



叔母が嫁いでいるこの地は、ブドウの産地である。高齢で今はできなくなったが、60年ほどブドウ作りをしてきた。
今のブドウは「雨避け」をしないとできない品種になっている。そして、かなり頑丈な棚がいる。1人もしくは夫婦2人でブドウ棚が作れるくらいでないと、ブドウ作りは難しい。他人に依頼すると、ブドウ棚だけでかなり高い物につく。
(1)棚を作ること
(2)ビニールを張ること
(3)剪定作業をすること
(4)ブドウ園の下草刈り、もしくは除草剤をまいたり、ブドウに農薬散布をすること
(5)収穫、出荷作業
(6)農協や市場を通さず、インターネット等を活用して直販で売り抜くこと
(7)水の排水、あるいは潅水、台風で棚やビニールに被害が出た場合の後処理
ブドウ作りは結構いろんな能力が必要であるが、やはり(1)、(2)は自分で何とかできる方がよい。ボクは棚の必要な果樹は無理。
ノアの箱舟ならぬ「種子の箱舟」

農作物種の絶滅を防ぎ、多様な品種を維持するために、各国から預かった種子を冷凍保存する世界最大の施設が、北極圏にあるノルウエー領の島に完成した。
農作物の維持には環境変化などへの対応のため、多様性の維持が不可欠。しかし、一品種を大規模に栽培する農業の普及や発展途上国の自然災害、紛争などで多様性が急速に失われているという。
家畜も1ヶ月に1品種のペースで絶滅が進んでいると言われる。これはノアの箱舟伝説にちなんで「ノアのジレンマ」と呼ばれる問題であり、優先して残す(箱舟に乗せる)品種は、他のどの品種とも高い類縁関係を持たない品種らしい。
人間も学力適性のみで、その後の人生が決まることがあるように、動植物も、現状では大規模栽培に適した品種や多収品種だけが残っていく。これでは、将来の転変地変に対応できない。
今後起こりうる地球上の大変化に対して、特定の変化に強い品種(在来種)の力を借りる必要がある。これが生物多様性である。
2008年度、岡山県の予算額
中山間地域等特別支援事業
(1)集落機能の再編・強化のモデル事業→1000万円
(2)限界集落を運行する乗合タクシーなどの導入補助→3000万円
(3)特産品開発や伝統行事の復活など地域の魅力づくりへの補助→6000万円
(4)道路や農道の改良など生活・交流基盤整備→9億円
合計10億円
10億円のうち9億円が道路や農道の整備にまわされるなら、実質は、名前を替えた公共事業である。限界集落支援になっていない。
道路は政治、政治は道路。広域農道を含めて、道路は中山間地の活性化に全く役に立っていない。
小さな田んぼをまとめて一つの大きな田んぼにする「圃場整備事業」も、土建業が儲けただけで、農家は借金だけが残った。圃場整備された田んぼの何割が休耕田に回されたり、遊休地にされているだろうか。
道路という名目の公共事業が減ると、「土建国家日本」の土建業が成り立たなくなる。ところが、
中山間地域等特別支援事業→土木建設業支援事業
広域農道整備事業→土木建設業支援事業
下水道事業→土木建設業支援事業
干拓事業→土木建設業支援事業
畑潅事業→土木水道建設業支援事業
農業のためではなく土木建設業のための特別支援事業である。
その他の中山間地域関連の主な新規事業
(1)県南から県北への医師派遣など医師不足対策→1億604万円
(2)関西圏の都市住民に岡山県への交流・定住を呼びかけるフェア開催など→1417万円
(3)地元食材の発掘や加工品開発など農山漁村の直売所の魅力アップ支援→996万円
(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・鰯団子、シイタケ、野菜天
ホウレンソウのおひたし
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今日のニワトリ
今日の梅
「札幌で開かれた新・農業人フェアの岡山県ブースに伺いました。当方50歳、人生後半の選択として、農業をやりたい。有機・路地野菜・少量多品種・直売中心。担当の人は、そういう話なら聞けない、岡山のどこに行っても、それでは相手にしないとのこと。施設で葡萄じゃなければ、岡山では新規就農はできない? こんなこと言ってたら、農業者は増えないのでは。」
コメントありがとうございます。
札幌でもしていたとは、ちょっと驚きです。確か毎年大阪でしているので、てっきり近畿圏の人が対象と思っていました。実際に近畿圏の人が多いようです。
岡山県でニューファーマーズの支援制度を利用されている方は、「ブドウ」か「トマト」の専業農家を目指す人が多いようです。
ただ、岡山県でも高梁市 川上町では「対年退職者就農システム」という支援制度があり、おおむね50才以上の方が対照のようです。無農薬野菜をされている集団です。多分、県の職員の方は高梁市独自の有機無農薬野菜の支援制度を知らなかったのではと思います。
有機農業の支援制度は全国的に少ないようです。個人の趣味的なものと捉えられているのかも知れません。
有機農業は、農薬や化学肥料の使用は少なくして(あるいは全く使わず)、顧客に直接売る方法ですから、行政や農協に何らメリットはもたらしません。
岡山県の支援制度の場合、2年間の実務研修期間中は月15万円の報酬が出ますが、その内、県が3分の1の5万円、受け入れ市町村が3分の1の5万円を負担し、残りの3分の1を受け入れ主体の農協が負担するようです。
ニューファーマーズ支援制度は、
(1)行政や農協が中心となって、その地域で産地化されている作物を、高齢化や就農人口減から守るため、新たに就農志願者を募る制度
(2)広域農道が整備され、小さな田んぼが大きな田んぼに圃場整備され、畑潅水設備が整備された田畑を荒廃させないために、新たに就農希望者を募る
(3)産地を維持するため、そして、その地域の先進的な農業の「核になる農家」を育てると言う趣旨の支援制度
ある意味「ひも付き援助」のように思います。そして、行政や農協はけっして「責任」はとってくれません。最終的には農業者自身が責任を取る(取らされる)制度です。これは当然と言えば当然ですが。
こういう支援制度はあまり利用しない方が賢明のように思います。確かに月15万円、2年間で360万円の補助は魅力的ですが、これなど生活費で消えてしまう金額です。
自分がとても危険と考えるのは、日々の生活費以外に、ブドウならブドウの棚、苗木、施設等の初期投資に300万~400万かかってしまい、うまくいかなかった場合、360万円の返却義務はなくても、自己投資した300~400万のために、その後の自由が束縛される可能性があると考えるからです。
一昔前・・・葉タバコの乾燥庫に投資した人が多くいたが、葉タバコはまたたく間に廃れてしまい、たった5~10年間ほどしか減価償却できず、後には建物である乾燥庫だけが残った。
一昔前・・・豚が儲かるという話から、集落に豚小屋が乱立したが、豚は集落に疾風のごとくやってきて、たった5~6年の間に疾風のごとく去っていった。後には使うことのない豚小屋だけが残った。
現在・・・酪農も1代で終わるなら、設備投資があまりに大きすぎる
現在・・・稲作は機械の買い替えと、それらの機械を収納する倉庫に莫大な費用がかかる。
有機、露地野菜、少量多品種、直売中心なら初期投資は少ないですが、最も儲からないパターンです。農作業自体に癒し効果はありますが・・・。
今は、ほとんどの人が「借地」「借家」で移住されています。田舎では借地料はたいてい「無料」だし、いくらでも「空き家」があります。かなり大きな1戸建てでも1ヶ月5千円~1万円くらいの家賃が世間相場と思います。
実際に住んで見ないと、水や空気が自分に合うかどうかわからないし、長く住んでも15~25年ほどの期間と思うので「仮の宿」で十分なような気がします。
病気や高齢でいずれまた「田舎を引き払う」事態が発生する可能性もあります。車の運転ができなくなると、田舎暮らしはかなり不便です。
山村の過疎地へ行けば行くほど「害獣の被害」が大きく、地方都市近郊の田舎なら害獣の被害は少ないかも知れませんが、まだ集落が機能しているので、「人間関係がややこしい」と思われます。
多くの入植者を見ていて、害獣は多くても、人間関係に煩わされない(集落が崩壊しかけているから)過疎の山村の方が、暮らしやすいように思います。
上水道はともかく、下水道がで来ている(近未来に来るような)田舎は、よく調べて避けた方がいいと思います。必要最低限の生活費が高くつきます。
どこの田舎でも「イノシシ」と「シカ」は覚悟しておいて下さい。しかし「サル」が出ているような田舎は避けた方がいいと思います。田舎へ引っ越す場合、「害獣情報」は必ず確認が必要です。
イノシシやシカの密度が高いと、作ること以前に「防御」に半分のエネルギーを取られてしまうような気がします。
10年早期退職して始められる方が、だんだんおられるようですが、元気に農業で活躍できる期間は、15~20年ほどと思います。
農作物は1年に1回しか作れません。野菜は春夏作と秋冬作で年に2回作れますが、それぞれ年に1回しか作れない作物です。15~20年ということは15~20回しか出荷野菜は作れないということにつながります。
春夏作で被害を受けても秋冬作では被害を免れることもあるので、稲作や果樹に比べれば、野菜は種類も多いので危険分散ができます。
露地栽培・・・施設代がかからない。施設野菜に比べて栄養価も高く、日持ちもよい。雨、風の影響を直に受ける。
施設栽培・・・台風の被害を受けやすい。害獣の被害は少ない。雨避け栽培なので病気は少ないが、風通しや透光率が悪いので害虫の発生が多いような気がする。水遣りやハウスの開閉に一手間かかる。
今日はこれくらいしか思い浮かびませんでした。
(今日の夕飯)
ハクサイの煮物・・・卵、ゴボウ天
コロッケ・・・市販の惣菜
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パソコンで困った時、すぐに教えてもらえる先生が近くにいることは、とてもありがたい。出会いたいと思っても、なかなかそういう人に出会うことができない。 だから、目を皿のようにして、入ってくる情報の間口を広げておく。そのようにして出会ったのが、当時高校生だったO君。今は大学1年になったが、かゆい所に手が届くような指導をしてもらっている。パソコン操作(ブログ操作)でつまづいたら、逐次メモ書きしておいて、それが10項目ほどたまったら、メールで指導を依頼する。そして、地元に帰省された時にマンツーマンで2時間ほど指導を受けている。大助かり。なかなかこんな人に出会えない。
帰りに、近くの漁港を写した。今日は時おり小雨がぱらつく、あいにくの曇天。ここは「カキオコ」で有名な日生漁港。カキの水揚げが盛んである。
全国を歩き、漁村の聞き書き20年目 、川口祐二さん(75才)
オホーツクから西表島まで300の漁村を歩いて聞き書きを続けてきた。その数500人。昨年の「甦れ、いのちの海」(ドメス出版)で著作は22冊になった。
ごく普通の漁民や妻たちのこと。じっくり話し込み、寂れた浜に生きる力とドラマを見つけた。
今日の新聞に出ていたが、国の借金は最大の838兆円。国民一人当たりでは、約656万円の借金を抱えている計算になる。・・・これは一体どう考えたらいいのだろう。山陽新聞も朝日新聞も国家に遠慮でもしているのか、単に数字を挙げて説明しているだけだった。全く親切でない。具体的に、
(1)いつから借金ができはじめたのか
(2)なぜ、このような借金をせざるをえなかったのか
(3)どのようにしたら借金が返せるのか
(4)毎年増え続けて、次の代へ負の遺産を贈るつもりか
自分にも理解できるように書いてほしい。
受給できる年金額は、
(1)サラリーマンが加入する厚生年金の場合は
年額150万~250万(基礎年金と厚生年金の計)
(2)公務員が加入する共済年金の場合は
年額107万~270万
(3)国民年金(基礎年金)だけだと
最高で年額80万円弱。夫婦で満額もらうと160万弱
国民年金は目減りしているから、自分がもらえる頃には多くて60万円ほど。
去年自分が支払った国民年金保険料は、年一括払いで165650円。
受給できる金額がどんな計算に基づいているのかよく知らないが、年金の支払いが多すぎるのも国の借金が増えつづける原因ではなかろうか。
労働分配率とは、企業が事業活動で生み出した稼ぎ(付加価値)のうち、どれだけが働き手の取り分となっているかを示す指標で、この数字が下がり続けているらしい。
農業は 付加価値を生み出せる事業活動ではない。
(1)成長するまでの時間はだいたい決まっている。
(2)肥料の多少でも、収穫量の差はそれほど開かない。
(3)生産に適する地球上の土地は大体決まっている。
(4)地球上の人口は増え続けているから、(1)~(3)の理由により、必然的に、飢餓人口が発生する。
企業の事業活動では時間的、生産量的「付加価値」が発生するのに、なぜ農業には、このような付加価値が発生しないのだろう。
だから、農作物は売買の土俵にのせるものではなく、自分の食べ物は自分で作る自給システムのものである。売買の土俵にのせるから「飢える」人が出る。
農業の付加価値は経済に換算できない。
(1)土に触れることによる自分自身の癒し価値
(2)見る人を癒す景観の癒し価値
(3)国土を保全する価値
(4)多雨や日照りから、田んぼで水を保持する価値
(5)他の動植物を育てる価値
(6)その他、目に見えない価値、自分の知らない価値
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働いても収入が少なく、まともに食べてさえいけないワーキングプア(働く貧困層)が広がっている。いまや、年収200万円以下が1千万人を超えた。働き手の3人に1人、約1700万人は正社員ではない。
絶望的な社会だと思う。農業という逃げ場があればいいのだが、農業はワーキングプアの中でも最後尾である。
自給自足は壊され、最低限のライフラインの支出だけで毎月4万円はくだらない。
サラリーマンだったら、現在の会社にさばりついて続けざるをえないだろう。
時間給800円のアルバイトをしているなら、もっとよい時間給の場所が見つからない限り、今の状態を続けなければならないだろう。
現在の状況を変えるには、老いも若きも、こつこつと将来に備えて仕事の能力を高め続ける必要がある。
20代であっても、30代であっても、40代であっても、50代であっても、仕事の能力が高めれなければ、いつの間にか、会社の中で自分の居場所をなくしてしまう。
農業も絶えず「専門力」を磨く必要がある。がんばり続けたつもりだったのに、専門力が上がらなかった。
もう時間切れである。
今から新しいことはできない。いままでやってきたことを繰り返すしかない。
でも何と楽しい農業形態だろう。
楽しすぎる農業形態だったから、他の農業形態に変えれなかったのかも知れない。
それでも我が家の生活はまわっていったので、なおさら農業形態が変えれなかった。
いつのまにか18年、農業をやってきたから、これから、この国の農業がどうなるか、なんとなくわかる。
いわゆる「自給率」は上がらない。
畜産・・・いずれ国産の飼料でしか飼えなくなる。必然的に小規模になる。
稲作・・・作るな、作るなと言われているうちに、本当に作る人がいなくなる。
果樹・・・1年に1作しかできない果樹は、地球温暖化による気象の変化でますます作りづらくなる。
露地野菜・・・多雨や日照りの害。加えて害獣にやられてしまう。
施設野菜・・・資材の高騰、台風、雪害等により施設の維持が難しくなる。
輸入飼料・・・バイオエタノールの関係で、もっと値上がりする。
輸入野菜・・・安全云々どころか、輸出国の経済発展で農業者が減り、輸出にまわせなくなる。つまり、輸入ができなくなる(食糧の奪い合い)。
野菜、畜産、果樹、米の価格・・・輸入できる間は価格は上がらない。特定の農産物の輸入が途絶えれば国産価格が急騰するが、そうなると農家は悲劇。盗難の危険性が飛躍的に増す。
その他・・・害獣が年々増加して、ますます防御に手間が取られるようになる。
農業には投資しないことだと思う。投資すると元は取れない。借金など論外。農業収入で支払うことはまず不可能。
投資すると施設や機械にしばられてしまう。
設備回転率と時間回転率があまりに悪いので、企業が農業に参入しても利益が出ない。というか、企業は農業に参入してこない。
集落営農という考え方にも無理がある。特定のリーダーに負担がかかる。果たして利益がでるだろうか。
自給率をアップすることなど不可能に近いと思う。


