
今日、物置とトリ小屋の屋根のトタン板を大工さんに張り替えてもらった。これくらいのことは自分でできればよいのだが、超苦手。
農業をしている友人の大半は自分でやってのける。とにかく、トリ小屋が自分で建てれない人は、ニワトリはたくさん飼えない。
この次にトタン板を張り替えるのは15~16年後の70才の頃。生きているだろうか。


今日、今期初めての、メタン菌液肥を仕込んだ。左の画像のように、まずヌカを1袋半ほど入れて、次にナタネカスを入れた。今日はナタネカスの在庫が少なかったので、7対1くらいの割合になった。右の50リットル容器にはヌカだけ入れた。

その後、周辺の雑草を入れた。野草(雑草)の「天恵緑汁(天の恵みの緑の汁)」を取り込んで、メタン菌を活性化させようと思うが、効果のほどは全く不明。意味は無いかも知れないが自分はこうしている。


雑草を竹の棒で押しこんでから、井戸水をポンプアップした。


4月はまだ気温が低いので、出来上がりが遅いが、4月20日頃には使いたい。液肥の半分は残して仕込んでいるので、何とか20日頃には使えると思う。
4月末頃から5月連休の頃の10日間に春夏作の定植が集中するので、それまでに液肥を施して黒マルチを敷いておく必要があり、液肥の使用は4月に集中する。だから液肥が未完成でも使わざるを得ない。足らずはトリ小屋の鶏糞を併用する予定。その他、クン炭、生ヌカも少し使う。
仕込んでからは、1日1回攪拌すると、出来上がりが少し早くなる。

今年は苗の育苗を近くの野菜苗生産者に依頼することにした。その準備を今日した。
黒い方は、市販の土とクン炭を2対3ほどの割合で混合した。クン炭を増量剤に使っている。
茶色の方は、前年4月1日の踏み込み温床で堆肥化したものである。例年は山に腐葉土を取りにいっていたが、今年は前年の踏み込み温床の堆肥(夏頃から袋に入れて納屋に保存しておいた)を利用した。
この踏み込み温床の原材料は、
(1)稲ワラ
(2)落ち葉
(3)土手に生えているカヤのような少し固い草
(4)籾殻
(5)クン炭
(6)トリ小屋の鶏糞
(7)米ヌカ
(8)井戸水(踏み込む時の打ち水)
踏み込み温床は堆肥作りと同じようなものである。原材料は多種類入れた方が良い堆肥ができる。 半年ほど経過すると、それぞれの材料は原形をとどめないくらい堆肥化する。
ポットには、この堆肥を8分目ほどまで入れて、残りの1分目は市販の土にクン炭を混合したものを使い、種を蒔いた後、残りの1分目にかぶせて完了。
(今日の夕飯)
サケ
キャベツ炒め・・・削りかつお、卵
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外は雨。こんな日は農作業ができない。だから朝から部屋で新聞を読んで過ごしている。以前はこんな日は、相手も農作業ができないだろうと思って、田んぼ訪問をさせてもらっていたが、今はデジカメ撮影のために、雨や曇天の日は訪問しなくなった。
単身赴任や都会へ進学した人に「自炊のすすめ」が朝日新聞にシリーズで載っている。
農家だと、その季節その季節の初物は、自分で料理してみようという気になる。難しい料理は知らなくても
(1)生食・・・レタス
(2)おひたし(湯通し)・・・ホウレンソウ、ブロッコリー等
(3)炒める・・・タマネギ、エンサイ
(4)煮る・・・ダイコン、サトイモ、ハクサイ
くらいはできる。「煮る」は面倒に思えるが、ワンパターンに慣れるととても簡単。
ただ、現在では原材料を買って調理するより、出来合いの物を買った方が安くつく場合が多い。
年金全額税方式には反対である。この国は、どさくさにまぎれて、国民負担を重くしたり、国民への支払いを少なくしようとする。
年金全額税方式になったら、消費税がどんどんアップする。その方の負担の方が大きい。
完全無農薬というのは難しい。特に秋冬作の「アブラナ科野菜」が難しい。だから自分の場合は、アブラナ科野菜の作付をかなり減らしている。ミズナ、ナバナ等も止め、現在は、アブラナ科四天王の、ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブにブロッコリーを含めた5種類だけになっている。
アブラナ科野菜を完全無農薬というのは、
(1)かなりの冒険
(2)かなりの技術力
(3)かなりの手間隙
を伴う。失敗しても誰も責任を取ってはくれない。そして、失敗したからといって、無しでは済ませれない野菜であるし、買えば、無農薬どころの話ではなくなる。
農業関係の年間の補助金を一覧表にしたら、いったいどれくらいの金額になるのだろう。そして、その補助金が、将来的な営農にどれくらい貢献しているだろうか。目先の緊急性を要するものに補助金がいくらつぎ込まれても、それは抜本的な解決にならず、単に問題が先送りされるだけである。
米を作るな作るなではなく、どんどん作ってもらって、過剰米は、低開発国に無償援助のような形で、現金の代わりに現物支給はできないのだろうか。減反奨励金や減反の現地確認等の事務処理のことを考えたら、はるかに有意義と思う。今、生産調整(減反)に使われている財政負担は2千億円にもなるらしい。
道路、道路と言っているが、個人の家庭レベルで考えた場合、日常の生活に四苦八苦している時に、食費や日用品の購入、ライフラインの支払い以外にまわせる、家の補修費用とか、電化製品の買い替え、あるいは環境を考えた選択などの余裕があるだろうか。
とにかく、道路や下水道整備のようなハコ物は至急に凍結し、生まれてきた子供が自動的に背負う656万の借金を少なくする道を考えるべきである。
下水道整備・・・環境に理由付けした業者利益
道路・・・・・・・・・建設業への、言うなれば補助金。
借金・・・・・・・・・生まれると同時に656万円の借金の返済義務を負う。
当地では2月に農業集落排水事業が完成したが、たった333戸で1200人ほどが対象の処理施設の総事業費は14億9千万あまり。
14億9千万を333戸で割れば、1軒あたり450万ほどの施設費がかかっていることになる。
2月6日に全線開通した久米南町から津山市に通じる広域農道(やまなみ街道)は、全長22キロに、20年の歳月と150億円の事業費が投じられた。
広域農道とは農産物の流通改善を主な目的とする道路。しかし、若い農業者などほとんどいない。たった22キロに150億円も投じるカネがあるなら、一人の若い農業者を育てるのに、300万を援助してあげたら、5千人の農業者を支援できる金額である。
333戸で14億9千万
22キロで150億円
1人当たり656万円の借金
これらが示す数字の意味を考え続けたいと思う。
書くことは新しい知識を取り入れたり、努力して学習するような行為ではない。だから書くだけでは、何ら技術も知識も増えていかない。それでも書くことをしなければ、読んだり、知識を増やしたりだけでは、自分のがんばってきたことを何も残すことができない。時間がなくても並行処理をするしかない。
午後2時40分。まだ雨が止まない。半日もデスクワークを続けると、能率が落ちる。少なくとも残りの半日は身体を動かしたい。その方が頭も体もリフレッシュできる。
1日まるまるしなかったら農作業も滞る。この時期の雨を「ナタネ梅雨」と言うらしい。
(今日の夕飯)
トンカツ・・・市販の惣菜
キャベツ
ブロッコリー
卵焼き
ひじき・・・ニンジン、アゲ
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イノシシに狙われるのは、今の所、サツマイモだけである。しかし、近所の人が、去年はナンキンを全部食われたと言うので、今年はナンキンをサツマイモの隣に植え、この田んぼ全部を電柵で囲うことにした。
イノシシの好物は、サツマイモ、ナンキン、ジャガイモ、ニンジンの4作物。この内、現実に狙われたのはサツマイモだけである。
当地はまだイノシシやシカの密度が低い。そして、サルは今の所いない。ちょっと山村へ行くと、イノシシやシカの密度が高く、あらゆる作物を電柵やトタン、鉄柵で囲わなければならなくなっている。
サルが出没するような山村では、家庭菜園のような小規模でも、被害を考えたら、作るのがばかばかしくなるのではなかろうか。
「山村には何の未来も見えない」と思うのは、こんな害獣の被害も大きな一因である。
害獣以外の要因を考えても、山村に展望は全く無い。限界集落支援とかで補助金が下りるらしいが、いったい誰のために、何のために補助金が使われるのだろうか。
(1)ライフラインと社会保険料の支払いが全国一律
(2)山村にまで下水道がきて、田舎ほど料金は高負担
(3)日用品諸物価が都会に比べてかなり高い
(4)雇用の場が少ないか、もしくは遠方。賃金も安い
(5)車が運転できなくなったら、山村には住めない
(6)害獣の激しい出没で家庭菜園も満足にできない
山村のメリットは何だろう。自給自足は破壊しつくされて、山村もカネのある人しか住めなくなっている。
山村とは、
功成り、名を成した人が晩年の一時期を過ごす場所か
哲学的瞑想にふける場所か
ただひたすらに大地と戯れる場所か
自給自足をめざして、より奥地の山村へ向かうのか




今は、どの田んぼもほとんど更地である。ニワトリにやれる野菜クズも無くなった。だから草しか与えることができない。ニワトリのための草刈場として、一部は耕運しないで残した。
4月という月は、たった30羽でも、草に事欠く。

ニワトリほど農家にとって重宝な生き物はいない。
(1)タマゴ
(2)糞が肥料になる
(3)家の残飯処理
(4)田んぼの残渣処理
(5)45年前には、肉としての価値が最も高かった
そして、ほとんど手間もかからない。
(1)エサ・・・コゴメ、米ぬか、購入エサ
(2)青菜・・・草、野菜くず
(3)水
ニワトリは農業を始めて1年後に飼い始めた。まだトリ小屋もできていなくて家の納屋の軒下で飼っていた。トリ小屋ができたのは、飼い始めて2ヵ月後だった。
ニワトリ小屋の東(花が咲いている場所)に、ヤギ小屋を作ろうと思えばすぐにでも作れたのに、ヤギの導入には至らなかった。
ヤギと言えばヤギ乳を想像するが、ヤギの乳搾りは毎日15分ほどかかるらしい。
(1)ヤギの乳搾りの経験がなかった。
(2)ヤギの乳を飲んだ経験が数回しかなかった。
(3)子供の頃、家ではヤギを飼っていなかった。
(4)ニワトリほど思い入れが強くなかった。
(5)ニワトリほど重宝な動物と思わなかった。
(6)ニワトリより手間がかかると思った。
(7)物事は全て期限付きと思う。今までに飼えなかったのだから、もう飼えない。
ヤギは草食動物であり、土手草、山(葉タバコ跡地)草、畦草、田んぼ草、道草と、草場はいくらでもあったのに。
土に触れることができる仕事は喜びである。地位、名誉、肩書き等は、土に比べたら何ほどの事もない。
日々、土に触れる仕事に従事できていることが誇りである。現在という世の中は、土に触れるということさえ、本当に難しい時代になった。「土からの疎外」、それは人間にとって、「最も耐え難い疎外」だと思う。
99.9%のニワトリが、土の感触を知らずに淘汰されるように、99.9%の人間は土に触れる農業には従事できなくなった。それは、
(1)経済的理由からなのか
(2)世の中のシステムのせいなのか
(3)当人の自由意志によるものなのか
サラリーマンの世界でつまづいたおかげで、人より23年早く、大地の上に立つことができた。立ち続けることができる境遇にも恵まれた。
人間は、土からますます遠ざけられようとしている。

(今日の夕飯)
親子丼
ネギの煮物・・・昨日の残り
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昨日、赤磐市のYさん方を訪問した。いつものように、真っ先に出迎えてくれるのがこのワンちゃん。右のワンちゃんは少し認知症気味とか。

ウサギ


Yさん方は、まるで動物園のように生き物が多い。左からウコッケイ、ガチョウ、ネコ。

左はヤギ。そして生計のニワトリ。ニワトリは300羽ほどに減らしているようだった。
それぞれの動物に手がかかると思うが、動物を飼うことを楽しみにしているのだと思う。そうでないと、目的もなくこんなにたくさんの動物は飼えない。


