あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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疑似体験

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 料理飲食店ブログを見ると、今日もご馳走を食べた気分になる。実際に食べなくてもちょっとした満腹感がある。


 ペットブログを見ると自分が飼っているような疑似体験ができる。だから実際に飼う必要もない。ペットは飼うものではなくブログで見て楽しむものかもしれない。その方が、エサもやらなくてよいし、散歩も連れていかなくてよいし、毛が抜けて毎日掃除に明け暮れることもないし、自由に外泊もできるし、いいことづくめのような気がする。画像がとても鮮明で上手なブログが多いので、見るだけでほのぼのする。つまりよいところだけ楽しんで、表に出てこない排泄物の処理とかの世話もしなくてよい。だいたい、いくら癒しだといっても、貧乏人にはエサ代が買えないし、散歩などの時間も捻出できないのが普通である。だから、ブログを見て楽しむだけでよいのである。良いとこ取りをしよう・・・。猫ブログや犬ブログの30~40位くらいの順位とエッセー部門の1位の訪問者数が同じくらいだから、みなさん、現実は飼う事が難しくても、見るだけで十分楽しめて癒しになっているのだろう。


 農業もペットブログと同じで、実際にする事は控えて、ブログで農業を楽しんだ方がよいと思う。いずれ「癒し系農業ブログ」がランキングの上位に進出してくるだろう。でもこのブログランキングには、農業、林業、水産業の第1次産業のカテゴリーがない。ボクも自分のブログをどこのカテゴリーに入れたらいいか迷った。


 ペットブログを見て実際に飼っているみたいに楽しめるのだから、農業ブログで実際に家庭菜園をしているみたいに楽しんでいってほしいと思うが、自分のブログはまだその領域には達していない。作物が育っている姿、作物の花、作物の収穫期の様子等を見て、まるで自分が家庭菜園をしているみたいに1人でも感じてくれるなら、このブログの存在意義もある。
 子供の時に農業の「原風景」という背景を持たない都会育ちの人たちに、農業 をどう説明するかというのも課題である。今は牛も豚もニワトリも田舎の人々の前からも姿を消してしまったので、田舎の子供もそういう動物を見ることは全くなくなった。学校で飼育していたら学校で見るくらいである。野菜もほとんど見ることはない。子供の通学路から見えるような場所に野菜はあまり植わっていない。
 昔の子供が農業を手伝ったのは主に稲作だった。稲を手で植えたり、鎌で刈ったりしていた45年ほど前までは、子供も1人の大きな労力だった。保存のきく主食の米と違い、あまり保存ができない、比較的「旬」の期間が短い野菜は量的にそんなに多くは作らなかったので、手伝ってもらう必要がほとんどなかった。今の子供の農業体験は、サツマイモの植え付けと収穫(芋ほり)くらいなものである。


 例えばニワトリであるが、45年ほど前の集落では、どこの家の軒先にも10~20羽ほどのニワトリが飼われていた。もちろん我が家にもいた。だからニワトリの飼い方は本来どういうものかは本など読まなくても大体は想像できた。農業の原風景が記憶に残っているのは、昭和32~昭和33年くらいまでに生まれた世代と言えるかもしれない。
 人間の口にする食べ物の生産現場がますます見えにくくなってきている。今はパソコンが進化しているから、生産者履歴くらいは、わけなく生産物に添付することができると思うが、それをしないのは、国民の前にそれを提示すると問題なことがあるからだろう。
 
現代人の多くは、キャベツならキャベツ、あるいはタマゴ、あるいは肉として、起承転結の結の部分だけしか見ることができない。分業という概念が限りなく浸透しているので、食料品などは、スーパーで並んでいる姿しか想像できない。ピーマンがどういうふうな恰好をして成っているのか99%の人は知らない。例えば鶏肉では、起の部分でタマゴから雛(ヒヨコ)を孵す人がいて、承の部分でそのヒヨコが大きくなるまで育てる人がいて、転の部分で、大きくなったトリを殺して肉にする人がいて、結の部分でそれがスーパーに並ぶという工程であるが、結の部分だけ見せられるので、起承転の部分にかかわっている人たちを想像することもない。
 すでに40年ほど前からニワトリは、大量生産や効率や採算の見地から、自由放牧とは対極の、雑菌のない集中治療室的な管理棟の中の、身動きできない小さいケージという檻の中に閉じ込められてその生涯を終えるのである。太陽にあたることも許されないし、太陽をたっぷり浴びた青菜を食べることもない。だからひ弱になって、ちょっとした雑菌の浸入に対しても抵抗力がなくすぐに感染してしまう。そして、鳥インフルエンザの発生から後は集中治療室的傾向がますます強固になった。


 現代では、ニワトリも人間も土からますます離れていき、ますます離されている。今、団塊の世代の多くの人は、40年間も切り離されていた「土の上での生活」に回帰しようとしている。土は人間の心を癒すということを知っている。子供の頃に踏みしめたであろう、あの大地の上で晩年のひと時を送ろうとしている。始めて地下足袋を履いた時、何かくすぐったいような、何か恥ずかしいような、何か未知のものであるような土の感触をゆっくりゆっくり確かめながら、土の上に腰をおろして、土の上で横になって、土の上で寝転んで空を見上げて、やっと土の上に帰ることができた感慨にひたる。


 今日は土の上で遊ぶ「ニワトリ癒し」の画像をお届けします。



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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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