今日のニワトリ
(今日の夕飯)
ゲタミンチとダイコンの煮付け
エビカツ・・・市販の惣菜
ホウレンソウのおひたし
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今日も雪景色だった。2月に入って4回目の積雪。梅の花もちょっと寒そう。

今日のニワトリ。
かわいい! レンタル羊。急斜面の雑草駆除には羊が、ヤギや牛より効果的という研究結果を踏まえた制度らしい。そして、ヤギや牛より扱いやすく輸送も簡単。
山口県の農業高校が遊休農地の除草に役立てようと「レンタル羊制度」を企画した。
これ、「地域おこし」になると思う。ヤギや羊が三々五々、野原(遊休地)で草をはむ風景はとても牧歌的。食べる量からして、20アール(2反)で1頭ほどになるだろうが、たとえば近辺に、
(1)棚田とか
(2)農家民宿とか
(3)史跡とか
(4)桜や紅葉の名所とか
あれば、ヤギや羊のいる風景が観光資源になると思う。ついでにニワトリも小さな遊び場を設けて30羽ほど飼うとおもしろい。
大規模にするのではなく、一人で世話ができるくらいの「こじんまりした、ふれあい農園」にとどめれば、自分も癒されるし来訪者も癒される。
ハーブも全く手間いらずだから、ハーブティ用ハーブを6種類ほど植えておくと、七輪で「ハーブティ」や「ゆで卵」もできる。料理用ハーブは1年草が多いが、ハーブティ用ハーブは永年草(多年草)であり、病気や害虫もほとんど発生しない。
この種の地域おこしは「広告宣伝」、「口コミ」、「リピーターになってもらうこと」などがポイントになると思う。インターネット等で上手に情報発信ができれば・・・。
自給率は低下しているが、米だけは生産過剰になっている。生産調整をして何とか過剰米を解消するためのポスターらしいが、「米の作り過ぎは資源の無駄遣いです」が、農家のプライドを逆なでしているらしい。
今は米が余っていても、10年後、15年後も同じように余っているかどうかはわからない。稲作はいったん手放すと、復帰するのは難しいと思う。
シャープの朝日新聞一面を使った宣伝が目に飛び込んできた。1月27日は「いま日本では、10分に1軒ずつの割合で、太陽光発電の屋根が増えています」だったが、今日2月24日は「屋根の上だけでなく、、水の上でも太陽光発電を行なっています」だった。それによるとシャープ亀山工場隣の調整池で、池の水面の約3割を太陽電池パネルで覆って、現時点で一般家庭50世帯分ほどの年間消費電力が発電できているらしい。
海や湖など自然界での設置については、生態系への影響などまだまだ調査しなければならないが、人工的な池やダムなどでは近い将来、活躍できそうだという。
北米原産の「アライグマ」は1970年代に放送されたテレビアニメの影響でペットとしての輸入が増えたが、捨てたり、逃げ出して野生化し、2006年度の農作物被害は16都道府県で計約1億6千万ほどに上がっているらしい。天敵がいない上、繁殖力が強いために生息域を拡大し、被害額が最も多かったのは隣の兵庫県だった。県境を越えると備前市だから、あっという間に当地に来る可能性がある。最初に捨てられたのは1匹からで、まだ30年余りしか経過していないのに。
鳥獣被害は全国的に深刻化しており、2月21日、鳥獣被害防止特措法が施行された。防止対策を都道府県に代わって市町村が主導権を持って取り組めるようにした。
(今日の夕飯)
カレイの塩焼き
うどん
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17年間農業をしてきた友人が57才になって地下足袋を脱ぎ、大阪へ帰られた。60才までに後3年あるし、今ならまだ職を探すこともできる。限界がきて止めるのではなく、まだ余裕のある今、農業を止める決心をしたと言われる。
重い決断だったと思う。過去30年ほどの期間に、そんな重い決断をせざるを得なかった農業者は何百万人いるだろうか。
すでに45年ほど前の話になるが、我が家の両親もそういう決断を迫られ、それぞれ工員と日雇いに転身した。
自分は転職を繰り返し、36才の末に農業に転身した。サラリーマンは向いていないと思った。かといって、資格試験をパスして独立自営業が開けるような頭もなかった。
失意の日々の中で突然、農業がひらめいて、2年間ほど試行錯誤の準備期間を経て転身した。
母はその時すでに亡くなっていて、父は「食えるかえ~」と言っただけだった。何回も転職しているのを見てきた父は何も言えなかったのだろう。
農業は本当に「心の休まる世界」だった。もう、がむしゃらにがんばった。がむしゃらにやってもストレスなど感じなかった。
カネにならなくても、農業は「癒し」になるから、農業が止められないのだと思う。
しかし、生活のための最低限の収入に事欠くようになると、止めざるをえなくなる。毎年、何万人の人が農業からのリタイアを迫られているだろう。
自分と入れ替わりに配偶者が働き始めたので、自分の農業収入は少なくても我が家の生活はまわっていった。いわゆる「補助金漬け農業」と同じである。補助金がなかったら、もっと早くに農業から「淘汰」されていた。
いつの間にか農業歴も18年になった。ほんとにあっという間だった。18年前のスタートの頃を今でもよく覚えている。
途中、もっとカネになる農業形態に替えようと種々トライしたが、結局、替える能力がなかった。農閑期にアルバイトをする必要にも迫られたが身体が動いてくれなかった。
ずるずると来てしまったような気もする。今頃になってまた、付け焼刃で勉強(今の自分にとって勉強とは、1時間半で新聞3紙を読むこと)を始めた。
自分の農業にこれ以上の展開はもう期待できないが、人がうらやむ、これほどぜいたくな職業はないと思う。
自分を取り巻くいろんな環境に恵まれていたからこそ、今まで農業が継続できた。
しかし今は、少し違った方向へ進みたいと思っている。新しい道へ進むには、ある程度の蓄えと新しい道での新たな収入も必要である。
他人頼みもできないし、補助金もない。自分の力で切り開いていくしかない。つまり、ここ1年半ほどの間に習慣になった「半農半ブログ」の生活の中で、自分の道を切り開いていくしかないのである。
農業には30代の後半に転身してくる人が多い。第2の人生をスタートしてもまだ十分に一つのことが成し遂げれる年代である。50代の半ばまで続ければ20年にもなる。
50代の後半は、もう一度転身がはかれる年代だと思う。70才くらいまで続ければ15年にもなるし、生産活動を伴わないならば、15年間は現役世代の25年間ほどに匹敵すると思うから、この年代になっても、何か一つのことが十分に成し遂げれると思う。