今は野菜の少ない時期である。左から、シイタケ、ナバナ、茎タマネギ。野山のツクシも出荷されている。そしてタマゴ。
販売は全て直販であるが、とにかくいろんな「引きだし」を持たれている方である。
タマゴ
野菜
野菜や花のポット苗
山菜
漬物等の加工品
米
各種果樹
米や各種果樹は仕入れ販売もされている。タマゴや野菜は、残れば青空市等へも出荷されている。
とにかく販売力のある人だと思う。この点に特に秀でているから20年を超えて農業が継続できているのだと思う。国のパイロットファーム事業で、25年ほど前にこの地に入植された。数名の方がほとんど同時期に入植されているが、現在も農業を継続できているのはYさん一人である。
自分より長く、同じような形態の農業をしている人を見ると励みになる。長年にわたって直販で売りさばくというのは、きわめて難しい。顧客があってのものだから。
自分のように、引きだしは都会へのワンパック宅配オンリーというのも弱い。しかし、他の直販には自分の身体が動かなくなっている。18年前にはできた「軽四での引き売り」は、今はもうできない。
Yさんのは引き売りではなく、特定の地元の顧客への販売である。自分の場合、地元の顧客はすでにゼロに近くなっているので、その点でもYさんの販売力がわかる。
しよう、しようと思いながら、ブログ関連が忙しくて前に進まなかった「トリ小屋と物置の屋根の改修」。いよいよ来週始める予定。
今日、近所の大工さんに来てもらって、大体の見積もりと方法を尋ねた。話しているうちに、古トタンを取らずに、古トタンの上に新しいのを重ねたらどうかという話になった。そこで色々と質問してみた。
(1)古い方のトタンの錆びが新しいトタンにうつることはないか
(2)2重になって暑さ(ニワトリは暑さに弱い)に問題はないか
(3)重ねると、台風の時に問題にならないか
(4)デジカメの撮影の時、二重トタンでもおかしくないか
(5)この次、18年後くらいにまた改修する時に、不便ではないか
どれも問題なかったようなので、古トタンを取らずに新しいのを取り付けてもらうことにした。
2年後、脱サラして農業を始めようと思ったら、日々、もしくは週末にはその準備のための行動をすると思う。
2年後、農業を1年休職しようと思えば、日々そのことを意識しながら生活をする必要がある。
暇ができたらとか、経済的に安定したらとか、60才になったらという風に、「たら」で計画したら、その時がきても何もできないと思う。その時になって、過ぎ去った過去を思い出しながら書ける言葉などあるだろうか。現在進行形でしか発っせれない言葉があると思う。
自分は過去を振り返ったりしない。前(未来)しか見ない。
(今日の夕飯)
スズキ
ネギの煮物
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今日夕方、1年間分の「黒マルチ」を産業廃棄物処理業者に引き取ってもらうために持って行った。家から20分ほどの吉井川沿いにある。
引き取り料は1700円だった。この業者さんに持っていくようになったのは去年からである。重量は測られないので、何キロあったのかわからない。
以前は別の業者に毎年70キロ(黒マルチ、透明のポリ、ブルーシートを含む)ほど持参して、1キロ50円の引き取り料で3500円ほど支払っていた。
毎年そんなに産業廃棄物を出しているの・・・
おたく、有機農業者じゃないの・・・
今後も使うつもりですか・・・
やっぱり使うと思います。
黒マルチを使わずに、稲ワラ、麦ワラを使うのが、本来の有機農業であるが、かなりの量が必要になり、 それでも草が生える。
黒マルチのメリットは10項目以上あり、今はまだ手放せない。収穫量が落ち、経済的にもっときびしくなるから。
ナンキン、トウガン、ニガウリ、キュウリという「ウリ科野菜」には稲ワラを利用しているが、それ以外は黒マルチを利用している。
黒マルチは、敷く手間や、使った後で処分する手間がかかるので、家庭菜園の人の多くは、除草剤を使っている。
農薬、化学肥料、除草剤は、直接的に作物に影響する。
黒マルチは作物に直接ではなく、間接的に環境に影響する。
有機無農薬の認証には、黒マルチ、ビニール等の利用は考慮されない。考慮されるのは、直接、作物に影響するものだけである。
家庭菜園の人のほとんどは、農薬、化学肥料、除草剤の3点セットを使っている。家庭菜園でも、それらを使わない家の方が少数派である。当集落に関しては、使っていないのは自分が知る限り2軒である。1割以下。
自分は、秋の「アブラナ科野菜」には、ここ数年、種蒔き時、もしくは定植時に農薬を使っている。
黒マルチの使用を減らすには、「作付面積を減らす」しかない。今年はかなり減らす予定である。

上の画像は新品の黒マルチであり、3種類使っている。
150幅・・・ナスビ、ピーマン、オクラ等
135幅・・・あまり使わないが、畝が狭くなったときに使う。
95幅・・・・・サツマイモだけ
引き取ってもらった帰り道で、農業資材店に立ち寄り、今年利用する予定の黒マルチを買った。これだけでは足らない。
95幅 0.02ミリ 1150円
0.03ミリ 1280円
150幅 0.02ミリ 1650円
0.03ミリ 1980円
95幅の価格差は130円だったので、0.03ミリを買い、150幅の価格差は330円だったので、0.02ミリを買った。
薄い方が敗れやすく、保温力も小さいが、環境的には薄い方がよい。
ここの産業廃棄物処理場の責任者は若くて、とてもていねいな方なので、忙しそうにされているのを省みず、この黒マルチの今後の取り扱いを尋ねてみた。
現在、県の環境事業団の施設で、児島湖の汚泥を燃やしているが、その時に重油を使うかわりに、この黒マルチを15センチに裁断して重油代わりに使っているらしい。一応リサイクルのように見える。ただ事業団への持込は有料であるらしい。
以前は、黒マルチや塩化ビニールは地中に「埋める処理」をしていたらしい。今はそんな場所がなくなったらしい。
中国へ持ち込んでいた時期もあるらしい。具体的に説明してもらったのに、説明がよく理解できなかった。
黒マルチを作ることに比べて、黒マルチを処分することは、より多くの経費とより多くの労力がかかっていると言われる。
(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・昨日の残り
ブロッコリーの湯通し・・・昨日の残り
ししゃも
目玉焼き
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こんな先生に教えてもらいたかった。人生観が変わったと思う。
語学研修で行ったニュージーランドの小学校で、名前を足で書くと子供たちの歓声に包まれた。「できることがある」。そう実感できた時、腕を失ったことを言い訳に、何かをする前から逃げていた自分に気がついた。
・・・その存在だけで偉大な先生になれる。中学生たち、英語を書く足に釘付けになると思う。



