あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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収穫風景 ①

 出荷の日の朝は5時10分の目覚ましで起きる。台所の椅子で5~10分ほど、ぼ~っとしてから、野良着に着替え、門先の簡易水道(山の湧き水)で、13リットル入りの水入れの容器をいっぱいにし、飲み水をペットボトルに入れ、収穫用のコンテナを22ケースほど軽四に積み、いざ田んぼに出発。田んぼは家から500メートルほど行った山すそにある。


 日照りが続いていても、朝はしっかり「朝つゆ」が降りているので、地下足袋だと、すぐに、水につかったようになるので、収穫をスタートする前に、地下足袋から長靴に履き替える。収穫のスタートはたいてい5時45分頃からである。


 15種類ほどをいつも収穫する。1種類の収穫に10分かかったとしても、15種類×10分=150分=2時間半もかかる。だから小用もがまんして、小走りになる。残暑厳しい8月中下旬には、遅くても8時10分くらいまでに、すべての収穫を終わらせたい。つまり、まだ「朝つゆが降りている間」に収穫を終わらせたい。太陽があたりはじめてから20~30分経過すれば、この時期の朝つゆなどすぐに蒸発してしまう。なぜ朝つゆが降りている間に収穫した方がよいかというと、野菜がしゃんとしているからである。朝つゆが蒸発してから収穫すると、野菜がすぐに「しな~」となる。収穫後の日持ちも、朝8時頃までの収穫物は鮮度が長持ちする。ボクの場合はほとんどが、神戸、大阪、京都へのワンパック宅配なので、鮮度が命である。地元の顧客なら、当日の朝どり野菜を当日に配達できるが、宅急便利用なので、いくら早くても、顧客の手元に届くのは、収穫後26~28時間後の翌日の10時~12時である。加えてボクは「クール宅急便」を利用していない。だからなおのこと、朝8時頃までに収穫を終えるというのが、前提条件である。顧客がダンボールの箱のガムテープをはがして、野菜を取り出した時、鮮度が悪かったら、話にならないからである。そんな状態であれば、継続してワンパックを購入してはくれない。ボクの場合は、クール宅急便を使わなくても、かなり鮮度のよい状態で届いているのだと思う。鮮度に対する「ぎりぎりの格闘」を絶えず続けているから、ワンパック宅配が継続できているのだと思う。その方法は、


(1)まだ朝つゆの降りている間に収穫を終わらせる。つまり朝8時頃までに終わらせる。


(2)1種類収穫すると(あるいはコンテナがいっぱいになると)、すぐに竹やぶのそばの日陰におき、ジョロでさっと「打ち水」をしておく。


(3)収穫後、風にあたると傷みやすいので、風の強い日は、収穫物の置き場所を変える。


(4)すべての収穫が終わったら、すぐに仕分け(種類ごとに最小の1単位に小分けする)をして、すばやく新聞紙で包む。つまり、収穫物が長く外気にあたらないように、新聞紙に包み込む(軽い真空状態)。収穫物には朝つゆの他に、ジョロでさっと打ち水もしているから、新聞紙も適度に湿り、よい状態が保たれる。もちろん新聞紙は新品(無料)。新聞店で定期的にもらっている。読んだ後の新聞紙を使うのではなく、新品を使うのは顧客に対する礼儀とともに、野菜に対する愛情でもある。


(5)仕分けに時間をかけない。つまり、手でいじくりまわさない。大げさに言えば手汗がつく。収穫から最後の箱詰めまで、できるだけ自分の手に触れる時間を短くする。1単位の目方は多少多かったり少なかったりでもかまわない。その分ボクは「2~3品」の「おまけ」を入れる。「おまけ」は送料負担(800円負担してもらっている)の軽減の意味もある。


(6)収穫物の仕分けは軽四の上に秤をおいてするが、軽四は竹やぶのねきの日陰に置いているので、仕分け中に野菜が太陽の光にあたることはない。


(7)収穫、仕分けが終わると家に帰るが、軽四の車庫はトタン屋根なので、8月のこの時期は、トタンの熱が大きい。その熱を防ぐために、仕分けした各収穫物のコンテナ容器の上に「ムシロ」をかぶせて、トタン屋根の熱を防ぐ。


(8)家に帰ってから、朝食、昼寝、納品書、送り状、振込用紙を記入、ミニコミ(あめんぼ通信)も入れる。午後2時~2時半頃から最後の箱詰め作業を、軽四を出した車庫でする。箱詰め作業の注意点は、納品書と現物の「不一致」をしないことと、箱が「ぐすぐすの状態」にしないこと。箱がぐすぐすだと、箱の中で野菜がころげまわってしまう。


(9)箱のぐすぐすを防ぐために、自分の場合は100サイズと120サイズの2種類の箱を用意している。それでも野菜内容によってはぐすぐすになる。ボクは送料負担の軽減の意味から2~3品のおまけを入れているが、「かさばるおまけ」と「かさばらないおまけ」を臨機応変に組み込んで、ぐすぐすをなくしている。これは2年もワンパックをしていれば、誰でも自然にできるようになります。


(10)箱詰め完了の時が、出荷が完了ではなく、あくまで、顧客の手元に届いた時が出荷の完了です。箱詰めが完了すると、すぐに宅急便の営業所へ持参する。営業所はクーラーが効いているので、できるだけ涼しい場所へ置きたい。そして宅配ケースは、宅急便の深夜便で京阪神へ送ってもらうようにすると、ほんの少しかもしれないが、温度が低く保てれると思う。


(11)ボクのワンパックの多くは、イタリア料理店に送る葉物(ハーブ)が中心だが、葉物でも、上記の点に配慮すれば、クール宅急便を使う必要はない。


(12)何もボクが特別なわけではなく、2~3年のうちに、誰でも要領が自然とわかってくる。逆にボクは、とっても不器用で、何年経過しても野菜作りが下手。インゲンやキュウリの支柱が立てれない。草刈機の刃がいまだにとげない。トマトはワンパックに入れたことがない。乗用トラクタやエンジンポンプのオイル交換が自分で未だにできない。超不細工。でも、個人客やイタリア料理店の顧客が、結構、長続きしてくれる。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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