2月6日の朝日新聞の記事、感銘したので何回も読み直している。800字ほどの記事の全文を掲載させて頂きます。
『06年2月に初当選した鳥取県 日野町の景山享弘町長(65)を待っていたのは、破綻した財政下での予算編成だった。
まず、自分の給与を前町長の半額にしようとした。だが、副町長より低くなることに幹部職員が当惑。やむなく副町長より千円高い月56万円にした。町長公用車は競売にかけ約200万円で売った。
職員の給与カット率も平均3%から10%に拡大した。この2年で80人の職員中17人が早期退職に応じた。新規採用はゼロ。住民サービスの低下を防ぐため、保育所や図書館、公民館などに計27人の嘱託職員を置いている。
予算は削りに削った。04年度に7億円近かった公共事業は、06年度には2億1千万円、07年度は4400万円にまで減らした。うち、町の発注分は06年度の2千万円から07年度はついにゼロにした。
小額の随意契約でも、必ず複数の業者に見積もりを出させ、競走させるようにした。コピー機、電話機のリース、清掃委託などは単年度契約から3年、5年の長期契約にし、経費を4割削減した。
住民にも下水道料金の30%値上げなどで負担増を求めた。毎年12月に開く町民ミュージカルは約350万円の経費全額を町が出していたが、50万円に減らし、残りは住民が寄付を募る方法に改めた。
財政が破綻した直後に初めて開いた住民説明会は、毎年11月に定期化した。10年後には交付税が今より4億円近く減る。昨年も計80人前後がそうした町の歳入、歳出見込みの説明に聴き入った。
住民の意識は明らかに変わってきた。「うちの前の道路を舗装して」といったおねだり型の陳情はほぼなくなった。06年夏の集中豪雨で林道が崩落した時は、町が砂利やダンプカーなどを提供し、住民が手弁当で復旧作業にあたった。
こうした積み重ねの結果、来年度にも単年度黒字に転じるめどもたった。「もはや国も町も余計なお金はない。1軒1軒の家まで立派な道路を通すのは無理。財政破綻を経験したからこそ町民は気づいた」と景山町長は言う。』
今は国も地方自治体も財政が逼迫して、財政破綻の状態に近い。そんな状態で「道路整備」などにカネをまわす余裕はないはずである。
道路整備や下水道整備は特定の業者を保護するためだけの施策である。
農業への補助金も特定の農業者を保護するだけである。永遠に補助金漬けにならないと、現在の畜産形態は継続できないと思う。
輸入飼料に頼らず、国産飼料(自給飼料)で賄うには、頭数(羽数)を格段に減らすしか方法はない。従来の飼育方法の見直しが必要であり、補助金を出すなら、飼料高騰への補助金ではなく、農業形態(飼育形態)変更のための補助金であるべき。
農業には、ほとんど活路が見えてこない。18年前より明らかに農業への道が悪化している。
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梅の花。3分咲き。
今日のニワトリ
自給率の向上とよく言われるが、米は余っているので、作るな作るなと言われているし、野菜も出荷せずにトラクターで引き込むことが、野菜産地(瀬戸内市 牛窓町)では数年に一度くらいある。
自給率が低い低いと言われながら、米も野菜もこんなありさまである。
自給率が極めて低く、政府としては作って欲しい「麦」や「大豆」は誰も作ろうとしない。補助金が出るなら作るが、出ないなら作っても安すぎて採算が合わない。麦や大豆は輸入物が極めて安価なのだと思う。だから国産が増えない。
現在はハクサイとダイコンが生産過剰らしい。とれすぎて値崩れした野菜を食品加工会社などに格安で販売する制度が今年度から始まり、九州の生産地が希望を募ったが、買い手はほとんどなかったらしい。
逆に足らなかったり、値段が高騰したら、盗まれてしまうのが、この国のパターンになっている。
農業用廃プラスチック
(1)塩化ビニール・・・野菜や果樹等のハウスに使う。通常2~3年で張り替える。
(2)農ポリ・・・ビニールより薄い素材
(3)黒マルチ
これらは、廃プラスチック再生工場に引き取られ、サンダルや床材、セメント原料などにリサイクルされるらしい。リサイクルされるならペットボトルやトレーなどと同じ扱いなのか?。しかし重量換算すると、ペットボトルやトレーなどと比較して何十倍にもなると思う。
買い物に「マイバッグ」を持参されている方、あなたの環境意識を、農業現場から大量に出続けている廃プラスチックにむけて欲しい。
自分の場合、塩化ビニールは全く使わず(ハウスがないから)、農ポリは春先の温床(苗作り)で保温に使っているが、量的にはごく少量である。黒マルチだけは多用している。言い訳になるが、黒マルチの厚さは0.02ミリか0.03ミリの素材なので、塩化ビニールより目方はかなり少ない。
土に戻るマルチは普通マルチの4倍ほどの値段がする。春夏作で半年使っただけでその後は使っていない。
EM菌が現在も脚光を浴びているのかどうかよく知らないが、以前何回か使ったことがある。ただ、作るのが手間だったような記憶がある。それと、うまく菌が増殖してくれなかった。その後メタン菌に出会ってから、EM菌を使うことはなくなった。
メタン菌は無料であり、一度もらってくると、ヌカ5に対して、ナタネカス1くらいの割合で補充しながら、半永久的にそれを種菌として使うことができる。
菌のことは勉強不足でよく知らないが、自分が満足できるくらいの成長を野菜が示してくれるので、それ以上は望まない。
(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・シイタケ、野菜天
ホウレンソウのおひたし
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今日は小春日和のような暖かい1日だった。このトリ小屋は、春夏秋冬、半日は鶏舎内に太陽の光が入る。しかし、99.9%(ケージ飼い)のニワトリは太陽の光を全く知らずに死ぬ。
5月26日で満3年が来るが、まだ1羽しか死んでいない。決闘で負けて客死したオンドリを加えてもまだ2羽しか死んでいない。これは奇跡的な生存率だと思う。後2年間飼う予定である。
現在は31羽であるが、エサは「コゴメ」だけである。コゴメがなくなる4月中頃から農協の配合飼料を買うつもりでいる。輸入飼料であリ安全性は疑問であるが、青菜や野菜クズだけでは栄養が足らない。
たった31羽でもエサを自給しようと思うと、麦やキビを作る必要があるが、それはかなり面倒であり、エサの保存をどうするかの問題もある。10羽ほどに減らせば、コゴメが1年間持ちそうだが、それだけの羽数では野菜クズが残る。
現在、飼料の高騰が問題になっているが、飼っている牛や豚やニワトリの頭数や羽数があまりに多すぎる。牛の場合はまだ半分は粗飼料(草や乾草、サイレージ)でまかなえるが、豚やケージ飼いのニワトリとなると、ほとんど配合飼料に依存している。つまり輸入したエサで飼っているわけである。人間の食料も多くは中国野菜に依存しているくらいだから、エサを自給するというのはもっと難しい。しかし、バイオエタノールや気候問題を考えると、今までどおり輸入できることは少なくなるから、必然的に、人間の食べ物も動物のエサも国内の自給度をアップさせる必要がある。
すなわち、昔帰りする必要があると思う。
二酸化炭素の排出量も昔帰り。
人間も老いたら子供帰りをする。
だから、動物も昔のような飼い方に戻せる。
大規模大量生産という資本主義的システムが環境破壊や人間疎外や不確かな安全性をもたらしたのだから、以前のシステムに戻していく必要がある。
二酸化炭素の排出量も90年比で6%削減しようというのだから、それに比べたら、動物の飼い方を昔に戻すくらいは簡単である。つまり、牛1頭、もしくはヤギ1頭、ニワトリ20~30羽、ウサギ3~4羽という飼い方である。
これは反資本主義的であるが、人間性を取り戻すには、1人の人間が手に負える範囲(家族労働)で飼うという一昔前の飼い方が理にかなっている。鳥インフルエンザと戦うにも、1社で20~30万羽飼うより、20~30羽を10000軒で飼う方がはるかに危険分散できる。ちょっと見た感じ、20~30万羽の方が危機管理しやすいように見えるが、そういう飼い方では、1羽の感染がすべてに感染するので、衛生管理や細菌管理のために、必要以上の消毒や必要以上の抗菌剤を投与するようになり、卵や肉の安全性の見地からは逆効果になる。
ニワトリを、ケージ飼いから地べた(大地)に戻して(開放して)あげなり限り、人間も大地から離されて生きるしかない「人間疎外(土からの疎外)」から開放されない。
ほとんど不可能と思える二酸化炭素を削減しようというのだから
原子力発電→風力発電、太陽光発電
下水道設備→メタンガス発生装置
大規模飼育→45年前までの少頭数少羽数飼い
ガソリンエンジン車→水素エンジン車(燃料電池車)
も必ず実現できる。
これらはすべて「自然に帰れ」運動といえる。人間性を取り戻す運動でもある。
輸入飼料価格の高騰で「平成の畜産危機」と言われている。酪農の場合、配合飼料と粗飼料の割合は半々程度であり、現実的に自給飼料に代替可能なのは「粗飼料」の方だけだが、サイレージは自給できても乾燥牧草は天候の問題や機械が必要になること、労力がかかることなどから、自給は難しいとされる。「現場の自助努力には限界があり、国の支援が必要」と農業新聞に出ていたが、一過性の支援では効果はなく、飼料は高止まりを続けると思う。1年間ほどの支援では問題は何ら解決しないだろう。
結局、国産のエサで自給できる範囲、つまり昔ながらの「1頭飼い」に切り替えていかざるをえないのではなかろうか。ニワトリも同じである。少頭数、少羽数なら、エサは何とか切り回せる。
(今日の夕飯)
ギョウザ・・・市販の惣菜
カナギ(今、スーパーでよく見かける魚)
キャベツ
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昨日は農業集落排水処理施設(下水道)の完成記念式典があった。記念式典の後の施設見学に行ってきた。係りの人がていねいに説明してくれた。
自分は、今後の下水道料金の毎月の負担だけが気になった。
家庭排水だけでなく、田畑に使われている、農薬、化学肥料、除草剤が河川を汚染する割合も高いと思うが、これは考慮されていない。
これでは、川に魚が戻ったり蛍が戻ったりはしない。
瀬戸内市の下水道普及率は7.5%であり、財政の状況から見て、今後、下水道事業が進んでいくとはあまり考えられない。つまり、下水道事業は、中途半端事業になる可能性がある。
環境によいシステムとは思わない。一分の利用者にだけ、負担を強いるシステムだと思う。
下水道施設の維持管理には費用がかかり過ぎる。そして維持管理費用は下水道料金に転嫁される。
家庭排水で問題になるのは
(1)台所排水
(2)洗濯排水
(3)風呂排水
の3つである。台所排水では、天ぷら油などが問題になっているらしい。それと食器を洗う合成洗剤。洗濯排水でも合成洗剤。風呂洗いの合成洗剤。こう見てくると、河川の汚染の原因は主に合成洗剤と言うことが考えられる。それなら、下水道事業のようなハード事業でなく、合成洗剤を使わないようにするソフト事業を推し進めるべきではないだろうか。
家庭排水が河川に及ぼす影響と、農薬、化学肥料、除草剤が河川に及ぼす影響の比較がきちんとされているだろうか。
家庭から出る下水の最終工程の汚泥は「一般廃棄物」
工場から出る下水の最終工程の汚泥は「産業廃棄物」
一般廃棄物には重金属等の汚染物質は含まれていないので、堆肥化して、田畑へ戻すことも選択肢のようだが、こんな肥料が田畑に使えるだろうか。
人口の密集した都市部では下水道は仕方がない設備だと思う。しかし田舎では利用効率が悪すぎるから、いずれ、市の財政悪化とともに、個人の負担が徐々に、徐々に増えていく。自分の代では支払えても、次の代も同じように、下水道料金の負担に耐えられるかどうかは不確実である。
中国ではメタンガス発生装置を推奨しているから、都市部でない田舎では、下水道施設は不要である。
下水道施設よりメタンガス発生装置の方がはるかにすぐれたエコシステムだと思う。
下水道施設が原子力発電なら、メタンガス発生装置は風力発電や太陽光発電である。
メタンガス発生装置は維持管理費用もほとんどかからず、耐用年数も半永久的であり、処理に化学薬品など使わず、メタンガスというガスが自給できて、化学的なものが入っていない排水はよい液肥になる。農家の庭先で簡単に作れるシステムであることが大変すぐれている。
あなたはどちらの施設がエコシステムだと思われますか。
下水道施設は貧富の差も関係なく、老齢世帯も関係なく、集落の全戸が強制加入のシステムである。選択の自由はない。
田舎移住を考えられているなら、その集落(地域)に下水道があるかないか(来る可能性がないか)よく調べて、下水道の無い(来ないと思える)集落を探した方がよい。
メタンガス発生装置はリサイクルシステムであるが、下水道施設は、化学処理をして最後に汚泥が残るシステムである。
人間は一応、食べる物を吟味するから、人糞は、鶏糞や牛糞より、はるかに安全性は高い。メタンガス発生装置に人糞を投入する中国の田舎の様式は、人糞の処理に高い費用をかける日本と違って、ほとんど手間がかからず、しかも良質の肥料を「無料で」手に入れることができる。小さな個人の1軒1軒の家の人糞、野菜残渣、動物糞、家庭排水が、全て庭先の簡易なメタンガス発生装置を通して「自己完結型」のエコシステムになっている。それは半永久的システムであり、個人の費用負担はまったくかからないどころか、有用な副産物が二つ(メタンガスと液肥)も無料で手に入る、最先端の21世紀型農家システムなのである。
下水道システムは近い将来、金属疲労を起こすと思う。そうならなくても田舎では、その高負担に耐えられなくなる個人が続出すると思う。