春らんまん。タンポポ、ロケットの花
サクランボの花。今年初めて花が咲いた。仮に実がついても、自分の口に入る前に鳥が食べてしまうだろう。
温室効果ガスの排出削減、吸収増加に効果的な農地管理の手法は、
(1)堆肥など有機物投入量の増加
(2)不耕起栽培や省耕起栽培
(3)木炭など土壌改良剤施用の促進
(4)多毛作の促進による緑肥などの有機物投入の増加
有機農業をしている人はたいてい、どれもクリアしていると思う。 しかし、有機物を多く投入することは、水田の場合も畑作の場合も重労働になるから、広がらないと思う。地球温暖化防止に「農林業は大きな吸収源」と位置づけたいらしいが、ポリや塩化ビニール、黒マルチ等の化学資材を大量に使い捨てにしているので、逆に産業廃棄物を大量に排出する、反環境的な職業になっていると思う。
今日は、我が家から3キロほどの所にある「大森園芸」さんに、「苗物の発芽処理」のお願いに行ってきた。大森園芸さんは花壇や野菜苗の生産をされている。
今年から、自分で苗物を発芽させることを放棄した。
放棄といっても、全て放棄するわけではない。従来どおり自分で種を蒔いて、準備万端整ったものを、大森園芸さんのハウスで発芽処理だけをしてもらおうと思った。
理由は、
(1)温度管理が難しい。発芽には30度ほどの温度が必要であるが、電熱温床も地中温床も、ここ4年、どちらもうまくいかなかった。
(2)1日1回の水やり、昼間の温度管理等で、育苗期間中、家を出れなくなる。
(3)発芽の失敗は大変困る。つまり、
イ、近くの種苗店では、希望の品種がない。
ロ、通信販売で買うと1週間ほどかかる。
ハ、ポットにまた土を入れて、蒔きなおし。
ニ、発芽の失敗が確定するまでに1週間。それから種をもう一度買うわけだから、その時点ですでに1週間遅れになる。
ホ、今まで、失敗に備えて、重要な種は2倍買っていた。それもかなりの経済的ロスだった。
今回、春夏作を何回もシミュレーションしていたら、この部分にかなり大きな 「種代のロス」 、「時間的ロス 」、「労力的ロス」 、そして、「収穫時期の大幅遅れ」 を認識した。
だから、もししてもらえるなら、業者にお願いした方がはるかにメリットがあった。今日お願いに上がったら、5千円で了解してもらえた。
4月1日持参
スイートバジル・・・・・2ケース
イタリアンパセリ・・・・1ケース
ナンキン・・・・・・・・・・・2ケース
キュウリ・・・・・・・・・・・ 1ケース
ニガウリ・トウガン・・・1ケース
4月15日持ち帰り、
4月15日持参
エンサイ・・・・・・・・・・・ 1ケース
ツルムラサキ・・・・・・・3ケース
オクラ・・・・・・・・・・・・・3ケース
4月25日持ち帰り
依頼した条件は、こちらで種を蒔いて持っていくので、毎日の水やりと温度管理だけを依頼。発芽不良は全て自分が責任を持つことも伝えた。
水やりと温度管理だけといっても、25日間で5千円だから、1日が200円にしかなっていない。これで了解して頂けるなら、本当にありがたい。
(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・シイタケ、野菜天
コロッケ・・・市販の惣菜
ブロッコリーの湯通し
今日のダイコン、あまりおいしくなかった。冬のダイコンもそろそろ終わりである。もう世間がだいぶ暖かくなったので、ダイコンの煮物はそう食べたくはなかったが、取ってきていたシイタケが少し傷みだしたので、早く使おうと思ってダイコンと煮た。
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PM5時10分頃
朝日新聞には一面を使った全面広告がしばしば載っている。今日はトンボ鉛筆のボールペン広告だった。自分が使っているボールペンを確認したらパイロットだった。パイロットのボールペンは、指で持つ所にゴムがついていてその部分だけ少し太く、滑り止めのようになっている。たったこれだけのことで手が疲れなくなったように思う。 それでも今は、ボールペンを持つことが以前より少なくなった。ボールペンで下書きしてパソコンで清書していたのを、ブログを始めてからは、いきなりパソコン入力になったからである。1週間~10日間ほどの短期間で不思議とこの方法に慣れることができた。
ブログをするには、下書き→清書のような時間を費やすことができず、どうしても、いきなり入力に変更する必要があった。その必要性が、ワープロ、パソコンを通して13年間も替えることができなかった習慣を「打破」してくれた。
ブログを始める4ヶ月前、A先生が買ってくれたDELLのノートパソコンは、キーボードの背が低く、以前のパソコンに比べて、とても入力しやすかった。これも大きな要因となった。
夜間だけの入力に固定してしまうと、どうも作文が固まってしまうような気がして、最近時々、昼間に1~2時間入力している。
夜間に3~4時間入力するより、昼間に1~2時間、夜間に1~2時間と2回に分けた方が、頭が少し柔らかくなるような気がする。
インゲンとレタスは春夏作でも秋冬作でも、ほとんど取り上げませんでしたが、理由は収穫期間が短く、ワンパックにしめるウエートが低いからです。ウエートは低くても、欠かせない野菜です。
インゲン(ツルナシ品種)
春夏作 4月23日頃蒔き→6月20日~7月10日収穫
秋冬作 8月17日頃蒔き→10月10日~10月末収穫
レタス(丸レタス・炒めるレタス、かきちしゃ、3種類)
春夏作 4月上旬種蒔き→6月5日~6月20日収穫
秋冬作 8月17日頃の種蒔き→10月末~11月末収穫
冬越作 11月10日頃の種蒔き→4月末~5月末収穫
春夏野菜をシミュレーションして、また定植本数を一部少なく変更した。
キュウリ各12本×4回蒔き・・・・・・5分
ニガウリ4本・・・・・・・・・・・・・・・・・・2分
ナスビ40本・・・・・・・・・・・・・・・・・・5分
ピーマン20本・・・・・・・・・・・・・・・・5分
オクラ80ポット(2~3本立ち)・・・15分
エンサイ50本・・・・・・・・・・・・・・・・・5分
ツルムラサキ64本・・・・・・・・・・・・・10分
青シソ20本・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3分
スイートバジル270本・・・・・・・・・・45分
イタリアンパセリ120本・・・・・・・・・10分
その他のハーブ・・・・・・・・・・・・・・・・・15分
今年は、その他のハーブ(ハーブティ用ハーブ)は、トリ小屋の前に集めた。
合計収穫時間は2時間を予定。その後の仕分けに1時間。家で昼から、納品書、送り状、振込用紙の記入に30分、在庫物の仕分け(タマネギ、ジャガイモ等)と箱詰めに45~60分、宅急便営業所の往復に20分。
以上、収穫、仕分け、事務処理、箱詰め合計で5時間以内に終わるようにしたい。月、水、金の出荷で合計15時間。
昨日の高嶋哲夫さんの講演から学んだこと
能力を生かすために努力は必要→自分はブログがスタートライン
能力の限界を知ることも大切→農業力の限界に背を向けて10年
努力しても報われないことの方が多い→少なくとも3年くらいは続けてから考えたい
作家になるより、作家であり続けることの方が大変→農業者になるより、農業者であり続けることの方が大変。しかし現在の世の中では、「農業者になるという小さな一歩」までに、膨大なエネルギーを必要とするようになった。
(今日の夕飯)
ネギの煮物・・・トーフ、牛肉少々
刺し身
ダイコンおろし
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サラリーマンで落ちこぼれなかったら、決して農業はしていなかった。農業では生活できないということは、農業がひらめく以前は、ごく当然の認識だった。しかし履歴書が汚れてきても就職先に長く留まれず、年齢も30代半ばが近くなると、自分で自分をもてあまし、この先どうなるんだろうと考え続けた。そんな時、突然農業がひらめいた。
手取り200万にはならないだろうが、150万~200万にはなるのではという認識を持っていたが、当初の予想の半分にもならない世界だということをすぐに認識させられた。しかし、スタート時点で、ワンパック農業形態以外はできそうに思えなかったので、他の農業形態に移行できる自信はなかった。農業以外の職業はもう考えられなかったので、とにかく没頭していった。7年間ほどは無我夢中だった。周囲がやっと見渡せるようになったのは、8~10年目の頃だった。
自分が農業を始める1年前にマルミさんが定職についたので、自分の農業収入が少なくても、我が家の生活はまわっていった。がむしゃらに農業を続けてきたが、農業収入は3年目あたりからほとんど変わらず、阪神大震災後は神戸の顧客がだんだんと少なくなり、その後の収入は下降線をたどった。
夫婦2人で農業をしている人は、主になる方の技術力が高い。自分は夫婦で農業をするなど想像もしなかった。100%食えないと思った。
現在は当地でもイノシシが出没するようになったので、18年前より農業をすることがもっと手間で難しくなっている。
農業に未来は見えない。ちょっと考えれば誰にもわかる。
(1)農業はすでに地球規模でグローバル化している。
(2)地球という面積は広がらない。
(3)地球温暖化による異常気象の増加、砂漠化の進行。
(4)後進国の経済成長による人口増加。
(5)バイオ燃料作物への転換。
(6)作物の成長する時間は500年前と何ら変わらない。
(7)個人の農業で世界と戦えないのに、企業が農業をしても世界と戦えるわけがない。理由は、ハウス等に大きな設備投資をして集約栽培をしても、機械が機械を作ってくれるような機械化はできないし、収穫を終えるまでの期間、最短でも50日ほどの期間、その設備がその一作のために固定化される。
(8)農作物が不足すれば2本足の害獣に盗まれてしまう。
(9)サル、イノシシ、シカ、カラスの激しい進出。
(10)輸入農産物がいくらでも入ってくる。1国が輸出できなくなっても他国から入る。完全にストップしないと、国産は勝負にならない。
(11)日本人の意識が完全に国産指向になればよいが、輸入品と国産の価格差のギャップをどう克服するか。
(12)輸入がストップしてから対応すると、野菜類は成長するまでに2~6ヶ月かかるので、その間をどうつなぐか。
(13)一度放棄された田畑は、急の作付は難しい。
(14)一度リタイアした農民は簡単には元の農業に復帰できない。つまり、機械類の復帰が難しい。
(15)こうしているうちにも、高齢化した農業者はどんどん離農して、「技術の伝承」は中断する
(16)サラリーマンとの収入格差があまりに大きいと、若い世代が農業に参入できない
今日は作家の「高嶋哲夫さん」の講演会があったので、岡山県立図書館に行ってきた。
いまいち、感動が少なかった。経歴が変わっていたし、書くことに関して何か参考になることがあるかなあと思ったが、あまりなかった。
ぬーぼーとして、とらえどころのない人。びんびんに話す人ではなく、ぼそぼそと話す人だった。おもしろく話されるのに、話に誇張や抑揚が少なく、構えたり、えらぶったり、強調したりすることのない、何処ですれ違っても、その存在に気づかされないような物静かな人だった。
ただ、経歴はすごい。大学時代によく勉強された方なんだなあと思った。 慶応大学工学部→大学院卒→日本原子力研究所→退職してアメリカ留学→アメリカ留学で科学分野に対する能力の限界を知る→帰国して学習塾を経営しながら作家活動に入る。ラッキーだったことは、まわりに作家志望者が複数いて、書いた原稿を読んでくれと言われて読んでいるうちに、これくらいだったら自分にも書けそうだと思って40歳頃から書き始めたらしい。昭和24年生まれで現在58歳。
自分の場合、農業をスタートする時点でイメージできなかったことは、何一つ実現できていない。
多分、Iターン(都会の非農家出身の新規就農者)で農業を始めるような人は、最初に田んぼ見学をした時に、「これなら自分にもやれるだろう」とイメージできたのだと思う。
支援制度を利用する新規就農の場合、多くは県が勧めるトマトかブドウのスペシャリスト型を選択する人が多いので、それらのハウスを見て、何とかなるのではと感じたのだと思う。
農業の才能の有る無しは、農家出身、非農家出身は全く関係ないし、子供の頃の見聞や手伝いも能力にはほとんど関係ないと思うし 、農業が好きで適性があっても、稼げるかどうかは全く別問題。
農業に学校教育や専門機関が必要とは今でも思っていない。専門教育を受けていたら、自分の農業能力が上がっていたとも思わない。学校へ行っていたらハウスが建てれるようになった 、果樹の棚ができるようになったということはありえない。そんなものはすでに、農業を始める以前の能力である。
農業にはあまり投資しない方がよい。
(1)一昔前、多くの人が葉タバコの乾燥庫を建てたが、葉タバコ栽培は急激に廃れた。高額の乾燥庫に投資しただけで終わった 。
(2)一昔前、多くの人が豚小屋を建てた。儲かるはずだった豚は、たった5年ほどの間に儲からなくなった。後には豚小屋だけが残った。
(3)大型台風によるハウスの倒壊を何回となく見てきた。
(4)米を買っても4人家族で年間5万円ほど。仮に新品のコンバインを買ったとすると、普通のコンバインでも300~500万ほど。米代は10年買い続けても50万円ほど。
(5)機械に投資したら、止めるタイミングや、保管のための倉庫、盗難の心配、修理代や油代、危険も伴う。
(6)投資すると、惜しくなって簡単に退けなくなる。
(7)ある機械への投資が、別の機械を必要とする「呼び水」となってしまう。例えば、稲の場合は畦塗り機。ハウスの場合、もろもろの付属部品やビニールの張替え。
(今日の夕飯)
すき焼き
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タマネギの畝の通路に植えた「ジャーマンカモミール」。これは略してカモミールと呼ばれているが、ちょっと有名なハーブティ用ハーブである。4月末頃になると花が咲くので、その花を10片ほど取って湯のみに入れ、熱い湯を注ぐと、ほのかなリンゴの香りのするハーブティの出来上がり。
こぼれ種から雑草のように芽生えてきて、覚える必要もないのでハーブの種類の暗記に含めなかった。このハーブはタマネギのコンパニオンプランツ(共生作物)としても有名で、近くに植えると、タマネギの病害虫を防ぐといわれている。前年、もしくは前々年にタマネギを植えていた場所にはカモミールがたくさん芽生えるので、そこから苗をもってくる。
春の風を全身に感じながらする農作業は心地よい。1千万円の収入を軽く棒に振って、100万にもならない田舎暮らしを始める人もいる。それは自然豊かな大地が何よりも自分自身を癒してくれると、DNAが教えてくれるからである。小鳥のさえずる山の中で、ただひたすら春の風に吹かれていたいと・・・。
今日の夜は公会堂で「寄り合い」があリ、9時ごろまでかかりそうなので、昼間に2時間ほど入力した。
農業とブログ、どちらがより大きな癒しになっているのかわからないが、どちらが欠けても崩れていく。一方に飽きたら一方へ逃避できる関係になっている。
「70歳まで働ける私も企業もいきいき元気」こんな新聞広告が一面全面に出ていた。死ぬまで働けというのか!
すぐに自分は、年金がパンクして支給を70歳からに先延ばししたい「国家」の広告と思った。しかしぱっと見、この広告主が誰なのかわからなかった。隅のほうまでよく探したら、
主催 独立行政法人・高齢障害者雇用支援機構
後援 厚生労働省、(社)茨城県雇用開発協会・・・
とあった。やっぱり国か。
発酵中の堆肥に含まれる特定の細菌群が、「ポリ(ポリエステル)」を分解する働きを持つことを、岡大応用微生物学の教授が発見したと山陽新聞に出ていた。
細菌が本当にポリのような化学物質まで分解するなら、画期的な発見と思う。現在、生分解性の黒マルチは、トウモロコシ等が原料なので、半年ほどで土に還るが、ポリの黒マルチは産廃業者に引き取ってもらっている。生分解性マルチの価格はポリのマルチの約4倍の値段(5年ほど前の価格)だから、もしポリマルチが「微生物の働きによって土に還る」なら、環境問題において画期的と思う。
塩化ビニール(ハウス等で使う厚手のビニール)ももし、微生物が分解するようになれば、農業現場から大量に出る「産業廃棄物」問題の解決につながる。
(3月21日、山陽新聞より)
非正規職員が5割前後の自治体例(共同通信まとめ)
北海道帯広市 正規職員52% 非正規職員48%
東京都東久留米市 正規職員52% 非正規職員48%
滋賀県長浜市 正規職員44% 非正規職員56%
京都府京田辺市 正規職員53% 非正規職員47%
香川県直島町 正規職員50% 非正規職員50%
平均年収は約166万円。正社員と同じ仕事内容のパートへの差別を禁じる改正パート労働法が4月に施行されるが、公務員は対象外のため、待遇改善を求める声が高まっている。
こういう扱いをされても、パートや農業者より、まだはるかに恵まれているというのが今の日本社会である。
3種類の在庫野菜
春の在庫・・・タマネギ・ジャガイモ
夏の在庫・・・ナンキン・トウガン
冬の在庫・・・サトイモ・ヤーコン・サツマイモ
野菜を作ったことのない人は、ちょっとわかりづらいかも知れませんが、これらの野菜は長期保存ができます。
タマネギ→5月末に収穫すると12月末頃まで
ジャガイモ→6月中旬に収穫すると12月頃まで
ナンキン→7月下旬に収穫すると9月末頃まで
トウガン→8月上旬に収穫すると10月末頃まで
サトイモ→9月末に収穫期を迎えると土中で2月末頃まで
ヤーコン→11月末に収穫期を迎えると土中で3月頃まで
サツマイモ→9月中旬に収穫期を迎えると12月末頃まで
そして上記と同じように、秋冬野菜のほとんどは、収穫期に入る11月上旬から翌年の2月末頃までの4ヶ月間、田んぼでそのままの状態で「長期保存」が可能なので、結局、秋冬野菜もほとんどが在庫野菜と考えられる。
(今日の夕飯)
野菜炒め・・・ニンジン、キャベツ、豚肉少々
シイタケ・・・青シソドレッシングで食べた
ネギの酢味噌
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『こんにちは、毎日読ませていただいています。
問題提起、よろしいでしょうか。
鶏の飼料のことですが、ここに今日の問題が象徴的に出ている気がします。同じ量の飼料が安いということは、何かあるわけで、添加物での増量、着色剤、遺伝子組み換え等、いろいろ考えられると思います。
鶏だから良いというものではなく、産むたまご、糞、輸入トウモロコシ高騰など、結果はいずれ人間に帰ってくる。問題の出発点がここにあるのでは。
たぶん、国産の飼料では高くて採算に乗らないのは理解できますが、30羽程の養鶏でもそうなのでしょうか。
見た目が変わらないし、安い方がいい、というのでは、有機野菜を作っている意味がないのでは。貴殿を責めているわけではなく、これはシステム・構造的な問題で、一農家、一個人でどうにかなるということではないですが・・・
意見お聞かせくだされば、幸いです。』
メールをありがとうございます。こんなメールを頂くと、自分が想像しなかったことや、考えもしなかったことに気づかされ、頭の中が色々と整理できます。
自分の考えを箇条書きで書かせてもらいました。
(1)多分ここ20年以上の間、飼料のほとんどは輸入物と思います。国内で配合(混ぜ合わせる)していたとしても、国産が使われるのは魚粉等の多くて3~5%ほどと思います。そしてトウモロコシ等の含有量で高い安いが決まるなら、安い方がいいです。
国産の飼料とは、精米屋さんとか、うどん屋さんとか、料理屋さんとか、パン屋さんとか、豆腐屋さん等から、その残渣をもらってくる場合だと思います。ニワトリを300~400羽ほど飼っている2人の友人は実際にそうしています。ただそれは与える全飼料の2~4割のようです。
(2)危険性が高いから与えないというよりも、多少危険は伴っても、その飼料を与えることによってよく産むなら、少し与えて(あえて拒まず)、その代わり、青菜もたらふく与えて「中和」、「解毒」、「相殺」・・・というのが自分の考え方です。
(3)一緒にヒヨコを買った友人はそれぞれ現在、3羽と5羽飼っていますが、どちらの方もエサは自給エサです。5羽くらいなら、エサの自給も可能のようです。
(4)30羽ほどなので、足らずのコゴメを1年間分買っておくこともできますが、コゴメは6月梅雨入り頃から「虫が湧いて」、保存が難しくなります。そして、買えばコゴメは結構高くつくと思います。
(5)飼料を作るとなると、
(イ)場所が必要
(ロ)普通の作物と同じ手間がかかる
(ハ)物によっては機械(脱穀機)が必要
(ニ)収穫期にはスズメのような鳥の防御も必要
(ホ)収穫後の保存をどうするかの問題
ネズミの害
湿気たりする害
保存スペースの問題
このように、飼料を自分で作るのは、少羽数でも結構手間がかかり、それに見合う価格が必要になります
(へ)自分の場合、トウガン、ナンキンくず、ヤーコンくず、キクイモ、ジャガイモくず、サツマイモくずが出ますが、ニワトリには「穀類」をある程度は与えないと産卵が少ないと思います。
(ト)45年ほど前、我が家では20羽ほどのニワトリを飼っていましたが、ほとんど「購入エサ」でした。
(6)遺伝子組み換え作物は、すでに日常的に、味噌やトーフに使われていると思います。
(7)自分の場合、メタン菌液肥に、年間5袋ほどの「ナタネカス」を窒素分の補給の意味で使っていますが、このナタネカスも100%輸入物であり、遺伝子組み換え作物の可能性が高いです。しかし、国産のヌカだけでは、リン酸成分は賄えても、窒素分が少なく、その窒素分を補給する「有機物資材」は「ナタネカス」以外に知らない(売っていない)です。
(8)前日食べた物が糞の色にそのまま出ます。青菜やニンジンでは、糞の色に特徴はないですが、「ムラサキイモ」のくずを大量に与えると、翌日の糞の色は鮮明な紫色です。
(9)牛と違って豚のエサはほとんど輸入品と思います。なのに、日本で飼っているから「国産」というのも、おかしい気がします。ニワトリのエサもほとんど輸入品です。だから肉を購入する時に自分は「国産」とか「外国産」にはあまりこだわらずに買っています。
(10)大豆、小麦がこの1年で2倍の価格になっても、まだ国産の5分の1の価格より安いのではないでしょうか。
今、米はかなり安くなっていますが、しかし輸入米には700%超の関税がかけられていて、これでやっと輸入米との価格差が小さくなっているそうです。
つまり、大豆や小麦、トウモロコシに至っては、とてもじゃないが、国産が勝負できる場面は来ないように思います。
(11)世界人口の増加による「飢え」の問題を考える時、化学肥料や農薬を駆使しての大規模生産、そして遺伝子組み換え作物も必要不可欠になるような気がします。それを認めながら(否定せず)も、自分は可能な限り有機栽培をしたいと思います。
(12)タマゴは売ってなくて、自給用と交際費に使っています。10個が500円くらいの値段では売る気がしなくて、10個800円~くらいなら、売ってもいいと思う値段です。
一昨日のかなりの雨で、早くも田んぼの一部が水浸しになった。今日は田んぼのそばの細い水路の泥上げをした。落ち葉や枯れ草がたまって水路をせき止めてしまい、その水が田んぼの方へ入り込んでくる。
ジャガイモ4列。ジャガイモの芽が出揃うのは4月中旬頃。それまでに1ヶ月ほどかかるが、その頃から成長が加速する。
(今日の夕飯)
サワラ
ヒラのぬた・・・市販の惣菜
ギョウザ・・・市販のギョウザを焼いた
ブロッコリー
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コゴメが終わったので今日から、農協で買った「とり姫」という飼料を与えた。3月10日に買ったこのニワトリ飼料は、20キロが1240円だった。以前に買っていた「トラスト」という飼料は同じく20キロ入りで、
平成18年7月には 1360円
平成18年10月には 1400円
平成19年3月には 1530円
というふうに、徐々に値上がりしていた。ところが今回は、世界的な飼料の高騰とはうらはらに、300円ほど値下がりしている。購買係の職員さんに理由を聞いたら、トウモロコシの成分量が減っていると言われたが、今日見た感じでは、以前の飼料の色や外観と変わっているようには見えなかった。同じ20キロ入りで、値段が300円ほど値下がりしているので、この方が助かる。
画像の赤いボールに入れた飼料は風袋を除くと700グラムである。それを鍋に移してもう一杯700グラムを入れると、合計で1400グラムである。ニワトリは1羽で100グラムほどのエサが必要らしいから、自分の場合は1日、3100グラム(現在31羽。1羽客死、1羽死亡)与える必要があるが、実際は、1日1キログラムも与えていない。そして、画像のように「測って」与えるようなことはなく目分量で与えている。大体において、20キログラム入り1袋が20日間は持つように与える。だから計算的に、1日に1キロ以下しか与えていないことになる。足らない2キロ分は、野菜クズ、雑草で補うようにしている。重量感算で10キロは与えていないだろうが、軽く5キロは超えているはずである。とにかく、1日中、青菜がトリ小屋の床(地面)に途切れないようにしている。
定年帰農塾とか就農塾が農業新聞に時々出ている。最近は農協もこのような「農業塾」をしているようである。これから定年を迎える、あるいは迎えた団塊の世代が対象のようだが、彼らは田植えや稲刈りの手伝いの経験は多いと思うが、野菜は手伝うようなことが少ないから、わからないのかも知れない。確かに自分も子供の頃には田植えや稲刈りをよく手伝わされたし、葉タバコの苗を配ったり、植えた葉タバコに水をやったりした記憶も残っているが、野菜が成長している姿はあまり見ていない。家の近くに畑がなかったからだと思う。
その後20年余り農業から遠ざかっていたが、比較的鮮明に、
(1)堆肥の作り方 (牛小屋の前で作っていた)。
(2)葉タバコの温床の作り方。
(3)牛や豚やニワトリの飼い方。
(4)米の苗代作りや田植えや稲刈り。
に関しては記憶の底にあってすぐに思い出すことができた。そして子供の頃には農業を次のように考えていた。
(1)農業は家族を巻き込んでしまう。
(2)夜なべがあったりする激しい家内労働と思った。
(3)カネにはならない職業だと見ていてわかった。
(4)上の学校へ進学したら、農業はしないものだと思った。
(5)葉タバコ作りほど重労働な仕事は他にないと思った。
山村再生の研究会・・・こんな研究会をいくら催しても、未来は見えないと思う。山村で生きていくには、ある程度の収入の道が農業や林業で確保できる必要があるが、その点が決定的に難しい。山村に道路をつけても、山村は活性化しない。風光明媚であまり開発の手が入っていないから山村はいいのであり、その方が「売り」になる。
山村に道路を作る1億円の予算があるなら、200人のフリーターやニート、ロストジェネレーションの世代の人に、年間50万円の「山村生活費」を援助してあげてほしい。道路よりその方がはるかに山村活性化になる。
そして、
(1)自給自足の方法
(2)山の源泉からの簡易水道の引き方
(3)草刈機の使い方
(4)チェーンソーの使い方
(5)ごく簡単なニワトリ小屋の作り方
(6)ニワトリのさばき方(絞め方と肉にする方法)
(7)ヤギの放牧のやり方、
(8)ヤギの乳しぼりのやり方とヤギの増やし方
(9)地域の資材を利用しての堆肥や液肥の作り方
(10)春先の温床作り(苗作り)の、ごく簡便なやり方
(11)薪で沸かすお風呂に改善
(12)ガスを自給する「簡易バイオガス発生装置」の作り方
等を教えることができる山村生活者を先生に雇用する。そして次には生徒が先生に雇われるというように広げていく。
ここで提案した年間50万円の援助の内訳は、
(イ)電気代(5千円)
(ロ)新聞代(3千円)
(ハ)NHK受信料(1万5千円)
(ニ)国民健康保険料(5万円)
(ホ)国民年金保険料(17万円)
(へ)火災保険料と固定資産税の貸主支払い分(10万円)
・・・つまり借主の家賃分(約8千円×12ヶ月)です
(ト)車両関連費(一律で年間10万円とか)
(チ)パソコン関連費(一律で年間10万円とか)
人を育て、自然を守るには、こんな支援が大切です。山村に道路やその他の「ハコ物」を作っても、それは業者の儲けになるだけであり、何ら 山村は活性化されない。時間はかかっても、人を育てるソフトの事業をする必要がある。
1億円を道路に使うのではなく
1億円で、200人の資本主義難民に明日を生きるための50万円を!
(今日の夕飯)
ネギの煮物・・・ネギ、トーフ、野菜天
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今日は朝から久しぶりのまとまった雨。だから田んぼに出ることはできず、ずう~っと考え事をしていた。考え事というのは、最近頭の中から離れてくれない春夏作のシミュレーションである。考え出したら、そればっかりに囚われて、夕方には頭が痛くなった。思考も堂々巡りをしだしたのに、シミュレーションが頭から離れてくれない。ああでもない、こうでもないと、とうとう今日の日中ずっとそんなことばかりシミュレーションしていた。
多分、自分のようなワンパック型と、ブドウやトマト等のスペシャリスト型は、頭の使い方がまるで違うような気がする。スペシャリスト型は、特定の作物に深く精通するようになると思うが、自分の場合の精通は、作付本数(面積)に関してだけである。ハーブを合わせるとかなり多種類になるので、たった数本の多い少ないが他の作物に「しわ寄せ」となる。だから「何本定植するか」は特に大切な暗記事項であり、毎年の修正事項でもある。
一昨日は農業浪人(休職)のことを考えたが、1年休職をすると、復帰するのが「難しくなりそうな」気がして、それをするなら、半日は農業、半日は自分のしたいことをするという半農半Xの方が、やり方としては優れていると思った。何か考えが「ゆれて」いる。
そして、半農半Xにするには春夏作をどう作付したらよいか、また定植本数の見直しを始めた。考えていたら、農業は本当にカネにならないわりに、忙しすぎると思う。
自分自身の殻がなかなか破れないように、いつの間にか出来上がった自分の農業の型もなかなか破れない。
稼ぎを上げようと、いくら他人の農業を真似ようとしても、こればっかりは真似ができない。農業が継続できている人は、その人その人によって、一種独特のセンスとか才能があって、どうしても真似ができない。これは他人の圃場見学に行ったらすぐにわかることである。
自分にはできそうもない作り方をしていたら、2回目の圃場見学をしたいと思わなくなる。行っても参考にならないので敬遠してしまう。
これはある意味、仕方がないことだと思う。自分が田んぼ見学をしたいと思う農業者は、
(1)農業であまり稼げていない人
(2)60才以下の現役農業者である人
(3)農業がいまいち軌道にのらない人
(4)半分農業をして、半分アルバイトをしているような人
(5)自分と同じようなワンパック形態をやっている人
(6)山村で自給自足のような生活をしている人
逆に、訪問したいとあまり思わない農業者は、
(1)定年帰農で農業をしている人
(2)大規模農業をしている人
(3)投下資本の大きい農業をしている人
(4)特定作物のスペシャリスト型農業をしている人
(5)ハウス農業をしている人
(6)稲作や多頭数の酪農、多頭数の養鶏をしている人
(7)農業でかなり稼いでいる人
以上の方は、自分にはできそうもないことを、やってのけているので、単に賞賛だけで終わってしまう。ひがみとか嫉妬のような感情は起きないが、別次元の世界で生きている人に思えるのである。ブログで紹介しようにも、言葉がたくさん浮かんでくれない。
農業者も千差万別である。感覚的に全く合わない人もいる。能力の格差も大きい。稼いでいる金額もかなり開きがある。自分の殻も、能力の壁も破れそうにないが、自分は自分でしかない。
顧客も3~5年という単位を超えてはなかなか続いてくれない。
もっと稼ぎたくても、農業形態を変える能力がなかった。
自分の生活のパイは小さいから、現状くらいを稼ぎ続ければ、我が家はまわっていく。4人とも働いている。
ただ、自分の現実は65歳くらいまでは現在の稼ぎを維持する必要がある。
自分の思考は長続きしない。途中でよく途切れる。ブログは日替わりメニューなのが、自分に合っている。
(今日の夕飯)
コロッケ・・・市販の惣菜
ダイコンの煮物・・・前々日の残り
ホウレンソウのおひたし・・・前日の残り
味噌汁・・・朝の残り
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今日は4月下旬のような暖かさだった。おだやかな春の陽光のもとでの今の時期の農作業は気持ちがいい。
今日は風も弱かったので、秋冬作の残渣のスイートバジル、オクラ、ナスビの「木」を焼くことにした。植物なのに、この3種類はたった6ヶ月ほどの間に「木質化」する、とてもたくましい植物である。今は慣れてしまったが、農業をスタートした頃は、短期間で「木のようになる」ということにちょっと驚いた。
植物なら片付ける時に抜いて放っておけばトラクタで耕運できるが、木は燃やして片付ける。 炎を見るとなぜか気持ちが安らぐ。「火は人の心を癒す」と言われるが、実際そう思う。
今は日常で火を使うことが本当に少なくなった。家庭ゴミは10年ほど前から焼却禁止になっている。
47年ほど前には、冬の朝は門先で「ドンド(たき火)」をして暖をとり、家の台所にはその頃はまだ「クド」があって、ご飯やおかずは「クド」に割り木をくべて炊いていた。風呂はもちろん「五右衛門風呂」で、これも「クド」に下刈りなどをくべて沸かしていた。
「くべる」という言葉をご存知ですか。「くべる」とは「火の中に投入する」という言葉です。
農業をしているとこのように田んぼで枯れた木や竹や作物の残渣を焼くことがあるが、これは楽しい作業である。日常、火を見ることは少なくても、キャンプファイヤーなどで、思わず火の中に引き込まれそうになった経験はありませんか。火は縄文の洞穴の時代から、人の心を癒し続けてきた。
アレフの社長が今日の農業新聞におもしろいことを書いていた。
『近ごろ、20世紀のツケを清算する時期であることを痛いほど感じる。環境問題しかり、経済もその一つだ。
財政再建団体の北海道夕張市は収入の8倍の借金があったそうだが、5年前までは誰も破綻など考えなかった。今は人ごとではない自治体も多い。国はもっと深刻だ。借金は収入の13倍、乗り切るには消費税率が45%は必要だという。国に依存できないばかりか、企業も農業者も国につぶされないよう対策が必要かも知れない。』
・・・本当にそうだと思う。
(1)生まれてくる子供は一人600万円超の不幸(借金)を背負って生まれてくる。
(2)一生働き続けなければならず、雑巾のように身も心も絞られる。
(3)土から離されたケージ飼いのニワトリのように、人間も土から離された生活を余儀なくされる。
(4)資本(カネ)の奴隷、組織の奴隷、土(大地)からの疎外。
臭化メチル(12年末で全廃)
臭化メチルは、土壌消毒、食品の薫蒸、輸入農産物の検疫などに広く利用されてきた。しかし、オゾン層を破壊するとして、04年末で全廃する方針が決まった。これを受けて、日本では05年以降、原則禁止となったが、ショウガ、ピーマンを含むトウガラシ類、メロン、栗など、代替となる技術や資材がない「不可欠用途」に限って、使用が認められてきた。
コストが安く使い勝手の良い、臭化メチルに取って代わる薬剤や技術の開発には至っていないのが現状だ(日本農業新聞より)。
臭化メチルがどのようなものか、見たことがないので知らない。しかし、市場出荷農業では、この種の「土壌消毒」は当然のこととして利用されてきたのだろう。農業は環境保護より環境破壊の側面の方が大きいと思う。
(1)農薬、化学肥料、除草剤、産廃的有機質肥料、そして臭化メチル。
(2)農の現場から出続ける大量のポリ、塩化ビニール、黒マルチ等の産業廃棄物。
(3)かなりの量の油の消費
草刈機・・・ガソリンとの混合油
乗用トラクタ・・・軽油
エンジンポンプ・・・ガソリン
管理機・・・ガソリン
自分の場合、農具はごく少なくて上記4種類だけだが、年間でガソリン40リットル、軽油20リットルほど使っている。
以下の記事、朝日新聞社説よりピックアップ
(1)米の生産調整(減反政策)に使われている金額は年額2千億円程度。
(2)輸入米には700%超の高関税をかけている。貿易交渉ではこれが非難され、いつも守勢に回ってきた。高関税はいずれ見直しを迫られる。それまでに農業を鍛えておかなければならない。
(3)欧米では、農家所得の半分くらいを政府が直接補償している。
以下の記事、日本農業新聞よりピックアップ
(1)農地をまとめて担い手に集積するモデル事業、08年度予算案で9億9900万円を計上。
(2)JA出資型農業生産法人・・・JAが一部を出資して設立する農業生産法人のこと。
この国の農業はわけがわからない。新聞内容を繰り返し読んでもよく理解できない。JAを経由して農業現場への補助金の垂れ流し。やっぱりこの国は早晩つぶれる。
いくら補助金をつぎ込んでも、農業の足腰は強くならない。一体この補助金で誰が儲けているのだろう。多分、農業者人口より農協職員数の方が多い農業協同組合という組織が一番儲けているのだと思う。