今日また、オンドリと闘鶏になった。
勝負はついていないのに、その後、勝ち誇ったように「コッケコッコー」と鳴いた。戦った後はいつもこの鳴き声を発する。

(今日の夕飯)
サトイモの煮物・・・シイタケ、鰯団子
ホウレンソウのおひたし
サトイモやホウレンソウ、全然飽きない。他の料理法を知らないだけ?
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昨年1年間に世界で新たに設置された風力発電施設の規模は、大型原発15基分に匹敵するらしい。日本は、最も増加量が多かった米国の38分の1だった。
昨日の山陽新聞に、「国、電力会社常識知らず」とあり、原発周辺の断層評価で褶曲構造無視の安全審査が行われていたという。メンバーに断層のことがちゃんと分かる人がいなかったらしい。中越沖地震は、原発の安全性に関する情報収集力の問題を浮き彫りにした。
フランスで最も日照時間が長いといわれる南部の都市ペルピニャンが2015年までに、太陽光発電と風力発電だけで、人口約20万人の消費電力を賄うことになった。地球温暖化に向けた世界的な先進モデルになる。(2月19日農業新聞)
今日の梅。まだ一分咲き。

トリ小屋から50メートルほど歩けば山に入り、いくらでも落ち葉をかき集めることができる。農業をスタートした頃は、くそ真面目に落ち葉をかき集め、近所でもらった牛糞や、籾殻、稲ワラ、土手草、落ち葉を、水をかけて踏み込みしながらサンドイッチ状の小山にして堆肥作りをしていた。しかし2年ほどで止めてしまった。堆肥は発酵を促す意味で1~2回切り返し(天地返し)の必要もあり、
(1)材料を集めるのが一苦労
(2)その材料を踏み込みして積み上げるのが一苦労
(3)切り返しがまた一苦労
(4)施す時がまた一苦労
(5)実際にうまく堆肥になっているのか、判断が難しい
(6)堆肥が出来上がるまでに2~3ヶ月もかかる
結局あほらしくなり、堆肥作りは長くは続かなかった。

オンドリを怒らせるのは簡単である。顔のそばに足を近づけると闘鶏の本能をむき出しにする。
月末に1泊2日で出かける予定である。当日早朝にエサやりはできるが、翌日は帰りが遅いので丸1日、水もエサもやれない。こんな時は、ダイコン、ニンジン、ヤーコン等を少し多めに与えておく。青菜より根菜類の方が大分腹持ちがよいと思う。水は今の時期はあまり飲まないので、容器をもう一つ準備する必要はない。
2泊3日だと、これの2倍用意する必要があるが、2泊も外出したのは、この18年間で「ふるさと色川(リンク参照、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)」に遊びに行った1回きりである。
時々、ふと思い出したように、人生は後20年ほどしかないんだなあと思う。現実を信じたくないが、20年後は75才になる。まだ生きているだろうか。自分のことが自分でできているだろうか。
農業は自分なりの到達点を迎えている。当初予想していたより、収入はかなり少ないが、農業生活は充実している。半農半漁のような半農半Xにもっと近づきたいと思う。11月~4月の6ヶ月間は半農半Xに近い。5月~10月の春夏野菜の季節は「草の伸び」が激しいので、それに手間がかかるが、なんとかこの6ヶ月間も農作業時間を削っていきたい。
農業をしゃにむにがんばってみても、収入はあまりアップしないので、自分の時間をもっと多く取れるようにしたい。顧客の数から逆算して作付を決めるのではなく、半農半Xに最も適した定植本数や面積を各野菜やハーブごとに決めて、これには何軒の顧客が必要というふうに逆に考えたい。
実際今は、楽しい農業ができている。家族の生活費が自分の肩にかかってくれば、その生活費から逆算して仕事を選ぶ必要があるが、自分の身の回りのことだけを考えていればよい境遇である。小遣いと言えば散髪代くらいで他に使うことは少ない。最近はブログ取材に出かけることが多いが、遠方へ行かなければ、ガソリン代、昼飯代、多少の手土産を合わせても、3千円ほどで収まる。その範囲内で楽しみや喜びを見出すようにしている。
これ以上農業に自分のエネルギーを投入しても、採算が悪すぎる。そして、害獣の増加、気象の変化もあって、今後はもっと作りづらくなる。しかし、農業を手放したら損。18年の経験から、最小限の労力で最大限の収穫を上げる「手抜き」も身体で覚えているし、スーパーの野菜は食べる気がしないので、出荷は止めても自給用は作り続ける。そして現在作っている野菜の種類も減らすことはない。現在の種類はぎりぎりまで絞り込んだ種類であるから自給用にも欠かせない。
半農半Xに近づけたら、65才になっても現在と同じように出荷もできる。他に収入の道はないのだから、65才の頃まで、最低限の収入の道だけは確保しておく必要がある。
定年帰農者の場合は農業収入に依存する必要はないから、楽しい農業ができると思う。現役帰農者はそうはいかない。農業の世界で稼げる金額は個人差が大きい。スタートして2~4年もすれば、農業の世界でどれだけ自分が稼げるかわかってくるだろう。
ロケットは少々「トウ立ち」しても、出荷している。トウ立ち部分だけ切り除いて出荷している。
ロケットはハーブであるが、ワンパック宅配をしている人は、たいてい作っている。生食、おひたし、炒め物と3用途に使える重宝な葉物である。ハーブでは数少ない「アブラナ科」に属するが、アブラナ科の中では最も虫害が少ない部類である。強い「ゴマ風味」をダイコンサルハムシが好まないのかも知れない。しかし、他にアブラナ科野菜がなければ被害が出る。
ロケットは白い清楚な花もきれいで、3月中旬~4月中旬の1ヶ月ほど楽しめる。寒さがやわらぐ3月になったら、じゃまにならない個所に植え替えれば、花が楽しめ、花もゴマ風味があってサラダに散らすとおいしい。その後、梅雨入り前に「種取り」もできる。
(今日の夕飯)
ハクサイの水炊き・・・トーフ、シイタケ、野菜天、糸コンニャク、豚肉少々(ユズ酢醤油で食べた)
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この所、ずっと寒い日が続いているが、梅の花がちらほら、ほころび始めた。最近購入した「ファインピックスZ100」の練習台に、毎日、梅の花を写している。20枚ほど写しても、ブログに載せれそうなのは1~2枚しかない。
中国では50年ぶりの大雪で、大きな被害が出ているらしい。緯度的には、日本の沖縄あたりで南国なのに。
家畜は交通の遮断で飼料供給に支障が出て、子豚やひな鶏など合わせて6900万頭・羽が死に、かんきつなど果実の枝が折れるケースも多かったらしい。
これは明らかに地球温暖化が原因の異常気象の一つと思う。農業者はこれを単なる他国の出来事とせず、近未来に起きる自分の農場の現実と捉える必要がある。異常気象に対応した農業とは、
(1)できるだけ多種類を少しずつ作リ危険分散を考える。
(2)水の要求量の多い作物、たとえばサトイモ等の作付は減らす。
(3)自分の場合は、井戸水で賄える範囲の野菜しか作らない。
(4)ハウス等の施設は、大型台風や、雪で倒壊の恐れが多くなる。
(5)1年に1度しか収穫できない果樹は、台風や大雨、日照りの影響を受けやすく、野菜にくらべてリスクがかなり高い。
(6)1種類を大規模に作る方法は、気象変化のリスクが高い。
(7)作物によっては異常気象にも負けない作物があるので、できればそういう作物を主体にする。例えば
台風に負けない・・・エンサイ、ツルムラサキ、青シソ、ハーブ類
乾燥に負けない・・・サツマイモ
寒さに負けない・・・ホウレンソウ、ロケット、ネギ
18年前、当地にイノシシが出現するなど想像もしなかった。10年前も全く想像もしなかった。5年ほど前、隣村の山ぎわのサツマイモ畑でイノシシによる被害があったと聞いて愕然としたが、まだ自分のこととして捉えることはできなかった。一昨年の8月末、集落内にイノシシの被害が出て始めて、イノシシが出る地域で農業をしている人の苦労が少しわかった。
今、県下でもかなりの地域で「サル」の被害が出始めている。当集落でもサルを見た人がだんだんいる。ただ、それはまだ「群のはぐれサル」のようで、1匹だけである。しかしイノシシ同様、10年という歳月が経過する間には、サルの被害が出てくるかも知れない。
野生動物による被害の話は、絶えず農業新聞に載っている。被害の現実は自分で体感して始めてわかる。そういうことが繰り返されるようになると、自分の中で心境の変化が起き始める。一度出現した害獣は減ることはなく、増え続ける。そして、自分には関係ないと思っていた害獣がいつの間にか自分の生活圏にまで押し寄せている。
山形県はサルの被害が全国最悪。福岡県は暖かい気候を好むイノシシ被害が深刻。北海道ではエゾシカの被害が大きいらしい。2006年度の農作物への鳥獣被害額は約196億円。実際はこの数字よりはるかに大きいと思う。鳥獣別の被害額は、イノシシ、シカ、カラス、サルの4種類で7割超。当地ではヌートリアの被害も少しある。サツマイモには「野ネズミ」の被害が大きい。その他「モグラ」も難敵。
去年あたりから、得体の知れない足跡が田んぼに無数に目立つようになった。段々と追い詰められているような気がする。
今日のニワトリ。産卵率1割には理由がある。それはコゴメが残り少なくなったので、与えるコゴメの量をかなり減らしているから。5分もかからずに食べ終える量である。だから、水を入れ替えたり、収穫後の野菜クズや外葉を集めてトリ小屋に持って行くと、すでにエサは無くなっている。これでは、卵どころか、ニワトリが栄養失調にならない程度の量である。それでも1日2~3個産んでくれれば、食べ量には十分である。



左の2枚はお墓の上から写した画像です。画像を入れると「ブログがきれいに見える」ので、少なくとも3~5枚は入れたい。入れすぎても、無駄な時間の押し売りになるが・・・。



お墓にあるこのお地蔵さんが誇りです。正徳三年巳とは1713年。いにしえの人たちが毎日、田んぼを見てくれている。

春夏系ハーブであるスイートバジルの枯れ木をまだ片付けていない。トリ小屋の下の2枚の田んぼは「不耕起栽培」にして、4月の中頃、サトイモ等を植える予定である。だから急いで片付ける必要はない。スイートバジルを抜き、黒マルチをはがして、メタン菌液肥を施すと、植え付け準備完了。ただ、不耕起栽培に向く野菜、むかない野菜、そして前作によっては耕した方が簡単な場合も多いので、そのあたりは臨機応変にしている。
(今日の夕飯)
煮魚・・・シズ
たこ焼き・メンチカツ・・・市販の惣菜
キャベツ
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まるで北海道の農場に来たようだった。目の前には信じられない光景が広がっていた。こんな場所が、家から30分ほどの所にあるとは。
見渡す限りの地平線ではない。でも見渡す限りの地平線に見える。実はこれ、山の頂上。眼下に町が見える。
牛は柔和だという先入観があったが、ちょっと違っていた。頂上について遠方の牛をしばらく眺めていると、ボクに気が付いて牛がこちらに向かって歩き始めた。そこまではよかったが、そのうち1~2頭が走り始めると、30頭ほどが集団で、それもかなり早い足どりでこっちに向かってきた。
瞬間、ちょっとやばいと思い、電柵の近くまで後ずさりした。いざという時は電柵の外へ逃げればよいと思った。ボクの前で急ブレーキをかけたような止まり方をした。後で岩本さんが「人みしりする」と話されたが、それとはうらはらに、明らかに怒っていた。闘牛に出て来る牛が闘牛士に対するような前足のしぐさをして、鼻息も荒く、これは部外者の自分が一人で縄張りに入ってきているのを怒っている態度だった。だから足を止めて、電柵を背にしてしばらく動かないようにした。しばらく20個ほどの目と「にらめっこ」になったが、やがて方向を変えて歩き始めた。
牛はこの山の中のどこかで寝る。厩舎はないのだから、厳寒の今の時期でも戸外で寝る。牛は寒さにはめっぽう強く、零下10度くらいは平気らしい。牛は胃袋が発酵しているからだと話された。逆に梅雨明け後の30度以上の高温はこたえるらしい。山の頂上だから、風が吹き抜けるのではと思ったが、冬はよく吹くが夏はあまり吹かないと言われる。
山桜もたんさんあって、特に桜の時期の1ヶ月が1年で最も景色がいいらしい。
牛が食べつくして、ほとんど草もなく、隠れ場らしい場所も見当たらないのに、イノシシがよく出るらしい。イノシシは牛を恐れると聞いていたが、岩本さんによると、全く恐れないと言われる。イノシシの檻が設置してあった。
4月、5月、6月、7月は草がよく伸びるので足りるが、他の時期は草が足りないと言われる。
岩本さんの牧場は借地で25ヘクタールほどあり、牛は40頭ほどらしいから、1頭に付き5反(50アール)ほどの面積の広さが与えられているが、牛は大きいからたくさんの草を食べるのだろう。
牛は1日で30リットルほど乳が出るらしい。1ヶ月で900リットル。それでも岩本さんの牛はよく運動をするので1ヶ月700リットルほどしか出ないらしい。日本記録は1日50リットルを超えているらしい。
お産の前2ヶ月は乳搾りは控え、10ヶ月間搾乳されるらしい。朝、晩、搾乳があるので、家を空けることはほとんどなく、家の葬式の時も乳搾りは欠かさなかったと言われる。
岩本さん、66才。後継者がいないらしい。こんな立派な牧場が元の山に戻ってしまうのだろうか。いろいろあって、タフでないと持たないと言われる。
「いろいろある」と言われた言葉がなにをさすのか、一つはすぐにわかった。でも書きたくない。
牛の病気などもあるらしい。厩舎がなく、完全に戸外で飼っているので、病気など寄せ付けないように思えるが、出産直後などが危険性が高いらしい。
乳は朝と晩の2回搾るが、その時には、乳搾りの場所まで300~400メートル(高低ではなく距離)下山してくる。下山してくる理由は、そこで「エサ」が与えられるから。それと「水飲み場」もここしかない。今は1年で最も草が少ない時期なので、サイレージや濃厚飼料(購入エサ)もかなり与えているらしい。確か1日1頭につき30キロと聞いた。ただ、今問題になっている飼料高騰については、岩本さんの場合はさほど影響は受けていないようだった。
ニュージーランドでは、常春で、純粋に「草だけ」で飼えるらしい。
朝起きたらエサを食べるために下山し、水を飲んだり、乳を搾ってもらったりしてから山に戻る。夕方また下山してきて、同じようにして山に帰って行く。
酪農を新たに始めるのは大変である。今は、ブドウ等の果樹でも、トマト等の施設園芸でも、稲作でも、後継者がいない時代なので、希望する第三者に「賃貸」する形態も増えているようである。
苗木を植えて成り始めるまでに3年ほどかかるブドウも、賃借形態なら、持ち主の農園主から指導を受けることもできるし、自分で棚に大きな金額を投資する必要もないし、スタートした1年目から、一定の収入を上げることもできる。
トマト等の施設も後継者がいない時はJAなどが代わって、新たな担い手を募集したりしているようである。
稲作も大型機械や大型倉庫に投資してまではできないので、後継者がいない農家の既存の設備を借りて、田んぼもそのまま引き継ぐような形で稲作を始める人もいるようである。
酪農も後継者がいない場合は、後継者を公募して、引き継ぐような形になるのではなかろうか。年月をかけて築かれた牧場を一代で終わらせてしまうのはあまりに惜しい。
桜が咲く頃、また牛さんに会いたい。
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オクラの足元に蒔いているスナップエンドウ。エンドウ類はナスビ、ピーマン、オクラ等の夏野菜の足元に蒔いて、3月上旬頃に支柱を立てると、後は収穫を待つだけ。エンドウ類は肥料を入れなくてもよく成る。
ロケットが通路に生えている。これは捨てた苗が通路で根付いたもの。ロケットはこれくらい成長力が強い。
これは通路で芽生えたジャーマンカモミール。タマネギの病害虫を防ぐと言われている。ジャーマンカモミールはハーブであるが、田んぼのあちこちで、こぼれ種から発芽している。
山崎製パンが再値上げする可能性があるらしい。値上がりしたばかりなのに。
農林水産省は政府が製粉会社へ売り渡す輸入小麦の価格を4月から30%程度引き上げる方針で、パンや菓子の原料となる小麦粉の値上がりは必至と見られている。
アメショッス(猫ブログ)の銀ちゃん、ラムちゃん、かわいい。動物を飼う余裕はないから見て楽しんでいる。
料理飲食店ブログも大好き。グルメも見て満腹する。「生まれる前から不眠症」さん、胃袋が自分の3倍くらいの大きさと思う。あんなに毎日外食ばっかりで「飽き」がこないのだろうか。そういう自分も、ホウレンソウのおひたしや、サトイモやダイコンの煮物を飽きもせず食べている。
明日は外出。週に1回くらいは外出したい。目的はブログ取材。ブログ関連で毎日が忙しい。
毎朝1時間・・・新聞3紙を読む
夜3~4時間・・・ブログ入力
昼間1時間・・・デジカメ撮影と、最近はデジカメの使い方の学習
1日5時間はブログ関連に費やしている。1円にもなっていないが、ブログをやっていると、自分の足跡が残せるので、生きがいになっている。既に自分は50代半ばなので、人生自体が、後20年ほど。支離滅裂の人生を送って来て、何をやっても続かなかったので、今はブログにさばりついている状態。今度は続けないと。
タレントの中川翔子が開設している「しょこたんぶろぐ」が10憶ヒット目前らしい。 嫌な思い出を書かずに、自分の趣味や楽しかったことだけを書く写真付きの日記を始めたら、どんどん楽しくなり、ブログにはまっていったらしい。 そんな楽しいことばっかり、人生にあるのかなあ~?
昨日このエッセイ部門の「潮流」というブログを見たら、「文章のみがき方」というのがあり、
(1)毎日書く
(2)渾身の気合で書く
(3)書きたいことを書く
(4)わかりやすく書く
ということが書かれてあった。どの項目も納得する。難しいのは「おもしろく書く」こと。「肩の力を抜いて書く」と言うのは、毎日書いていたら、知らん間に抜けていく。しょこたんが言っている「楽しかったことだけを書く」というのも、楽しいことがあまりないので書けない。
(昨日の夕飯)
ゲタミンチの卵とじ
シューマイ・・・市販の惣菜
ふろふきダイコン・・・田楽味噌で食べた
(今日の夕飯)
ダイコンの煮物
ホウレンソウのおひたし
シャケ
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梅のつぼみが膨らんで、花が咲き始めた。

これが、ダイコンサルハムシという害虫である。黒光りしていて、サイズもかなり大きい。カブの葉を食べ終わり、茎の根元に固まって越冬している。寒くても、ぞろぞろ動いている。こんなにいるのだから、来年の9月中旬にはまた発生してくる。この害虫のせいで、アブラナ科野菜は無農薬が難しい。
春にはあまり発生しない。大発生するのは9月お彼岸以降である。

今日のニワトリ。
山地酪農・岩本忠可さん(山陽新聞、地方経済欄)
「欧州の牧場を思い描きながら夢中で打ち込んできた」と話すのは、赤磐市西中地区で酪農を営む岩本忠可さん(66才)。社団法人・大日本農会(東京)が農業の発展に貢献した人に贈る本年度の農事功績者表彰を受けた。
岡山大農学部を卒業後、1965年に欧州へ留学。アルプス地方の放牧を参考に1969年、山間の傾斜地で放し飼いする「山地酪農」を子牛5頭で始めた。山林を自力で切り開き、放牧地を造成。牛舎を設けないなど投資を抑え、通常の酪農で15%とされる利益率を40%超に引き上げた点などが評価された。
現在は妻と2人で約30頭の牛を飼育。「経費が少なくて済む山地酪農は、飼料の高騰を乗り切る手段になる」と力を込める。
山陽新聞に載った小さな記事だったが、すごい。酪農の趨勢に長い間逆行してきて、現在、その飼育方法が脚光を浴び始めている。農の世界ではこういう人が時々いる。
岩本さんの赤磐市、西中地区は家から30分ほどで行けるので、近いうちに見学させてもらおう。
小林多喜二「蟹工船」、重なる現代(朝日新聞 )
今年は作家小林多喜二の没後75年にあたる。代表作「蟹工船」の地獄のような労働と、ワーキングプアと呼ばれるような現代の貧困労働者との類似性が、最近注目されている。
実際の事件をモデルにした小説「蟹工船」は、海上でのカニの缶詰作業のため、安い金で集められた貧しい男たちがひどい扱いに怒り、暴力で支配する監督に力をあわせて立ち向かう様子を描いている。
母校の小樽商科大と多喜二ライブラリーが共催して「蟹工船」感想エッセーを募集した。応募約120件。大賞は、東京在住の25歳の女性の「2008年の『蟹工船』」。
連絡先不明でネットカフェから応募した一人は、派遣労働者は「生かさず殺さず」の扱いを受け、「足場を組んだ高層ビルは、冬の海と同じで、落ちたら助からない」と書きつけた。選考の教授の一人は、最近のニューヨークの高層ビルでおきた窓洗い作業中の転落事故を連想し、「窓を洗う方も、窓の内側で働く方も、今は蟹工船に乗っているのではないか。ただ負わされているリスクが違う」と述べている。
多喜二が特高警察の拷問で死んだ2月20日を中心に小樽市や東京などで催しがある。グローバル化によって経済格差や若年労働者の問題がどこでも共通する。ガラス1枚の隔たりをどう超えるのか。多喜二は現代に問いかけている。(2月14日、朝日新聞記事)
小林多喜二という名前と、本の題名と、特高警察の拷問で死んだと言う3点だけは知っていた。プロレタリア作家と呼ばれ、30才という若さで亡くなったのに、現代にまた蘇っているのはさすがである。
炭鉱や鉱山労働者も、24時間稼動3交代制の地下500メートルの世界で、「使い捨て」にされたのだと思う。閉山になった後、どこへ散っていたのだろう。