今日のニワトリ。糞の形と色は健康のバロメーター。
(今日の夕飯)
豚肉とスパゲティ
ダイコンの煮物・・・昨晩の残り
赤ホウレンソウのおひたし
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ここ2~3日の間、しょっちゅう春夏作のシミュレーションをしていた。そうしたら突然、サツマイモを減らそうと思いついた。そしてまた突然のごとく、1年間、農業浪人しようと思いついた。農業浪人・・・農業浪人・・・農業浪人・・・正しくは、1年間、農業を「休職」してみようと思いついた。でも思いつきだから、すぐに実行に移すわけには行かない。
農業を始める前も2年間の準備期間が必要だった。だから「農業休職」も1~2年間の準備期間がいる。ただ、準備期間が長すぎてもいけない。長すぎると、その考えが持続できなくなり、もう「止めとこう」となる。
急のひらめきだから今年は休職することはできないが、1年後、もしくは2年後に1年間の農業休職をすると思う。何か、このひらめきが嬉しかった。ちょっと考えて、サラリーマンよりしやすいと思った。サラリーマンなら、そういうことをしたら居場所(席)がなくなる可能性が高いが、農業の場合はそんなことはない。しかし自分の場合は、市場出荷ではなく、特定の顧客にワンパックとして送っているのだから、問題がありはしないだろうか。 1年休職してその後また復帰した時に、すんなりとワンパックを継続してくれるだろうか・・・でもそれに関してはそれ以上の思考は中断した。
病気になったと思って、1年間休職してみるのも、自分の人生にとっていいことかも知れない。取るのなら、56才か57才の1年である。これ以上遅くなったら、休職する意味がなくなる。
カネはどうするか・・・という思いがすぐに浮かんだが、1年間あくせく働いても手取り100万にならない世界だから、短期間なら何とかなる。休職の目的も、図書館で本を借りて読んだり、家から通える範囲の近場の取材を週に2~3回に増やし、そして自給用の野菜作りは続ける。
野菜とハーブの状況はどうなるかシミュレーションしてみた。ハーブは、
レモンバーム→毎年株分けするから問題なし
レモンバーベナ→挿し木が簡単
レモングラス→毎年株分けするから問題なし
タイム類→株分けでいくらでも増やせる
ミント類→株分けでいくらでも増やせる
セイジ→挿し木が簡単
ローズマリー→永年作物
スイートバジル→種から
イタリアンパセリ →種から
ロケット→種から
ディル→種から
チャービル→種から
以上のごとく何ら問題はなかった。
野菜は、サトイモ、サツマイモ、ヤーコンの3種類の種芋だけが問題だが、自給用は作り続けるのだから、種が途切れることはない。
ハーブも野菜もなんら問題はなく、問題は、1年間休職しても顧客がまた買ってくれるだろうかということと、自分の経済のことだけだった。
経済のことは、病気になったと思えばよい・・・
休職の実現に向けて準備していくつもりである。数年うちわにやっておかないと、60才になってからでは年が行き過ぎるような気がする。若い間?の1年や2年の休職はその後の人生の糧になる。70才までなら後15年、75歳までなら後20年ある。
そんなにやってみたいことがあるのか・・・そんなにではないが、ブログ取材も、ぼう~っとすることも、週1の読書も、農業が忙しすぎて、なかなか前へ進んでくれないから。
農業に新たな展開はもうない。今後は平行線をたどるか少しずつの縮小になる。
18年も農業をやってきたのだから、もっと稼げる農業形態への変更や、農閑期のアルバイトもできていたはずなのに、そのどちらもできなかった。もう時間切れである。そして、18年もやってきてできなかったことは、今後もできないと考える。
同じことをこれ以上長く続けても、何ら進展はない。ちょっと生意気に言えば、ワンパック農業形態からの卒業です。しかし現実は、卒業できるほどの経済的余裕はない。細々とでも、65才くらいまでワンパックを続ける必要がある。
65才になれば、今稼いでいるくらいの年金がはいるし、60才になれば17万円ほどの国民年金保険料を支払わなくてもよくなるし、60才になれば、ごく少額であるがサラリーマンだった時の「厚生年金と厚生年金基金」から年金も支払われる。
生きてきたパイも、今後生きていくだろうパイも、稼いで来たパイも、使ってきたパイも小さい。そして、ごくささやかな生活、ごくささやかな生き方、ごくささやかな経済生活という、生存のハードルの低い生き方をしてきた(せざるをえなかった)ので、多分、1年間の休職はできると思う。これが、年収300万以上を稼ぎ、それに見合った生活をしていたら、それくらいの蓄えがないと休職はできないと思う。
つまり、300万稼いでいた人は300万円の、200万稼いでいた人は200万の、100万稼いでいた人は100万円の、50万円稼いでいた人は50万の貯金がないと、1年間の休職は難しい。
自分の思考はこれくらいまで。それ以上の思考はしない。三途の川はゆっくり渡ろうとしたら渡れなくなる。計画を立てすぎても渡れない。「えいやあ」と渡らなければ渡れないこともあるのでは。
1年後もしくは2年後のことだから、どうなるかわからない。たんなる、春先の気まぐれな感傷かもしれない。