エコ社会に挑む車として「水素エンジン車」と「燃料電池車」が新聞に載っていた。車はエコ社会に目がむいているのに、農業の現場はどうだろう。相変わらず、ハウスやハウスに加温設備まで設置して農作物を作っている。ブドウもほとんどが雨避け栽培である。これらに利用されるビニール類は、原油高騰のあおりで値上がりを続けている。そして、2~3年使うと透光率が悪くなるので廃棄処分になる。農業の現場から出続ける大量の廃棄物を考えると、買い物袋持参の「マイバック」に笑ってしまう。大量のポリやビニール、黒マルチ等が使い捨てにされているのに、かたや、マイバックで小さな環境運動にがんばっている人もいる。このギャップ。
旬のものを旬に、ハウスでなく露地で作ればいいと思う。
雨避けしなくても育つブドウ品種などは開発されていないのだろうか。
育苗にはハウスが必要かもしれない。そしてハウスは害獣防御の点でもすぐれている。
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左はダイコンのビール漬け。これで3回目である。残り少なくなったら次を漬けている。ビール漬けは「酒かす漬け」と違って、取り出す時に手があまり汚れないし、取り出すのも簡単。前にも書いたが、
ダイコン・・・5キロ(3~5本)、3等分して縦に4つ割り(切り方は適当)
米酢・・・ワンカップ
塩・・・ワンカップ
ビール・・・500ミリリットル
砂糖・・・1キロでは甘すぎたので600~700グラム
適当に混ぜて、6~7キロの重しをしておけば、4日目頃から食べれる。ダイコンは少し乾かしておいた方が水が出すぎなくてよい。
漬物の味は素材で決まるので、市販のダイコンを買ってまでは漬けれないだろう。
梅干、ラッキョ、漬物がちょっとでもあれば、食が進む。昼はたいてい、前日の晩の煮物の残りと、朝の味噌汁に卵を1個入れて煮て食べる。
家で自炊していなかったり、サラリーマンだったら、昼飯にも一定のカネがかかる。昼飯代は結構高くつくのではなかろうか。
出荷しているのに、ほとんど食べていない野菜はヤーコン。ヤーコンは主に炒め物に使う野菜であり、我が家は炒め物が少ない。
右の画像は今の部屋の風景。コーヒーとユズ茶の2種類作り、飲みたい方を飲む。甘い物をよく食べるので、コーヒーには砂糖を入れない。ユズはたくさん冷凍したので、しばらくはユズ茶が飲める。ハーブティより刺激があっておいしい。ユズ茶が飲めるのも、農家であることの「ぜいたく」だと思う。
野菜は頭の中で瞬間的にシミュレーションすることが多い。
春夏野菜
1類 タマネギ
ジャガイモ
2類 エンドウ・・・・・・・・→キュウリ
グリンピース・・・・・→ナスビ
スナックエンドウ・・→ピーマン
ソラマメ・・・・・・・・・→オクラ
3類 レタス・・・・・・・・・・→ナンキン・・・→サトイモ
キャベツ・・・・・・・・・→トウガン・・・→サツマイモ
→ニガウリ
4類 コマツナ・・・・・・・・・→エンサイ
→ツルムラサキ
→青シソ
秋冬野菜
(1)ハクサイ
(2)キャベツ
(3)ダイコン
(4)カブ
(5)ニンジン
(6)サトイモ
(7)ネギ
(8)シュンギク
(9)ホウレンソウ
(10)レタス→ブロッコリー
(11)サツマイモ→ヤーコン
今日、出荷の帰りにスーパーで豚肉を買った。先日、ルーラルカプリ農場(ヤギ牧場)へ行った時に豚を見たが、日常、豚を目にすることはほとんどない。多分多くの人は、豚も牛も鶏も目にする機会は全くないのではないかと思う。それくらい、人の目に触れることの少ない特定の場所で飼われている。今日買った豚肉は国産だったが、どんなエサを与えられているのだろう。豚は雑食であるから、牛(草食動物)以上に、飼料高騰の影響を受けているように思う。
昨日、教えてもらいに行ったデジカメの操作方法。相手のレベルが高過ぎて、ちょっと理解できないことも多々あった。やはり取り扱い説明書くらいはきちんと読んでいかないと、相手に失礼になると思った。
思えばこの1年、ほとんど「オート」機能だけを使って「単純に写しっぱなし」だった。それが壊れて新しいデジカメを買ったとたんにつまづいた。
パソコンもデジカメもワンパターンの操作ならできるが、ちょっとつまづくと誰かに教えを請わないと、前へ進めなくなる。
肥料の価格が驚くほど高騰しているらしい。今日の農業新聞の論説に「施肥、見直しで自衛策を」という記事が載っていた。
石油価格の上昇や開発途上国の肥料需要の拡大等で、世界中で窒素、リン、カリの価格が高騰している。過去1年で「リン安」の価格は3倍近くになったらしい。価格暴騰の打撃は日本の農家だけでなく、米国の農業メディアでは「手が付けれらなくなった肥料価格」と題して特集を掲載中らしい。
自分の場合は肥料にはほとんどカネをかけていない。ナタネカスを年間に4~5袋買うから、合計で3000~4000円ほど。ヌカはたいてい無料でもらっているが、急ぎの場合はJAで1袋100円で買っている。これだけなので、肥料代はせいぜい5000円ほど。これがメタン菌液肥の原料である。
有機農業の人はほとんど肥料にカネをかけていないと思う。自分で作るか、畜産農家等から安く分けてもらっているのではなかろうか。つまり、カネはかけないが、手間は結構かけていると思う。
肥料にカネをかけていたら、採算はまず取れない。「肥料」も「飼料」も「資材」もできるだけ自給できる範囲に留め、「他所から購入」するウエートを低くしていかないと、世界の状況や気象状況に振り回される。
肥料作りは農作業の中でもかなり重労働になるが、楽しい作業でもある。肥料作りが楽しくなったら、しめたもの。他人のどんなよい肥料もあまり参考にならないので、早く自分に合った肥料を見つけることだと思う。
作付面積は、肥料が自給できる範囲に留めておいた方がよい。1人なら30~40アールくらいではなかろうか。楽しく農業ができて、機械にあまり頼らなくてすむのも、これくらいの面積までだと思う。
(昨日の夕飯)
サトイモの煮物・・・シイタケ、鰯団子
チキンカツ・・・市販の惣菜
ホウレンソウのおひたし
(今日の夕飯)
カナギ?・・・今頃スーパーでよく見かける魚
ホウレンソウのソテー・・・ベーコン
サトイモの煮物・・・昨晩の残り
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わが集落にも、とうとう、下水道がやってきた。
平成20年2月1日、供用開始されることになった。
平成20年2月14日、午後7時から、集落の公会堂で下水道の説明会がある。
平成20年2月19日、浄化センターにおいて通水記念式典がある。
受益者分担金は195000円である。
3年以内(平成23年1月まで)に接続して頂きますようご協力の程よろしくお願い致します、と書いてあった。
3年以内に水洗便所に改造する費用が、二つで100万円ほどかかりそうである。
受益者分担金195000円と水洗便所改造費用100万、合計120万はマルミさんが支出するだろう。自分はそんな余裕のカネはない。
今から負担に感じるのは、水洗便所になってからの下水道料金。使用水量にもよるが、年間に8~10万ほどかかるらしい。
ライフラインの支払いに、新たに下水道料金が加わる。農業収入では簡単に払える金額ではない。
電話代、電気代、ガス代、灯油代、上水道代、下水道代、生きていくための最低限の「固定的支出」は、どうしてこんなに高いのだろう。
こんなにライフラインの支払いが高くては、自給自足はできない。
その中でも、下水道に関する出費は、受益者分担金、水洗便所改造費用、毎月の下水道料金と、圧倒的に値がはる。他のライフラインに比べても格段に高くつく。
しかし、これが環境問題に大きく貢献するのなら、出費はこたえるが、協力せざるをえない。
自分は、下水道システムは22年後の2030年には、見直しを迫られるシステムだと考えている。
システムの導入にあまりにもカネがかかり過ぎる。
システムに耐用年数がある。
システムの利用料(下水道料金)は、知らず知らずの間にアップする。誰もそれに異論をはさめない。
中国が推進しているメタンガス発生装置は、2006年ですでに2200万世帯に上り、2010年までに4000万世帯に増やす計画である。
日本の農家でこのメタンガス発生装置を稼動させている先進的農家がいったい何軒あるだろうか。おそらく岡山県下で5~10軒ほど。全国的には500軒(世帯)もないと思う。
日本は中国に比べて農家数は極めて少ないが、それでも、メタンガス発生装置における500世帯ほどと2200万世帯の差は大きい。
メタンガス発生装置は、下水道と同じシステムであるが、システムの導入費用(設備造作費用)は圧倒的に安価である。
メタンガス発生装置は簡便なシステムなので、システムの耐用年数は半永久的。仮に修復の必要に迫られても安価。
メタンガス発生装置は、下水道のように使用量はかからない。
理由は、メタンガス発生装置は、大切な「水」を一切無駄にしないシステムだから。
メタンガス発生装置は、野菜残渣、動物糞、人糞、風呂の落とし水、台所排水や洗濯排水(できるだけ合成洗剤を使用しないこと)を、メタンガス発生装置に投入し、ガスや暖房を自給し、その廃液(メタン菌液肥)を農作物の肥料として利用するという、古くて新しい、まさに21世紀型のシステムなのである。
メタンガス発生装置は大地を通して循環するというシステムである。
下水道は、大地への循環を拒否して、「化学処理」を施し、浄化された水は川に流し、化学処理後の残滓は「産業廃棄物」というシステムだと思う。この残滓は一体どこに持っていかれるのだろう。まさか、肥料として田んぼに使われているわけではあるまい。
それとも、下水道では、化学処理後の残滓は出ないのだろうか?この点はまだ自分の勉強不足のため、誤りがあれば後日また訂正します。
もし下水道を通すことによって、処理後の「産業廃棄物」が発生するなら、これは下水道システムの致命的欠陥である。まさに産業廃棄物が増え続けるシステムである。
メタンガス発生装置には、一点の無駄もない。特に人糞を「とてもよい肥料」として大地に循環させるシステムが優れている。50年前までは、日本でも、全国津々浦々でそうされていた。
近未来に、コップ一杯の水を奪い合う時代が来ると言われているが、その貴重な水を「水洗便所」に無駄使いしてもいいのだろうか。
確かに、都会では下水道というシステムも仕方がないと思う。
問題なのは、山村の過疎地で、岡山市内より下水道普及率が高い地域が多いという点である。
田舎には田舎に適したシステムがあるはずである。
大都会に比べて、山村の過疎地の下水道効率はどう考えられているのだろうか。
各種公共料金の支払いが滞る人が、今後は急激に増えていくだろう。ライフラインの金額はすでに、簡単に払える金額ではなくなっている。
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田んぼの機能(分類は朝日新聞)
(1)国土保全機能・・・水を蓄えるダムの役目
(2)生態系保全機能・・・いろんな生き物の住み家になる
(3)景観的機能・・・風景が安らぎを与える
(4)米を生産する機能
田んぼは上記のように4つの機能があるが、金銭的な評価を受けるのは(4)だけである。
(1)、(2)、(3)は金銭として評価されない。特に棚田の場合は(3)の価値が高い。
(1)、(2)、(3)も金銭的評価が必要だと思う。従来通り(4)だけの評価なら、効率の悪い田んぼ(棚田)から放棄される。
岡山市が新規就農者に奨励金(2月7日、山陽新聞 )
(1)親の経営を引き継いだ後継者→10万円
(2)他業種からの新規参入者→30万円
対照は2004年4月以降に就業した、おおむね40歳以下の人で、農業者6人、漁業者2人の計8人。うち4人が他業種からの参入。
この数字から見ると、この4年間で、岡山市の40歳以下の新規就農者は6人ということになる。この数字どう思われますか。医者の数よりはるかに少ないと思われませんか。JAの職員も岡山市で毎年10人は採用しているから、農業者の10倍。
長崎県諫早湾干拓事業が完了し、今年4月から営農が始まる。2500億円以上をかけたプロジェクトは、構想開始から半世紀、事業着手から21年で完成を迎えた。
造成した農地は約700ヘクタール。県は既に入植希望者の募集を終えている。式典には金子原二郎長崎県知事や谷川弥一農水政務官ら関係者約280人が出席。主催者の九州農政局・南部明弘局長は「大規模で平坦な農地を利用した21世紀型の環境保全型農業のモデルにしてほしい」と述べた。テープカットの後、トラクター6台が干拓地内の農地を耕し、スプリンクラーから一斉に水がまかれた。
同事業は全長約7キロの潮受け堤防で諫早湾奥部の干潟を閉め切った。干潟消滅による漁業への悪影響を懸念する漁業者らが工事に反対し、完成が遅れた。式典当日は事業反対派が干拓地ゲート前で抗議行動を行った。(2007年、11月21日、日本農業新聞)
日本の干拓地農業でうまくいっている例が果たしてあるのだろうか。
諫早湾干拓では既に入植希望者は決まっているようだが、いつごろ募集をかけたのだろう。20年前とは明らかに農業を取り巻く状況が変わっている。個人と法人、どちらの入植が多いのだろうか。プライバシーに関わるのか、人数的なものは全く公開されていない。
大規模な農業で環境保全型農業ができるだろうか。農業収入で干拓地の地代が払えるとは思えない。
個人であれ法人であれ、人件費の安い中国等の農産物や、もっと大規模な合衆国やオセアニアの農産物と競争して、やっていけるのだろうか。グローバル化された世界で「世界中が同じ釜の飯を食べる時代」だから、国内農産物だけとの競争ではない。
数日前のブログでも書いたが、津山市と赤磐市を結ぶ広域農道(やまなみ街道)も、20年の歳月と事業費150億円を投じている。諫早湾干拓とほぼ同時期の着工であり、完成もほとんど同時期である。開通式には沿線市町や県の関係者ら約70人が出席。河島健一久米南町長が「高速道や空路を使った農産物の全国展開を進め、地域農業の体質強化につなげたい」と話した。テープカットとくす玉割りに続き、車両パレードをして開通を祝った。(2008年2月7日山陽新聞)
20年の歳月と150億円を投じたわりには、随分小さな扱いの新聞記事だった。何か、遠慮している風にさえ見える。
広域農道は「地域農業の体質強化」のため? 150億円も道路に投じるのなら、他の農業振興の方法があるはず。
「地産地消を心掛けよう」とよく言われるが、都会では現実問題としてそういう選択はできない。田舎でも、地産地消を心掛けるなら、朝市とか、地元の道の駅とか、地元の農家の店等に、わざわざ出かける必要がある。スーパーなら他の買い物のついでに野菜も買えるが、それでは地産地消にはならない。
地産地消は田舎でも難しいと思う。
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今日の昼に更新したブログのヤギさんです。左上から島根県、長野県、鳥取県、和歌山県。

今年4回目の積雪。早朝からボタン雪が降り始めた。画像は午後4時。昼ごろから雨に変わった。
年に4回も積もるのは始めて。雪は降っても積もらず、たまに積もっても、せいぜい年に1回だったのに。
この畑はヤーコン。ヤーコンは耐寒性は強いので、霜で茎が枯れると、その茎を刈り、それを畝上に置いて霜よけにするくらいで十分。
(1)ヤーコンを掘りあげたら、ヤーコンの芽は、その場所にまた埋めておく。春に定植するときは、小さな芽が一つあればよい。
(2)ニワトリは、ヤーコンのくずも、ヤーコンの芽もどちらも好む。
(3)過湿にも乾燥にも弱く、夏の高温にも弱く作りづらい。
(4)ヤーコンの茎葉とそっくりなのがキクイモ。どちらも炒め物がおいしい。
(5)キクイモはこぶんこぶんして出荷しずらいので、多くはニワトリのエサにしている。

前々回に積もった雪が重かったのか、それとも寒さのせいか、「ビワ」と「フェイジョア」の木の幹が少し折れた。
ブロッコリーの葉が鳥に食われている。これは渡り鳥のヒヨドリが原因ではなく、他の野鳥のしわざ。
ヒヨドリは100羽ほどの集団行動なので、これが来ると、畑中の青菜が食われるので、パオパオ等のべた掛け資材で防御をするが、ここ3~4年、ヒヨドリが当地に来ない。毎年のように1月中下旬には来て、3月の彼岸頃まで滞在してから姿を消していたが、このところ来ていない。異常気象が関係しているのだろうか。
ロケットが少し「トウ立ち」している。トウ立ちとは、中心部から茎が伸びて、その茎葉に花を咲かせる。
ロケットは種取りが簡単だったので、以前は種取りをしていた。
(1)3月になったら、種取り用のロケットを、じゃまにならない場所に移す。
(2)しばらくすると白い清楚な花が咲いてくる。
(3)6月上旬の梅雨入り前には、花が散って種がついているので、ゴミ袋の中でよく振るって、種を落とす。
(4)種をビンなどに入れて秋の種蒔きまで保存しておく。
ロケットは、生食、おひたし、炒め物と3拍子そろったすぐれもの。最近はロケットの種が安くなったので、種取りは、ばかばかしくなリ止めた。
元気なネギ。小寒の頃にはシュンギクは傷んで出荷できなくなるので、ネギが頼り。
ホウレンソウも元気。青色種は個人用。赤色種は業務用に出荷している。
米は北海道と新潟が60万トン前後の生産量で首位を争っているが、2000年以降、年間77万トンの米が輸入されている。米は過剰過剰と騒いで、各県で生産調整をさされているのに、かたや、自給率が低い低いと騒ぎ立てている。
医師の過労死、過労自殺が新聞に時々取り上げられている。医師の数が少なすぎるのか、あるいは病人が多すぎるせいだろうか。
食べ物が無茶苦茶だから病人も増える。
もっと、食べ物を作る農家を増やす必要があるが、農家は、グローバル化した世の中で世界中の農産物と競争しなければならない。人件費の安い低開発国の農産物や、大規模栽培の合衆国やオーストラリア等の農産物に太刀打ちできるはずがない。
60才以下の農業者人口より、JA職員の数 の方が多いのではなかろうか。つまり、
農業者の数<JA正規職員の数<医師の数
漁師さんも悲鳴
近年は安い輸入魚の流入に加え、食の多様化で消費者の魚離れもあって、魚の卸価格が下落し、収入が減少。そこに原油高が追い打ちをかけている。笠岡市漁協によると、組合員の多くが底引き網漁で1日にドラム缶半分にあたる100リットル以上の重油を使うといい、1日の燃料代だけで1万円以上の負担を強いられる。さらに、3~5年ごとに必要なエンジン交換に300万円ほどかかるという。
燃料代が上がった分、魚を多く捕るしかないが、漁獲量が増えれば市場で値崩れする悪循環となっている。5年後も漁師を続けていられるだろうかと話す(日本農業新聞より)。
農業、林業、水産業の第一次産業は、今や壊滅状態。しかし逃げ場はない。続けるしかないのだ。
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忌野清志郎という歌手、名前は知っているが歌は聴いたことはない。喉頭ガンの治療中らしい。年齢56才。新聞に書かれていた言葉は「先のことは考えないようにしている」。自分もそうだから、この言葉に共感する。
「今日を大切に生きる」ということが、ブログを毎日更新するようになって少しわかりかけてきた。今日を大切にできなかったら、今日のブログの更新はできない。
忌野清志郎さんだけでなく、音楽とかテレビには縁のない生活をしているが、朝日新聞にちょっとおもしろい記事が載っていた。それは、