売れ残った赤ホウレンソウの間に咲いたホトケノザという雑草の、これも赤い花。
今日のニワトリ。例えどのような有為転変があろうとも、20羽ほどのニワトリは飼い続けたい・・・。
(今日の夕飯)
ダイコンの煮物
サヨリのフライ・・・市販の惣菜
ブロッコリー、目玉焼き
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ニジェールの家畜
ニジェール、「秘められた宝物発掘」と新聞に出ていた。ニジェールはどのあたりだったか思い出せなかったので、地図で確認したらサハラ砂漠のど真ん中あたりだった。砂漠ばっかりの国に見えたが、3000万頭以上の家畜がいるらしい。
世界最貧国の一つで、面積は西ヨーロッパと同じ大きさらしい。貧しいのは何の基準で貧しいというのかわからないが、「乳」と「肉」は自給できる家畜数らしい。
日本でもつい45年ほど前までは、口に入る肉は、庭先で飼っていたニワトリをつぶした(絞めた)肉を、月に1回ほどのペースで食べるくらいだった。
だから、いざという時には、20羽ほどのニワトリがまた家々の軒先に復帰してくると思う。ニワトリは超便利な家畜である。理由は
(1)ヒヨコからたった半年で親鳥となり、タマゴを産み始める。
(2)時々絞めれば、肉料理にありつける。
(3)糞が野菜の肥料になる。
(4)台所から出る食べ残りや、少し古くなった食品がニワトリの腹を通してリサイクルできる。
(5)ヒヨコは1羽が200円ほどで買えるし、4年ほど飼って入れ替え、入れ替えしていけばよい。
(6)エサの自給は20羽でもちょっと難しいが、これくらいの羽数ならエサを買っても知れているし、作れるなら、小麦や雑穀を少量作って軒下につるしておけばよいし、野菜クズも無駄にならない。
45~50年ほど前までは、ニワトリ20羽ほどと使役牛1頭が、たいていの家の門先で飼われていた。
集落営農
最近、集落営農組織作りが農業新聞にしばしば出ている。それは5年後、10年後の農地を守る担い手を育て、農地の荒廃を防ぐことを目的とする。JAでは、リーダーのサポートや掘り起こし、地域づくり、農地の保全と集積など、集落営農組織作りに向けた支援をさらに強化する。
支援方策では、集落営農組織の育成について、
(1)意識の共有化
(2)機械の共有化
(3)収支の一元化
(4)農地の共有化
の4つの共有化のステップを挙げている。
集落営農組織作りは、かなり困難と思う。こういう営農組織は「ビジネス」を目的にするのだろうが、利益など出ないと思えることと、農業の半分は「自分自身の癒し」であり、残りの半分が「ビジネス」と自分は思っている。癒しであるには、機械をできるだけ使わず、小規模に留め、種蒔きから収穫に至る起承転結の全てに係り、スピードや効率の概念ばかりに捕われずに農作業を楽しむことにある。
農業は組織化や企業化には適さない、個人が営む小さな独立自営業である。
400越す集落が消滅?
鹿児島県が初めて行った集落状況調査で、10年以内に消滅、または集落機能の維持が困難になる集落が400を超えることがわかった・・・関係者一体となって対策を検討する作業に入る。
対策を検討してもどうしようもないと思う。生活の基盤であるライフラインがすでに日本全国津々浦々同一だから、どんな田舎でも「カネ」がないと生きていけなくなっている。50年前のように自給自足の生活が成り立つなら、山奥の山村でも生きていけるが、自給できるものなどほとんどなく、自給しようと思うと逆に高くついてしまう。そして、田舎でもかなりの割合で下水道がきており、その料金は都会より割高になっている。国民年金の支払いも全国一律。国民健康保険など、田舎の方が保険料が高くなっているのではなかろうか。日用品等の諸物価も田舎へ行けば行くほど高くなり、逆に賃金は田舎の方が低い。まさに都会と田舎はあべこべになっており、冠婚葬祭費の支出も田舎は大きい。
田舎暮らしは都会暮らし以上にカネがかかると思う。
(今日の夕飯)
シチュー・・・ブロッコリー、ジャガイモ、ニンジン、豚肉
ネギの酢味噌
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啓蟄(冬の間、地中にいた虫が這い出てくる頃。毎年3月6日頃)を過ぎる頃から、春夏作の農作業を始めるが、出荷はなくても意外と忙しいのが3月、4月である。そしてこの時期は、春夏作のシミュレーションを何回も何回も頭の中で繰り返す。もう何年もやっているのだから、シミュレーションなどしなくても済みそうだが、しょっちゅうやっている。
野菜は10本作るのも20本作るのも、あまり変わらないが、ある本数を超えると、急に手間を取リ出すこともある。
秋冬作より春夏作の方が、はるかに手間がかかる。理由は、
(1)草取りや草刈の手間がかかる。
(2)春夏作は成長点に達したら、出荷軒数の多い少ないにかかわらず、全て収穫する必要がある。
(3)秋冬作は出荷当日に必要量だけを収穫すればよい。
(4)出荷していないスイカやトマトの害獣防御に結構手間がかかる。トマトは「雨避け」のポリをするか、ハウスがないと作りづらいので、自給用に少量作っているだけである。
野菜と同じことが石炭でも起こっているらしい。今日の朝日新聞によると、三井鉱山が、石炭の新しい鉱区を開発する方針を固めたらしい。国内での新たな石炭鉱区の開発は95年以来13年ぶり。原油や輸入炭の値上がりによって 国内炭の競争力が向上した理由による。
日本の石炭消費量は年間1億7千万トン余り。一方、国内生産量はかつて同5500万トンを超えていたが、エネルギーの主役が石炭から石油に交代したのに加え、割安な輸入炭に押されたことで現在は140万トンに落ち込んでいる。
ちょっとびっくりしたことは、
(1)日本でも、年間140万トンほど生産されているということ
(2)日本の年間消費量の内、99%以上が輸入石炭であるということ
つまり、輸入した方がはるかに安くつくから国産から輸入品に鞍替えしていたが、ここに来て、国産でもいい勝負ができるようになったので、また国産の石炭生産を始めるという理屈。
この理屈は、野菜と同じ理屈である。国産よりはるかに安価だから中国からいっぱい輸入していたのに、ギョウザ事件が起きると急に国産が見直されだした。でも結局すぐに国産は見放されるだろう。中国から入らなくても中国以外の国から、中国より少し高い値段で輸入できるからである。例えばブラジルとかアルゼンチン、カナダ、オーストラリア等へ鞍替えするだろう。
大分県 企業参入を促進
大分県は企業参入を県農政の柱の一つに据え、園芸、畜産を中心に、今年度から2010年度までの3年間で100社以上の企業参入を計画。農林水産部内に企業参入専従班を設ける。
すでに伊藤園と茶産地育成協定を結び、県全体で100ヘクタール規模の産地確保を進めている。農地あっせんをはじめ、各種の支援措置をとり、県内外の農外企業の誘致を図ってきた。この結果、07年度の企業参入数は12と過去最高を記録した。
個人農家に補助金を提示しても、なかなか効果が上がらないから、対象を企業にして支援をしようという考えだろう。具体的な予算額は新聞には書いていなかった。
果たして日本の企業農業は、国外の個人農家との価格競争に打ち勝つことができるだろうか。確かに企業は大型投資と害獣のセキュリティはできるだろうが、効率や採算がビジネスラインにのるだろうか。輸入が困難になるまで、企業の農業参入は本格化しないと思う。仮に本格化しても、ニワトリ(コンピュータ管理の10万~50万羽飼い)のような管理は野菜にはできないし、設備回転率と時間回転率から、ビジネスにはならないと思う。
無農薬野菜の料理提供店、指定
岡山県の有機無農薬農産物認定は1989年度にスタート。農薬や化学肥料を一切使わないことが条件で、農薬の一部使用を認めている国の有機JAS規格より基準が激しい。その野菜を提供する岡山の2店が「岡山有機無農薬農産物」料理提供店として県庁で指定証交付式があるらしい。本年度から導入。
「完全無農薬」とか、「完全無化学肥料」のように、完全であった方が認定の基準としては確かにわかりやすい。しかし自分はこれに全く反対である。いたずらに生産者の負担を増やすだけだと思っている。異常気象の多発で年々野菜は作りづらくなっているし、地球温暖化の影響で害虫や病気の発生も年々多くなると思う。少しは近代科学の恩恵を受けてもよいのではなかろうか。そうした方が肉体的にかなり楽であるし、生育初期に1~2回使うだけで効果がはっきり現れる野菜もある。特に秋冬作の「アブラナ科野菜」で完全無農薬を追求すると、リスクがあまりに大きいと思う。
肉体的な重労働を考慮しなければ、肥料に関しては完全無化学肥料は簡単と思うが、農薬に関して、あらゆる野菜を完全無農薬・・・というのは、かなり無理が生じるのではなかろうか。
こういう農法は大きな広がりはないだろうと思う。
(今日の夕飯)
焼きそば
ナバナ
ミリンボシ
エビ天・・・市販の惣菜
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使っている肥料は
(1)メタン菌液肥(米ぬか5対ナタネカス1の割合)
(2)クン炭(焼きすくも)
(3)米ヌカ (農機具店でもらう、もしくは農協で買う)
(4)トリ小屋の鶏糞
(5)肥料ではないが、落ち葉、稲ワラ、草
ナタネカス以外は地域の産物である。肥料は自分で作り、できるだけ地域の資材だけを使うようにしたい。作付面積が30アールほどだったら、肥料は十分自給できる。1人だと、これくらいの面積が適当であり、楽しく農業ができる限度もこれくらいだと思う。
ただ、面積は40アールほどあり、その内の10アールは野菜を作っていない。
(1)物置とトリ小屋・・・2アール
(2)井戸の田んぼ・・・・1アール
(3)果樹・・・・・・・・・・・ 6アール
(4)花木・・・・・・・・・・・・・1アール
自分でも模範的な農業をしていると思う。20世紀型のスペシャリスト農業ではなく、21世紀型の少量多種類生産で、都市の住人や都市の小規模店への直販をしている。非の打ち所のない農業だと思う。
この農業形態で「食えない」のは、世の中のあり方が間違っている。食えなくなった理由は
(1)野菜単価が安すぎる
(2)ライフラインが自給できなくなった
(1)に関しては、世間とは超越した「自己設定価格」にしてもよいが、それを支えてくれる(理解してくれる)消費者と出会える自信がない。
(2)に関しては、巨大資本は密林の奥地の自給自足をも破壊して、大量の生活難民とストリートチュルドレンを生み出している。
ライフラインが自給できたから、農業で自給自足できたのに、自給できなくなったら「出稼ぎ」に出ざるをえない。東北地方の農家の出稼ぎが有名であるが、昭和20年代前半くらいまでは出稼ぎをしなくても「食べていけた」のに、昭和20年代後半にはもう出稼ぎが始まっている。
文明が進歩すればするほど生活は楽になるはずなのに、現実は家族離れ離れを余儀なくされ、生活自体もより厳しいものになっている。
(1)出稼ぎ
(2)炭鉱(鉱山)労働者
(3)現代のワーキングプア
どれも働き方がよく似ている。労働者が「使い捨て」になっているという現実において。そして、このような底辺の労働者ほど、連帯意識や仲間への共感、人情が篤いと言われる。その状態に甘んじてしまうと脱出できなくなるし、流されてしまう。そして、そういう意識を経営者側にうまく利用される。
「月が出た出た月が出た、三池炭鉱の上に出た・・・」は労働者側が作った歌ではなく、実は経営者側が作って「労働者の仲間意識(逃亡させない)」に利用したとも考えられる。
使われる自分がバカなのか
若いときに勉強しなかった自分に原因があるのか
手に職や技術を身につける努力をしてこなかったからか
35才を超えたからもう仕方がないのか
考えてみれば、サラリーマンをする以外、生きていく道がない
そんな状況に追い込まれた時、自分は農業がひらめいた。元々の農家であり、家も田んぼも農具も親も全て揃っていたからひらめいたと思う。
昼から雨だったので、新聞を読んで過ごした。2日分たまると読めなくなるので、今日の新聞は今日読んでしまう必要がある。
ブログも今日のブログを明日にまわして2日分は書けない。
朝、昼、晩の食事も1回パスして翌日にまわすわけにはいかない。
どれも期限付き(時間制限)である。
夕張のように財政再建団体になると、
(1)上水道代
(2)下水道代
(3)固定資産税
(4)市町村民税
(5)国民健康保険税
(6)軽自動車税
これらが値上がりし、
(7)人口流出→さらなる負担増
という悪循環に陥るらしい。
今までは「町」だったのに合併して「市」になってから、行政が見えづらくなった。そして「町」だった時は、地元(集落)選出の議員をあえて応援しなくても、さほど非難はされなかったが、市になると、地元から議員を1人は出しておかないと地元が不利になるいう意識がより強くなると思う。そして、その議員の見識や人格や政治姿勢で選ぶのではなく、地元のために地元出身の人を選ぶという見えない圧力を感じるかも知れない。田舎では「集落推薦」のようなことも多い。
(今日の夕飯)
サトイモの煮物・・・昨日の残り
味噌汁・・・朝の残りにタマゴを入れた
ダイコンおろし・・・昨日の残り
今日は家人は留守。一人の夕飯だったので、昨日の残り物ですませた。残り物ばかりでちょっと寂しかったので、いつもはアップしないラッキョと梅干を載せた。ラッキョ、梅干、漬物があると、それだけでおかずになる。
我が家は米は作っていないが、同じ集落に親戚がいて、稲作を委託している。70アール作ってもらっているが、小作料として4俵(240キロ)もらっている。本当にありがたい。買えば5万円ほどする。我が家は4人家族で年間に1人1俵食べるので、4俵でちょうど1年間分の食べ量になる。
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ワンパック宅配の場合、全農作業の半分は収穫出荷作業に取られ、実質の農作業時間は、1週間に3日ほどしか取れない。これは、この農業形態の欠陥かも知れない。
昨日の春夏作の作付本数、ちょっと説明不足でした。
オクラ・・・・・・・・・業務用の出荷が主体
ツルムラサキ・・・業務用の出荷が主体
サツマイモ・・・・・半分は業務用のムラサキ芋
昨日の春夏作の作付本数を見て、どう思われましたか。自分の場合はハーブもあるので、あれぐらいの作付本数が限度です。
しかしハーブも、スイートバジル、イタリアンパセリ、ロケットの3種類以外は、ごく少量の作付です。
ハーブティ用ハーブ
(1)レモンバーム12株(3メートルほど)
(2)レモングラス16株(3メートルほど)
(3)レモンバーベナ16株(3メートルほど)
(4)コモンタイム・レモンタイム 各30株(各5メートル)
(5)スペアミント・ブラックミント 10メートルと5メートル
(6)セイジ60株(10メートル)
料理用ハーブ
(1)ローズマリー 50株ほど(合計35メートルほど)
(2)スイートバジル(360~400本定植)
(3)イタリアンパセリ(春夏作150本、秋冬作150本定植)
(4)ロケット(約50メートル)→秋冬作のみ
(5)ディル(約5メートル)→秋冬作のみ
(6)チャービル(約10メートル)→秋冬作のみ
生産調整徹底を(農水省、農政局長会議で確認)
結果が出なければ、新たな農政展開そのものが崩れる。失敗は許されない・・・かたや生産調整(米の減反)を叫び、かたや自給率の向上を叫ぶ・・・そんな勝手なことが農水省には許されるのだろうか。
一村逸品運動
日本は食を海の向こうに年々依存してきている。食のグローバリズムだ。一村逸品の振興は、食べ物を他国にまかせるという食に対する考え方の逆襲である(日本農業新聞論説より)・・・一村逸品運動をいくら唱えても、価格的に採算が取れないので大きな広がりはないと思う。いくら安全で、いくらおいしくて、いくら地元で作られたものであっても、生活が甘くない人にとっては、価格が高ければ買えない。それでも個人のレベルでは、多少高くても素性のわかるものを買いたいという人もいるだろう。しかし、業務用に利用する場合、価格は最優先事項だと思う。それが資本主義精神である。
汚泥肥料
徳島県は、堆肥にした農業集落排水(下水)汚泥の循環を目指し、肥料としての活用を呼びかけている。汚泥肥料は県内6ヶ所の処理施設で無償提供しており、県立農林水産総合技術支援センター農業研究所がブロッコリーや切り花ヒマワリなどで効果を実証。冊子配布を通じて広く普及させていく考えだ・・・田んぼはゴミ捨て場ではない。美しい土は命。田んぼは神聖な場所である。汚泥肥料を使っても「有機無農薬の認証が通る」なら、それはおかしい。
今日、ジャガイモの植え付けをした。20センチ間隔ほどに、昨日切ったジャガイモを並べ、その上からクン炭(焼きすくも)をかけた。
その後、手で、ジャガイモに土をかぶせた。
手で土をかぶせた後、画像の三角クワで、もう一度、富士山型に畝の土をかき上げた。二重手間のようでも、自分にはこの方が早い。
畝の上に、トリ小屋の鶏糞をふった。エサが菜食なので、鶏糞の肥料効果はあまりないかも知れない。
鶏糞の上から、メタン菌液肥をふった。1列(32メートル)に1荷(18リットル×2=36リットルほど)ふった。合計4荷。
これでジャガイモの植え付けと施肥は完了。早生品種のキタアカリなので6月12日頃の梅雨入り前に収穫可能。
(今日の夕飯)
サトイモの煮物
刺し身・・・市販の惣菜
ブロッコリーの湯通し
夕飯をアップするようになって始めての「刺し身」の登場。自分は100%買わない惣菜。安かったから買ったとマルミさんが言うので、いくらと問うと1人分150円と言う。
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今日は汗ばむような陽気だった。昼からジャガイモ予定地とニンジン跡地を耕運した。このトラクターは自分が買ったものではない。23年ほど前に父が買った。トラクターは頑丈なので、多分、自分の一代は使えると思う。こんな高い機械は自分は買えない。中古でも20~30万ほどすると思う。

乗用トラクタで耕運した後、管理機でジャガイモ予定地の畝立てをした。32メートルが4列。
その後、種芋16キロを、4つ割り(大)、3つ割り(中)、半割り(小)にした。切ってから一昼夜、乾かした方がよいので今日切った。
春夏作は
1類 タマネギ・・・1500本定植
ジャガイモ・・・種芋16キロ
2類 キュウリ・・・(12~14本)×4回(1ヶ月ごと)
ナスビ・・・44本定植
ピーマン・・・22本定植
オクラ・・・90~100ポット定植(3~4本立ち)
3類 ナンキン・・・22~24本定植
トウガン・・・8~9本定植
ニガウリ・・・5~6本定植
サトイモ・・・150個定植
ヤーコン・・・100個定植
サツマイモ・・・450本定植
4類 エンサイ・・・70本定植
ツルムラサキ・・・70本定植
青シソ・・・20本定植
労働災害の発生する割合は、農林業が全業種の中で最も高いらしい。1000人あたりの年間労災事故は、農林業が38.9人、畜産・水産業が24.3人、建設業が8.5人。
不器用な者は、できるだけ機械を使わない農業をした方がよい。しかし、下記の機械は農業者なら最低限使えるようにしておきたい。
(1)草刈機の使い方、刃の研ぎ方→自分は刃が研げない
(2)チェーンソーの使い方→危なくて使えない
(3)乗用トラクタの使い方→オイル交換は他人に依頼
(4)管理機の使い方→オイル交換は他人に依頼
(5)エンジンポンプ→オイル交換を忘れて3回も買い替え
恥ずかしながら現実です。これらの農具で怪我をしたことはないが、鎌で怪我をしたことが18年間で2回(通院)ある。
今日、岡山県の公立高校の入試問題が新聞に載っていた。理科や数学などほとんど解けなかった。あんなもの、人生に必要だとは思わない。中学校の時「なぜ、勉強をしなければならないのか」という疑問が生じて、勉強が手に付かなかったことがあったが、50代の半ばになった今、やっぱり学校の勉強はほとんど何も役に立っていないと思う。
何で強制的に勉強をさされたのだろう。学校の勉強は全くおもしろくなかった。尊敬できる先生に出会ったこともない。もっと勉強をしておけばよかったと思うこともあまりない。ドイツやフィンランドのような学校教育システムは、なぜ日本では受け入れられないのだろう。
(今日の夕飯)
お好み焼き・・・市販の惣菜
焼き鳥・・・市販の惣菜
ブロッコリー
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有機農業やワンパック宅配も経済抜きでは考えられない。現役帰農を考えている人はこの点を熟慮する必要がある。
(1)1回の出荷で8パックを送るのは労力的にも、野菜の量(作付)的にもしんどい。
(2)1回に7パックとすると、月、水、金の出荷で週に20パック。1ヶ月は4週だから、月に80パック。
(3)月に2回送付の場合、顧客は40軒必要。ただ最近は月に1回にして欲しいという顧客が増えている。
(4)3月、4月は野菜の端境期であり、送りづらい。だから年間10ヶ月。80パック×10ヶ月=800パックが年間送付数(最大)
(5)ワンパック送料込み3000円~3200円が世間相場。
(6)800パック×3200円=256万円
(7)宅急便送料と箱代を合わせて約800円。800パック×800円=64万円
(8)256万円-64万円=192万円
(9)192万円-80万円(年平均農業経費総額)=112万円(最大収入)
(10)この計算は顧客が安定していると仮定しての計算。実際は顧客の出入が激しい。営業して顧客を増やせなければ、確実に100万円を下回る。この他、自然災害も毎年のように発生しており、計算どおりに野菜はできない。害獣にやられる危険性も高い。
(11)結論。よく稼げても100万と覚えておいて下さい。
出かけたついでに、農協へ立ち寄って、ニワトリのエサを買った。以前に飼っていた「コープエッグ」というエサは1500円ほどしていたので、このところの飼料高騰で2000円ほどするかも知れないと思ったら、もうその飼料は置いてなくて、「とり姫」という1240円の飼料に変わっていた。聞くと、トウモロコシの含まれる量が減っているらしい。
自分の場合は産卵率にはこだわっていないので、エサが安ければそれでいい。どちらにしろ、ほとんど100%輸入物である。輸入物であっても「コゴメ」の在庫がなくなれば購入せざるをえない。たった30羽でもエサの自給は困難である。エサを自給しようと思えば、
(1)トウモロコシ
(2)大豆
(3)米
(4)小麦
等を自分で作る必要がある。この中で現実的に自分が作れそうなのは「小麦」である。11月末に蒔いて、6月上中旬頃に収穫期を迎えたら、少しずつ鎌で刈りながら、茎ごとトリ小屋に投げ込んでおけばよいが、在庫分は物置などにつるして、少しずつ与える必要があり、その間にネズミの被害や、つるすスペースもかなり必要になる。
春夏野菜のジャガイモくず、ナンキンくず、トウガン、秋冬野菜のサツマイモくず、ヤーコンくず、出荷できなかったダイコンやニンジン等も自給エサとして役に立つが、ニワトリにはやはり穀類が必要である。
2軒の親戚から「コゴメ」がもらえるが、どちらも70代半ばの稲作農家なので、いつまで元気で稲作をしてもらえるかわからない。
出所のわからない輸入エサでも、青菜をたっぷり与えて「解毒」、「中和」するというのが自分の考え方。
農業所得用の損益計算書には、農薬・衛生費という科目がある。一昔前、農薬を使うことが衛生的と思われた「なごり」だろうか。化学肥料に関しても、それまでの人糞肥料ではなく化学肥料を使った野菜は「清浄野菜」と呼ばれていたこともあるらしい。
農薬や化学肥料、除草剤の出現は、それまでの稲作における重労働を開放したに違いない。まさに「恩恵」だったのだ。
農薬・・・収量の倍増
化学肥料・・・作付の倍増
除草剤・・・炎天下の田草取りからの解放
5Kとは、「危険」「汚い」「きつい」の3Kに「暗い」「臭い」が加わったものらしい。農業も5Kと言われるが、
危険・・・稲作はかなり危険を伴うと思うが、有機農業は大型機械を使わないので、危険作業はほとんどない。しいてあげれば、草刈機。
汚い・・・土は洗えば落ちるが、工員の作業服についた油は落ちにくい。農業が汚い作業と思ったことは一度もない。
きつい・・・自分のペースでできるのだから、きつくない。
暗い・・・農業は明るい戸外の作業。
臭い・・・メタン菌を施して3~4日間は確かに臭い。でもこれは自然の臭いであり、排気ガスや工場の排出ガスとは比べ物にならない。
生涯現役活動に必要な5Kとは、「志」「健康」「経済」「交友」「関心」であり、この5Kのモチベーションを高めていくことが必要とあった(グーグル検索)。
(今日の夕飯)
ネギの煮物・・・トーフ、コンニャク、野菜天
イリボシのフライ・・・市販の惣菜
ダイコンおろし・・・青シソドレッシングで食べた
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楽しみにしていた名古屋女子マラソンだったが、意外な結末だった。意中の人はことごとく敗れ去り、岡山の天満屋の若い中村が勝った。キャリア十分のベテランを応援していたが、若さに負けたようだ。あきらめなければ、結果はついてくるということを実際に見たかったが・・・。

いよいよ、春のスタートを切った。もう少し農閑期を長くとりたかったが、今日はもう3月9日。これ以上ゆっくりできない。
春の第一弾は、11月11日に蒔いたレタスの定植。左の画像のように、スイートバジルの枯れ枝を引き抜いて、黒マルチをはがし、メタン菌液肥を施せば、もう準備完了。2~3日うちにまた新しい黒マルチをして定植すれば、後は5月上旬の収穫を待つだけ。
今月の農作業は、
3月15日~3月17日・・・春ジャガイモの植え付け
3月15日~3月20日・・・ハーブの株分け
(1)レモンバーム
(2)レモンバーベナ
(3)レモングラス
(4)タイム類(レモンタイム・コモンタイム)
(5)ミント類(スペアミント、ブラックミント)
(6)セイジ
3月30日・・・春ニンジン(6月中下旬~7月末収穫)、春レタス(6月上旬収穫)、チンゲンサイ(2回蒔いて5月中旬、6月上旬収穫)の種蒔き
3月、4月は休み、5月の連休明けからまた出荷を始めるが、5月はまだ野菜の種類が少ない。
1類 早生タマネギ(葉をつけて出荷)2キロ
2類 エンドウ
グリンピース
スナックエンドウ
ソラマメ
3類 春レタス
春キャベツ
4類 チンゲンサイ
ニラ
フキ(山菜)
ルバーブ(フキに似ているジャムにするハーブ)
その他(ハーブティ用ハーブ、タイム類、ミント類、セイジ)
春のスタートは気分が重い。また忙しくなると思うと、ちょっとうんざりする。
マンネリ気味のせいだろうか
年のせいだろうか
同じことの繰り返しのせいだろうか
それでも3月9日のスタートというのは、同業者に比べたら、かなり遅い。ただ、早くスタートをしても手間がかかるだけ。旬に徹底的に忠実にすれば、当地では今の時期からになる。
農業だけにエネルギーを傾けたくない。しかし、半農半Xができるほど甘くはない。農業、ブログ(夜、2~4時間)、新聞(1時間半)、取材(週1回)、読書(週1回)をバランスよく組み立てる必要がある。そのためには、
(1)農業をもっと効率よくして、時間を減らす
(2)ブログ時間が長すぎる。2時間ほどで終われるようにしたい。
今年は数年ぶりにヒヨドリ(渡り鳥)が来て、エンドウ類を食べられた。ちょっと遅れるが、エンドウ類は強いので、また新芽が出てくる。
ソラマメはヒヨドリが食べない。ただ、ソラマメは病気が多いので、出荷できるかどうか収穫期にならないとわからない。
レモングラスは当地では越冬が難しいのに、画像のような市販のキャップをしたら、今年は冬越しに成功した。レモングラスは寒さに弱いので、株分けは6月の半ば頃の予定。


一昨日のクン炭を籾袋に入れたら4袋ほどになった。昨日のクン炭を入れると4袋×4=16袋。自分の場合、30アール余りの作付でこれくらいのクン炭が必要である。
一昨日作ったクン炭を昨日の10時頃に籾袋に入れていたら、一つの方は消えていたが、もう一つの方はまだ完全に消えていなかったので、元に戻した。「クン炭で家が火事になった」という話は、昔からよく聞いているので、完全に消えていると思った方も物置に入れず、2日ほど戸外に置くことにした。
(今日の夕飯)
カレー
キャベツの三杯酢
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生き辛さの原点は、「ライフラインの支払いがあまりに高過ぎる」という点にある。
上水道代 ・・・水道代が毎月4千円ほどかかっている。
下水道代・・・3年以内に接続するように言われているが、それ以前にトイレの改修(100万円ほどかかる)、下水道の受益者分担金195000円の支払いが迫っている。道路や田んぼの圃場整備事業から下水道に公共事業が移転している。業者の丸儲け。
広域農道・・・交通量がどれくらいか、現在もきちんと調べているのだろうか。
圃場整備・・・減反とか生産調整がしきりに叫ばれているが、それなら、何のための圃場整備だったのか。圃場整備は農家の大きな負担(負債)になっただけ。
下水道・・・河川をきれいにするには、家庭排水だけでなく、農薬、化学肥料、除草剤の使用に関する処置が不可欠。ハコ物のハード事業だけでは決して河川はきれいにならない。
総事業費は14億9千万円。計画人口1200人(333戸)。国50%、県15%、市35%の事業。たった300戸ほどの利用に14億9千万の事業・・・この国は道路で傾いて、下水道で破産する。
固定資産税・・・平成13年は46600円、平成16年は48200円。平成19年50500円。微妙に値上がりしている。土地と家屋にかかる税金であるが、3年ごとに評価額が見直されるらしい。築57年の家屋と、90アールほどの田畑、山林50アールほどで、こんなに固定資産税がかかる。家を新築している人はいったいどれくらい払っているんだろう。
国民年金保険料・・・17万弱を後5回払う必要がある。早く死んだら掛け損。母は掛けただけで1度ももらわずだった。長生きしてもいいことはなさそうだが、国民年金保険料の支払い分だけは取り返さなくては・・・。
国民健康保険料・・・所得が少ないので、かなり減免措置を受けている。だから文句は言えない。
電気代・・・春夏秋冬、1万円を超えている。節約が難しい。
電話代 ・・・家族の中で自分だけ携帯電話を持っていない。今の所、携帯電話の必要性を感じていない。持ち歩くのはデジカメだけでよい。たまに必要な時は、家人の携帯を借りる。
プロパンガス代 ・・・毎月4千円前後。
灯油代 ・・・今年の冬は特にこたえた。高過ぎる。
NHK受信料・・・マルミさんの通帳から自動落ちだから自分には負担感がない。
仕方がないのは、
地域や親戚の交際接待費・・・今年はすでに9万円を突破している。
家屋の火災保険料・・・4万円ほどの掛け捨て。
生命保険料・・・毎月2千円の掛け捨て。止めてもいいが、自分の葬式代くらいは自分で出したいから。
新聞代・・・人から見たら「ぜいたく」と思われるだろう。3紙も購入しているから。でもこれはブログのためにどうしても必要。
昔から、農業で自給自足ということが言われてきたが、現在では、農業で自給自足は全くできない。サラリーマンと同じく、農業は生活費を得る一手段でしかない。それならサラリーマンの方がはるかに収入は多い。ただ農業は、
(1)独立自営業である。
(2)人の目顔をみることなく、自分で仕事を自由に組み立てることができる。
(3)自然や風景、農作物に癒される
こんな理由から、ある年齢から農業を始める人もいるが、現役世代では、とにもかくにも、農業収入をあげる必要がある。農業が好きなことと、農業で稼げることは違うし、農業に向いていることと、農業の能力があることも違う。
現役世代の農業者はこの40年ほどの間に、限りなく減少している。現在の農業はそれぞれの専門に特化されていて、スペシャリストだけが一定の収入をあげている。
20年ほど前から、一つの生き方としての農業、生活それ自体が農業、農業で自給自足をめざす人たちが出て来たが、その人たちの生活はきびしい。家族や配偶者から何らかの援助が期待できる人、本人に塾講師などの特技のある人、農業以外にサイドビジネスを持っている人・・・そんな人は細々とながら田舎暮らしが継続できるが、そうでなければ、早晩、農的生活からのリタイアを迫られる。

(今日の夕飯)
サバ
ダイコンおろし(細切り)・・・青シソドレッシングで食べる
黒豆の煮物
肉炒め・・・豚肉
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梅が満開になり、いい香りがしているのに、ゆっくり楽しむ余裕がない。いつも思うのだが、梅と桜はなぜ花が先に咲いて、その後に葉が出てくるのだろう。葉と花の順序が野菜と逆である。
今日のニワトリ。
3月15日が期限の確定申告書ができた。参考になるかも知れないので、手順を書いてみました。
(1)毎月の領収書は箱に入れ、月末にまとめてポリ袋に入れる。
(2)だから、12月末には12袋たまる。
(3)月別にそれぞれ日付順に並べてクリップで留めておく。
今日したのは、ここから先です。
(1)1月分から12月分までを金銭出納帳に記入
毎月の取引(現金の支出)はせいぜい10回、多い月で20回ほどなので、出納帳への記入は2時間もあれば12ヶ月分の記帳ができる。
(2)金銭出納帳から総勘定元帳へ転記(つまり、経費の科目ごとに分類することを元帳へ転記という)。
領収書の控えから金銭出納帳へ記入する時間より、金銭出納帳から総勘定元帳へ転記する時間の方が短時間で終わる。1時間ちょっとで終えた。
(3)金銭出納帳は月別に合計金額を出す。総勘定元帳は、経費科目別に合計金額を出す。
金銭出納帳の12ヶ月分の合計金額と、総勘定元帳へ転記した経費科目別の合計金額は、一致するはずである。一致しなければ、転記が誤っているか、合計金額の計算が誤っているかどちらかなので、もう一度、転記が正しくできているかどうか、合計金額の計算が正しいかどうかをチェックする。
(4)売上帳(市販の集計用紙を利用している)の横軸は月別、縦軸は顧客別にしている。まず、月別に集計して、その後12ヶ月間の総売上金額を算出する。15分もあれば終わる。
(5)この後すぐに青色申告決算書の「損益計算書」に記入してもよいが、訂正が重なると見苦しくなるので、自分の場合は1枚のルーズリーフ(ノート)に、経費科目別に書き出してから、それを損益計算書に写している。
主な経費科目の支出金額は
ガソリン代・・・63664円
農具消耗品費・・・44198円
事務消耗品、通信、雑費・・・85612円(パソコン用メガネの購入代金52080円を含む)
パソコン関連費(授業料等)・・・59865円
作業用衣料費・・・19749円
研修費(田んぼ見学の手土産)・・・23191円
種苗費・・・38407円
肥料費・・・2600円
飼料費・・・3060円
電話代・・・45035円(8割を農業関連として計算)
(6)損益計算書の記入はまず、収入金額から記入する。
売上帳の総売上金額に自家消費金額(自分の場合は4人家族で毎年一定金額の90600円を計上している。1人22650円)をプラスしたものが総売上金額とみなされる。
(7)その後、経費科目を記入する。減価償却費もこの時に計算する。
物置、鳥小屋(30年で償却)・・・12552円
井戸(30年で償却)・・・8450円
パソコン一式(5年で償却)・・・29228円
農業用軽四(14年で償却)・・・47286円
軽四車庫波板取替(15年で償却)・・・9292円
減価償却費合計額は106808円。
(8)軽四の任意保険料、軽四と乗用トラクタの軽自動車税、電話代の3つは普通預金からの自動落ちであるが、現金取引として金銭出納帳に記入している。
箱代(ケース代)と運賃代(回数券)の2つだけは「棚卸項目」であり、12月31日現在で残っていれば、残っているケースや回数券が前払いケース代、前払い運賃代として、当期の支出金額から除外されて計算される。
(9)総売上金額から上記の経費の合計額を差し引いたものが「青色申告特別控除前の所得金額」であり、これから、青色申告特別控除額の65万円を差し引いたものが所得金額である。
青色申告控除額の金額が大きいように見えるが、これは給与所得者の給与所得控除額の最低限の金額と同一なので、多いとは思わない。
(10)その後、貸借対照表を記入するが、まず、前年度期末の金額を当期の期首の欄に記入する。貸借対照表の科目は、自分の場合、
現金
減価償却資産
前払いケース代
前払い運賃代
の4項目だけである。
ここまでくれば後は、事業主貸し、事業主借り、元入金、青色申告特別控除前の所得金額を記入して貸借対照表の左右の金額が一致すればできたことになる。ここの所がうまく説明できませんが、(10)まではできると思うので、それを持って税務署に行けば、教えてくれると思う。 青色申告特別控除額の65万円を引くと、所得金額はゼロになったので、今年も納付税額はなし。税金を納めるほど稼いだことは1度もない。
(今日の夕飯)
キャベツの卵炒め
カキの天ぷら・・・市販の惣菜
サケ
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午後から期限が迫っている確定申告をしようと思っていたら、昼時に公民館から、予約されていた本が入りましたという電話をもらったのでさっそく借りに行った。予約していた本は湯浅誠さんの「貧困襲来」。新聞に書評が出ていたので切り抜きし、いつか読もうと思っていた。
ブログ関連以外は無駄遣いできないので、本は買えない。そうしたらこの本のあとがきに「あつかましくも読者のみなさんにお願いがある。この本を読んでよかったと思ったら、地元の図書館にリクエストを出して欲しい。本を買うお金のない人にこそ、本当は読んでもらいたいから」と書いてあった。
ボクは買うこともリクエストもできないので、自分にもできそうな「ブログで紹介」をしようと思った。
駆け足で読んだ。実態はそうだろうと思った。そして現実はすでに、書かれているよりかなり荒んだ状態と思う。
最後の章(貧困ビジネス)だけは、時間を作ってもう一度読み直そうと思う。貧困ビジネスとは、貧困層を狙い撃ちにして、容赦なく利益を上げるビジネス。
自分はあまり本を読む時間が取れない。だから、たま~にしか読まない。たま~に読む本は新聞の書評で取り上げられた本で、興味をそそられた本である。それは切り抜きして「ポリ袋」に入れておく。公民館に本を返しに行く時に、ポリ袋から別の切り抜きを取り出して予約をする。
1週間に1冊のペースで1ヶ月に4冊、年間で48冊も読めば、ものすごく読んだ方に入る。実際にはこれほど読めないが、ブログを続けるには、最低限これくらいの読書量は今後必要になると思う。10年で480冊、15年で720冊、20年続けたとしても960冊しか読めない。だから、読む本はよく吟味して内容の濃いものを選びたい。
昨日の夕飯の「鯛」は誤りで「ちぬ」という魚でした。失礼しました。
昨日書いた65才になってからの年金受給額で、国民年金だけの場合の73万円というのは仕方がないにしても、厚生年金も10年近くかけているのに、合計で年間84万円というのは、やはりちょっと納得できない。いつかまた、その計算原資を聞きに行こうと思う。
昨日も書いたが、苗を義兄からもらうのは、
ナスビ(44本定植)
ピーマン(22本定植)
スイカ(7本定植)
の3種類だけである。予備苗を入れて合計80本ほどもらう。市販の苗を購入すると、1本の単価は約60円であるから、5千円近くかかる。いくら義兄でも「ただ」というわけにはいかない。何らかのお礼はしている。
種から自分で育てる事は、うまくいく場合といかない場合があるし、水やりやポリの開閉があるので、長期間、外出できなくなる。自分の場合、種からスタートするものと苗を購入するものを作物ごとに使い分けている。
以前にも書いたが「貧困襲来」では5重の排除を取り上げている。
(1)教育課程(学校教育システム)からの排除
(2)企業福祉(正規雇用システム)からの排除
(3)家族福祉(家族による支え合い)からの排除
(4)公的福祉(生活保護など)からの排除
(5)自分自身からの排除
この5つの排除が重なって、人は「貧困」になる。
考えてみたら、自分も排除をしていた。
(1)リッチな定年帰農者とは住む世界が違う
(2)能力の豊かな(よく稼いでいる)農業者は、異次元の人
そして、自分と同じように稼ぎの悪い人とか、農業がなかなか軌道にのらない人とか、あえて儲からない方法を選択している人とか、そんな人ばかりに共感して、「できすぎる人」とか「農業で収入を上げる必要のない人(趣味的農業の人)」を自分の中で排除していた・・・。
(今日の夕飯)
カレー・・・市販のレトルトカレー
味付けもずく・・・市販品
キャベツ
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今日、春夏作の種の注文をした。
ナスビ・・・義兄に苗をもらう(44本定植)
ピーマン・・・義兄に苗をもらう(22本定植)
カラーピーマン・・・作っていない
オクラ・・・1000粒が945円。F1種だとこの3倍の値段
キュウリ・・・2品種で787円
長トウガン・・・1袋(262円)
ニガウリ・・・1袋(262円)
トウモロコシ・・・もう随分、作っていない
つるなしインゲン・・・1デシリットル(367円)
エダマメ・・・もう随分、作っていない
ニンジン・・・2袋で524円
ネギ・・・1袋(262円)。F1種の「小春」を利用
ホウレンソウ・・・春は蒔かない
春キャベツ・・・春は蒔かない。秋蒔きを3月中下旬に定植
レタス・・・2品種で524円(丸レタスとチマサンチュ)
チンゲンサイ・・・1袋(262円)。春に蒔くアブラナ科野菜はコマツナかチンゲンサイの1種類のみ。
トマト・・・苗を18本購入(自給用、出荷はしていない)
スイカ・・・義兄に苗をもらう(7本定植 )
中国野菜
エンサイ・・・2袋で314円
ツルムラサキ・・・1デシリットル(1260円)
ハーブ
スイートバジル・・・2袋で420円
イタリアンパセリ・・・3袋で630円
以上の合計6819円(タキイ種苗の通信販売)
ナンキン(ナント種苗)→鈴生錦2号(3袋で1101円)
ジャガイモの種→品種キタアカリ(16キロで3820円)
総合計で、1万1千円ほどかかった。
第27期、朝日写真教室の受講生募集の記事が載っていたので、さっそく申し込みをした。
受講料・・・12000円
期間・・・4月5日~6月28日までの3ヶ月間
曜日・・・毎週土曜日の2時から4時半まで。合計12回
主会場・・・朝日新聞岡山総局3階会議室
学習内容・・・デジタルカメラの撮影基礎知識
特典・・・1年間は全日写連会員として、すべての行事やデジカメ勉強会に参加でき、指導を受けれる。また、会報「フォトアサヒ」が毎月配布される。
公民館講座のデジカメ講座を探したが、どこもなかった。 誰か教えてくれる人はいないか探していたので、今日の新聞記事はよいタイミングだった。
今までは「オート機能」だけを使って単純に写しっぱなしだったが、毎日のようにブログに載せているのだから、デジカメ画像もレベルアップしたいと思った。
岡山までの往復電車代800円×12回=9600円。だから受講料と合わせて2万円余り。
ブログは無料だが、ブログを継続しようと思うと、その周辺機器や受講料に結構投資せざるをえない。年間でざっと10万円・・・。
年金特別便が届いたので、今日、岡山東社会保険事務所へ行ってきた。
厚生年金→国民年金→厚生年金→国民年金の繰り返しで1ページに書ききれないくらいだった。見たくなくても、それは厳然たる自分の履歴。こういう回り道をしないと、農業にたどりつけなかったのだと思う。
厚生年金をかけた期間はトータルで10年(120ヶ月)に満たなかったから、試算してもらった満65才からの年間受給額は84万円ほどだった。
国民年金だけだったら、納付期間中全額納付していても、年間で73万円という試算結果だった。
(今日の夕飯)
ダイコンの煮物
鯛
ホウレンソウのおひたし(昨日の残り)
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植物の会話
虫に食べられた植物が、化学物質で虫の天敵を呼び寄せ、自らを守る。そんな玄妙な仕組みがわかってきた。動けない植物だからこそ、周りの生き物との情報交換が重要になる。分析技術の進展にも支えられ、植物の織りなすコミュニケーションの秘密が少しずつ解き明かされつつある。
助けを呼んだり、立ち聞きしたり、競争相手を追い出したり・・・そんな「会話」を交わす植物の姿が少しずつ見えてきた。(3月3日、朝日新聞)
夕張市の財政再建計画
北海道夕張市が財政再建団体になって6日で1年を迎える。
約353億円の借金を18年かけて返済する。歳入増を図るため、市民税や使用料、手数料の値上げ、ゴミの有料化を進める一方、歳出カットのため、市民会館や図書館、公衆浴場、公園など公共施設も軒並み廃止した。また人件費抑制策として早期退職を勧め、市職員の年収は4割カット。市長も月額26万円を割った。(3月3日、朝日新聞)
水道格差時代
家事用20立方メートルの水道料金の自治体比較では、
最も安い(山梨県の富士河口湖町)・・・700円
最も高い(北海道夕張市)・・・・・・・・・・6048円
10倍近い格差になっている。
東京都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2309円
大阪府・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2016円
全国平均・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3065円
水道料金はなぜ全国的に値上がりぎみなのか。
要因(1)
維持管理費の重み。原水の汚染が進み、従来の浄水法では対応できず、巨額の投資が水道代に転嫁された。
要因(2)
地下水の利用。工場、ホテル、病院などの大口利用者が井戸を掘り地下水利用に転じると、収入を失い、値上げにつながる。
要因(3)
巨大ダム建設のツケ。ダム建設による取水による水道事業の広域化で料金が上がる
要因(4)
人口減少。過疎地では、利用者減が収入減となり、値上がりにつながる。
(日付? 朝日新聞) 記事は、橋本淳司さん(ジャーナリスト)。日本水フォーラム節水リーダー。国内、世界各地の水辺を歩き、著書に「おいしい水 きれいな水(日本実業出版社)」等。
法施行5年 土壌汚染、対策は
主な汚染源は鉛などの重金属、ベンゼンなどの揮発性有機化合物を原料や溶剤として扱う工場、事業所だ。有害物質が施設や野外置き場から漏れたり、有害物質を含んだ産業廃棄物を敷地内に埋めたりして土壌が汚染され、やがて地下水にに染み出す。地下水は移動し、汚染が広がり飲み水をも汚染する。見えない汚染といわれるゆえんだ。
健康被害の例は、
公害の原点といわれる足尾鉱毒事件にさかのぼる。足尾鉱山から渡良瀬川へ排出された銅、鉛、ヒ素などによる農地汚染で、人や農作物に被害が出た。
戦後は富山県のイタイイタイ病が有名だ。神岡鉱山から神通川へ排出されたカドミウムで農地と産米が汚染され、米を食べ続けて被害が起きた。
近年は工場跡地など市街地で目立つ。03年には茨城県神栖市で井戸水を飲んだ住民がヒ素中毒になる事件が起きた。
東京・築地市場の移転予定先の江東区豊洲で、環境基準の千倍以上のベンゼンが検出された。
施行前に地主の東京ガスの工場が廃止しているから法律の対象外だ。都は同社の不十分な調査結果をうのみにして購入したが、その後の調査で汚染が発覚した。
(3月3日、朝日新聞) 記事は、大阪市立大学教授、畑 明郎さん→各地の土壌汚染問題にかかわる。日本環境学会会長。著書に「土壌・地下水汚染」
住基ネット「足踏み」
国が威信をかけて導入した「住民基本台帳ネットワーク」が、有効に機能していない。住基ネット利用時に必要な住基カードの普及率は、発行開始から4年半を経てわずか1.5%。行政側はカードの付加価値を高めようと、買い物ポイント制や税金控除などのサービスを繰り入れてきたが、決定打にはほど遠い。6日には、各地で起こされた住基ネット訴訟をめぐり、最高裁が初めて「合憲」の判断を示す見通しだが、国民にそっぽを向かれた制度自体の存在意義を問う声も上がる。
園田寿・甲南大教授(刑法・情報法)の話
住基ネットは住民に「背番号」をつけ、行政の事務作業簡素化を目的とした制度。それなのに「住民の利便性が高まる」と言うから白々しくなる。社会生活で住民票の写しや印鑑登録証は頻繁に必要ないし、住民にとっては、行政が自分の情報をどう使っているかわからないのが不安だから使おうとしない。現場の自治体も住基ネットが失敗だとわかっているが、国の指示でやらざるを得ないのが現状だ。
(3月3日、朝日新聞)
住基ネットのこと、最近すっかり忘れていた。そういえば2千円札も全く見なくなった。これも失敗例。
ニュースを支離滅裂に取り上げたのではなく、農業にも、自分のライフラインの支払いにも関係する記事だった。特に「水道格差時代」が気になった。上水道料金は下水道料金にはねかえってくる。
(今日の夕飯)
サトイモの煮物・・・前夜の残り
ホウレンソウのおひたし
焼き鳥・・・市販の惣菜
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今日は集落の墓掃除の日だった。例年、3月の彼岸前のこの時期の日曜日にしている。主な作業は墓まわりの草刈。
この墓は集落全体の墓ではなく、「姓」によって、集落の墓が何箇所かに分かれている。田舎ではたいていそんな共同墓地になっている。
すでにほとんどの家が先祖墓になっている。土葬して埋めるスペースはなく、墓穴を掘るという労力も大変であり、25年ほど前から簡便法の火葬になったので、その頃から先祖墓に代わった。

木曜日の夕方、通常のコゴメを与え、ダイコン3~4本、ニンジン5~6本、他にヤーコンのくずを入れておいたが、今朝(日曜日)行ってみると、影も形もなく、水もからっぽだった。タマゴは7個産んでいた。
夕方、古くなったご飯やおかずをボールに入れて持っていくと、タマゴを4個産んでいた。 金、土の2日間、何も与えていないが、今日また4個産んでいるのを見ると、留守の影響はあまりなかったようである。これが2泊3日で3日間あくと、影響があったかもしれない。
泊まった京阪ホテルには新聞もなくパソコンもなかった。ホテルに尋ねると近くにインターネットカフェがあったので、初めての経験だから行ってみた。
ネットカフェ難民という言葉もあるが、考えてみれば自分も同類である。50代の自分はもうどこにも行くことができないし、逃げ場もない。ただひたすらに、現在の状態をキープするしかない。企業組織からドロップアウトしてしまうと生きていくのが大変である。田舎でも大多数の人は特定の企業組織に隷属して生きているのである。
2月29日の朝日新聞に農林水産省が大きな広告を出していた。
『食料の未来について、皆様のご意見をお待ちしています。農林水産省では、食料をめぐる世界情勢が変化する中で、我が国の食料を安定的に確保していくために、どのような課題に取り組むべきかを議論するため、「食料の未来を描く戦略会議」を開催しています。戦略会議では、食料について国民の皆様からのご意見を募集しております』
米の代わりに麦や大豆、トウモロコシを作って欲しいのだろうが、価格が安すぎて農家は作っても採算が合わない。麦や大豆やトウモロコシの輸入価格が高騰しても、まだまだ国産に比べてかなり安いのだと思う。 それを作れというなら、輸入価格との差額を補助する必要がある。
庭先の10~20羽養鶏が10万~20万羽の企業養鶏に移行するのは簡単だった。それは、ケージというごく小さなスペースに閉じ込めてしまえば、場所もそんなに取らないし管理もしやすかったからである。
しかし野菜はニワトリのようにはいかない。できるのなら、とっくに野菜もそんな方法に代わっているはずである。
野菜はニワトリと違って、気象の変化の影響を受けやすいし、盗難からのセキュリティも難しい。
グローバル化した世界中の農作物と単価で競う必要があるので、諫早湾干拓地などで大規模に生産しても、なかなか勝ち目はないのではなかろうか。
農業は、生産スピードをあげたり、狭いスペースで大量生産したりすることは難しいので、工業製品のように利潤を生み出してくれない。
やはり農業は、自分や家族の食べる物は、自分たちで作るという50年ほど前までの状態に戻す必要がある。分業という考え方ではなく個人個人が作る自給という考え方である。
それは無理ではない。二酸化炭素の排出量も、自給自足をしていた時代の排出量くらいに戻す必要があるのだから、農作物もそうせざるをえないと思う。
二酸化炭素の排出量の制限は、ある意味、文明の否定であり、過去への逆戻りである。人類は逆戻りの時代に入っていると思う。逆戻りさせることがすなわち進歩である。
国営農場も現実的ではない
モデル企業農場も採算に合わない
元々の農家もますます減っている
ならば、自分が食べる物は自分で作るしかない
それができないなら、ある日突然パニックが来るのを待つだけである。
(今日の夕飯)
サトイモの煮物・・・ニンジン、ネギ、豚肉少々
焼きうどん・・・キャベツ、ネギ、豚肉少々
あなたの一票が、農業ルポライターへの
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