(1)初音(はつね)ミク
(2)ニコニコ動画
の話。音楽好きの方はすでに知っておられるのかも知れません。
コンピュータ音楽専門誌「DTMマガジン」の編集顧問は、「大半の楽器音はPCで合成可能だが、歌声は欠けていた。作り手と聴き手が共有できる場もなかった」と話す。その欠落を初音ミクとニコニコ動画が埋めたとたん、豊かな歌が一気にネットにあふれ出した。「この二つがなければ、これらの歌の大半が世に出なかった。そう思うと恐ろしいですね」。
つまり、
(1)作品を「ミク」に歌わせ、「ニコニコ動画」に投稿
(2)すると数日後、曲に挿絵をつけて誰かが再投稿
(3)すると今度は、編曲の名手が再アレンジ版を投稿
作曲家の吉松隆さんは「人の創造の原点はこういうものだったと思う」と話す。「それぞれが自分にできる貢献をする。一種の理想郷で、うらやましいほど。プロだとなかなかこうはいかない。つまらないルールや制度が持ち込まれて、場が萎縮しないことを願っています」
作文もいっしょである。デジカメ画像と言葉がミックスして、新しいジャンルの芸術活動をネットが創出してくれている。
牛の粗飼料は自給、濃厚飼料は購入
たった30羽のニワトリでもエサの自給が難しいのだから、牛は大変だろうと思う。図体も大きいのでびっくりするくらい食うのではなかろうか。30羽のニワトリでも、野菜クズなど、こんなに食うのかと思うくらい、よく朝には影も形もないことがある。
牛の場合、粗飼料と配合飼料の2種類あり、粗飼料は自給できている酪農家も多いようである。現在、飼料の高騰で問題になっているのは、配合飼料は自給が難しく、乳質や肥育牛の肉質には、どうしても配合飼料も欠かせないという点である。
粗飼料とは、草そのものや草から作られたエサのことで、生草、サイレージ(発酵)、乾草(乾燥)に区分でき、冬季、草が伸びない時にサイレージや乾草が与えられる。
濃厚飼料にはトウモロコシ、大豆、麦などがあり、日本ではこういったエサを数種類混合して販売することが多いので、配合飼料と呼ばれる。
農家自身が原料を購入し、経営や肥育目的に合うように配合した飼料を自家配合飼料という。
ニワトリも牛と同じことが言える。粗飼料(草)だけでは卵はほとんど産まず、濃厚飼料が必要である。分類的には、コゴメ、ニンジンくず、ダイコンクズ、その他野菜クズは、濃厚飼料に入るかもしれない。ただし、トウモロコシや大豆ほどの栄養価はないので産卵率にあまり反映しない。
スピードスケート界はこの10年で、王子製紙やコクドといった企業が撤退、部を持つ会社は数えるほどになった。清水宏保が切り開いたスポンサー契約の道を、トップ選手でなくても進まないと協議が続けられなくなった。25才の西村誉士は専大を卒業後、一度、氷から離れてスポンサー探しに専念した。会社四季報をめくりながら電話しまくったらしい。
これ、イタリア料理店の顧客を探すのと同じやり方だと思った。
自分なりに勝負をかけた4冊目(毎年80冊ほど、あめんぼ通信を小冊子にしていた)の原稿を出版社に送った時は、事前に出版社に電話をかけまくった。17社に送った企画出版は全てボツになったが、この時の「挫折」が、その後にブログの存在を知った時、ブログでもう一度がんばってみようと思う大きな原動力になった。ベストテンを常時キープできるようになったら、農業関係以外の出版社に「農業のルポ記事を書かせて欲しい」と電話攻勢するつもりである。もしくは、1ヶ月、10万円ほどのスポンサーがついてくれるのが夢。
(今日の夕飯)
ハクサイの水炊き・・・豚肉少々、シイタケ
サバの竜田揚げ・・・昨日のが残っていた
サトイモの煮物・・・昨日のが残っていた
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津山市と赤磐市を結ぶ広域農道(やまなみ街道)が完成し、6日に開通式が行われる。これで、県が20年の歳月と事業費150億円を投じて整備してきた全長約22キロが全線開通する。
この広域農道は第1期が1988年4月に着工、2000年3月に開通した。
第2期は95年2月に着工していた。県が国の補助を受けて整備し、津山市、赤磐市、美咲町、久米南町も総工費の1割を負担した。
一帯は特産品のピオーネの産地で、果樹や野菜の集荷場などもあり、農産物などの県北、県南への流通改善が期待されている。
どこを走っても、いつ走っても、いつも「がらがら」の広域農道。いったい、誰のために、何のために、20年の歳月と150億円もの事業費をかける必要があったのか。こんなことをしていたら日本はつぶれる。すでにつぶれてしまっている。
全国601校の学校給食で、中毒事件を起こした冷凍ギョウザを作った天洋食品製の冷凍食品が使われていた・・・これにはちょっと驚いた。学校給食の原材料は特定の業者から入ってくるのだろうが、学校関係者は、その業者がどこからそれを仕入れているか、知らなかったのだと思う。ワンクッションおけば、どこから入ってくるか、全くわからなくなる。
新規就農や複合経営などの相談会で、JA営農指導員らが参加者に自分のイメージする農業形態を考えるよう伝えた・・・自分の場合も、農業形態が固まるまでに1年ほどかかった。最初はハウスでの施設園芸を考えた。ワンパック宅配という農業形態を知ったのは3ヶ月ほど後のことだった。
アイガモ農法で有名な福岡県の古野隆雄さん(57才)が、博士号を授与された。出身の九州大学から「アイガモ論文」で授与されたわけだが、アイガモ農法は電気柵で水田を囲ったり、周囲に網を張り巡らしたり(アイガモを狙う害獣防御のため)する必要があるので、日本ではほとんど広がらず、海外での評価が高いようである。
有機JASの認定方法が見直されるらしい。有機JASなどの認証をもらっても、ほとんど意味がない。つまり、本当によいものは「市場に出回らない」。というか「市場流通には適さない」。だから、顧客に直接に販売される。そういうものは高いかというと、そうでもない。実はかなりお買い得なのである。それは口コミなどで広がる小さな流通なので、その他大勢の人は誰も知らない。そういうものを求めて、頭や労力を使って、探し回らないと出会うことはできない。安全で新鮮な野菜も、借地借家の田舎物件も、そういう努力無しでは手に入らない。
温室効果ガス排出量はEU(欧州連合)では売買できるが、これと同じ様な取り組みが昨日の朝日新聞に2つ載っていた。
(1)京都府は地球温暖化防止のため「京都CO2削減バンク」の制度を導入すると発表した。府民が電気やガスの使用量を減らしたり、太陽光発電を家庭に取り入れたりすると、エコポイントがバンクにたまり、それで府内の協力店で商品を買える仕組み。秋からの運用をめざす。
京都府は条例で、一定規模以上の府内の事業者にCO2削減計画書の提出を義務づけている。同バンクに参加する企業は、府民によるCO2の削減分を購入し、削減計画に反映させることができる。協力店には、企業が支払う購入費用が回る仕組み。
(2)都道府県ごとの米の生産枠を、農林水産省で事実上売買する新方式の取引が始めて成立した。転作を促す産地作り交付金(08年度予算で1477億円を要求)をからめて、自治体間で生産枠の取引を行う方針を昨年秋に打ち出していた。
環境によいことをしたり、国の施策に協力すれば、それがカネになるというシステムである。これはいいと思う。環境問題に全く無関心な人でも、それがカネになるなら、人は動き始める。
(今日の夕飯)
サトイモの煮物
ホウレンソウのおひたし
サバの竜田揚げ・・・市販の惣菜
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昨日の鉱山労働者、どこか逃げ場はなかったのだろうか。地下の坑道に入ったので、なおのこと、そう感じた。地上~600メートルの地底で8時間も労働していたら、気が狂いそうである。なぜ逃げ出せなかったのだろう。人間が働く場所ではない。
人はどんな境遇になっても、簡単にはその境遇から抜け出せない。50代半ばの自分にも、現状の打破は極めて難しい。20代、30代、40代でも同じと思う。
こつこつ農業を続けるしかない。これ以上稼ぐこともできない。これ以上稼ぎを減らすこともできない。
病気さえしなければ、なんとか現状をキープすることはできる。
農業をしているので食べることには事欠かない。煮物やおひたしなら、自分でも簡単に作れる。卵と漬物もある。
農業をしてなくて、素材を買って料理したら、金額的には高くつく。出来上がった惣菜を買って済ませた方が、時間も、労力もかからず、経済的にも安上がりである。
地域の田畑はすでに休耕田がかなり目立ち、不便な箇所から順番に放棄されている。
若い人は、稲作も、野菜も作らない。家にお年寄りがいれば野菜は作ってくれる。作ってくれる人がいなくなっても、本人が作り始めるかどうかはわからない。家庭菜園の好き好きもあるだろうし、実際に家庭菜園で種からスタートして作ることは、完成した野菜をスーパーで買うことと比較して、3倍ほど高くつく。
200万以下の収入に甘んじている、あるいはそれを享受するしか仕方のない人の、唯一の逃げ場は農業だと思う。
しかし農業は、一時代前の炭鉱労働者の逃げ場にもならなかった。そして現在、低賃金労働者の逃げ場にもなっていない。つまり、彼らよりもっとひどい経済状況にある。
資本によって、先進国でも後進国でも「自給自足的生活」は破壊されてしまった。人間としての文化的必要最低限の生活費の最低ラインが高過ぎる。
一人一人が自分らしい個人を取り戻すために「脱、資本主義宣言」を唱えたい。資本に隷属してしゃにむに働いても、炭鉱労働者のように使い捨てにされるだけである。そして、年収200万円の壁を打ち破ることも到底できない。
文化的必要最低限の生活のための固定費がますます値上がりしている。このままなすすべもなく、年をよすだけなのだろうか。
地底の炭鉱労働者は無力だった。現在の低賃金労働者も状況は同じである。農業者も全く無力である。どうしようもない現在。そんな現在を言葉にしていたら、明日もまた元気に働ける。
(今日の夕飯)
ハクサイの煮物
サワラ
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「北の大地で生き抜くぞ」・・・ボクはその北の大地があまり好きでない。北の大地とは北海道のこと。北海道の農業でイメージできるのは、大規模、機械化、単作という農業形態であり、自分の農業とかけ離れすぎている。北海道の農業をもってしても、規模的にはアメリカ、カナダ、オーストラリアにかなうはずもなく、価格でも、中国野菜にはとうてい太刀打ちできない。
北海道では放牧酪農ができるだろうから、牛の飼料の半分くらいは自給できそうに思えるが、道内有数の酪農地帯である十勝でも、2007年度の1戸あたり飼料費は、前年に比べ254万円増加と出ていた。大面積の北海道でも牛の飼料があまり自給できていないのが現実のようである。
「新聞インキでエコ偽装」という記事があった。インキメーカーのザ・インテックは、石油系溶剤などの含有量を減らして「エコマーク」を取得したインキの中に、基準を満たしていない製品があったと発表した。大豆油を一定以上使っているインキにつける「ソイシール」でも基準以下の製品にシールをはっていた。・・・たかがインキでも、新聞等では大量に印刷するから、エコ製品かどうか問題になるのだろう。もちろん新聞紙も同じである。
家庭ゴミの焼却は禁止になっているが、自分の場合、野菜の収穫や仕訳の際にかなりの「濡れ新聞紙」が出る。これだけは、使っていない田んぼの一画で、枯れ木や枯れ竹といっしょに月に1~2回焼却している。そして、新聞紙を焼いた焼却灰は田んぼには施さず、家の近くの放棄田に廃棄している。枯れ木や枯れ竹だけの時は、よいカリ肥料なので、田んぼに戻している。
米ぬか化粧品が新聞の広告に出ていた。米ぬかは何にでも使える有用品である。
(1)肥料
(2)ぬか漬けのぬか床
(3)ニワトリのエサ
その他、自分が知らないだけで、いろんな物に使われているのだろう。
玄米ご飯を食べるとヌカも食べることになるが、白米ご飯だと、精米の時にヌカは落とされて、言うなれば、栄養部分を取った「カス」が白米である。
現在のようにコイン精米機が登場してくる前は、各家で精米をするか、あるいは精米屋さんで精米をしてもらっていたので、ヌカが市場に出回るようなことはあまりなかった。それが今は、産業廃棄物とまで言わなくても、無料もしくは安価で手に入る時代である。
自分はメタン菌液肥に、年間で50袋(15キロ入り)ほど使っている。ぬか漬けは作っていない。ぬか漬けに利用するなら、きれいな水を引くことのできる田んぼでできた、農薬使用の少ない米のぬかを使いたい。
ニワトリはコゴメは大好物なのに、より栄養価の高い米ぬかはあまり好まない。粉だからだろうか。
一昔前は、菜っ葉にぬかをまぶして、エサとして与えていたようである。
ギョーザ問題をきっかけに中国産食品に感心が高まっているが、冷凍サトイモの99.7%、冷凍ホウレンソウの68%は中国産であるらしい。今はなんだかんだと騒いでいるが、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」のように、3ヶ月もすれば忘れ去られるだろう。なんだかんだと言っても、結局中国にお世話にならざるをえない。
野菜の安全性など二の次で、とにかく野菜であればなんでもよいという、食糧危機の時代が10年も経ない間にやってくるように思う。
医師不足が問題になっているが、2006年の統計では、病院の勤務医が16万8千人、開業医が9万5千人。合わせて26万3千人もいる。60才以下の現役農業者数は、医師の数をかなり下回っているはずである。この現実をどう思われますか。
「センブリ」という薬草、ご存知ですか。乾燥センブリは医薬品に指定されていて、販売には許可が必要らしい。
このセンブリという薬草は、当地の山にも以前はたくさんあったようだ。もう45年ほど前の記憶になるが、叔父は当時胃が悪く、センブリを取りに来たといって山に行っていた。叔父が取ってきたセンブリを見たことはないので、今でも自分はセンブリがどの山野草なのか知らない。そして環境の変化を乗り越えて、今もセンブリが当地にあるのかどうか、それも知らない。薬草だということだけ知っている。
「薬草カラー大図鑑」という本が本棚に眠っているのを思い出し、さっきセンブリの写真を見たが、やはりセンブリを自分は見たことがない。叔父が取りにいっていた山は「美しい森」に切り開かれてしまい、昔とは山の様子が一変した。ごくたまに美しい森に行くが、センブリを見たことはない。図鑑には、「ゲンノショウコ、ドクダミと並ぶ、日本の民間薬のトップスター。二年草で、秋に出た芽が冬を越して花をつける。色は白で、開花するのは秋。雑木林のいたるところに生えている」と書いてあった。そして、薬用部分は全草、採取時期は秋、胃や腸の痛み、円形脱毛症に効果と書いてあった。
自分はゲンノショウコもどんな薬草か知らない。ドクダミだけ知っている。
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今日は2月1日。秋冬野菜の出荷は2月末までであるが、ニンジンとダイコンが少し残りそうなので、少しずつニワトリのエサにしている。
このニンジンは1本で500グラムほどある巨大ニンジン。ダイコンよりニンジンを好んで食べる。コゴメが残り少なくなっているので量を控え、代わりにニンジンとダイコンで腹がふくれるようにしている。だから産卵率はもっと落ちて1日3~4個(1割)。
ニワトリのエサの配合飼料は、トウモロコシが6割を占めるので、現在かなり高騰している。だから、コゴメがなくなっても、エサを購入したくない。
飼料価格が急騰した昨年1年間で、全国の酪農家約1200戸が廃業に追い込まれたらしい。今後さらに増える可能性があると農業新聞に出ていた。
酪農 、養鶏はエサの大部分を輸入にたよっているので、飼料の大幅高騰は経営に響く。規模が大きければ大きいほどこたえるのではなかろうか。
ただ、自給飼料の範囲内で飼うなら、現在の頭数や羽数の10分の1も飼えないと思う。そして自給飼料を作ったり保管したりする機械類や倉庫類や手間隙を考えたら、到底、酪農や養鶏は採算に合わなくなる。
農業新聞は1ヶ月が2550円。これから農業を考えている人や、田舎移住を考えている人には、「よい情報源」の一つと思う。青果市況とか広告とか不必要な部分も多いが、現在の農業情勢がよくわかる。全国紙であるが、例えば自分の所では「中国四国ワイド」として2ページあり、地元情報も入る。初心者には不必要と思える技術的な内容も書かれていない。
現代農業等の農業雑誌より、各地の田舎情報や移住情報が多い。昨日は島根県 隠岐の中ノ島 海士町が載っていた。ここは今や移住のメッカらしい。この3年間だけで、若者を中心に78世帯145人が都会からやってきた。
島暮らし体験ツアーとか、この島はいろんな情報を発信しているらしい。
韓国発の村興しが「一社一村運動」。つまり、農業と企業との連携で地域を活性化する運動。日本でも始まっていて、静岡県は地元企業1000社に「一社一村運動」を呼びかけ、8地域で始動。棚田を守る集落住民と酒造メーカーの提携による米焼酎の商品化などの成果が生まれ始めている。双方に恩恵がある農業ビジネスを起こすのが狙いで、農村が企業と連携して、地元の資源を生かした新たな「風土産業」を起こす時代が到来している(農業新聞、1月31日)・・・これを読んで、自分だったら旅行会社と連携して、田舎ツアーなど企画できたらいいなあと思った。ツアーの募集は旅行会社にしてもらい、自分はその案内役。
(1)野菜の収穫体験、農作業体験
(2)ニワトリとのふれあい
(3)ニワトリをつぶして肉にする体験
(4)七輪で沸かす各種ハーブティやゆで卵
(5)箸や花瓶、水鉄砲、竹とんぼ等の竹細工体験
(6)池のすぐ上の山で森林浴もできる
(7)ツアーが実現するなら「レンタルやぎ」の導入も考えたい
(8)田んぼから歩いて10分の所に「美しい森」の宿泊施設もある
(今日の夕飯)
ダイコンの煮物・・・鰯団子、野菜天、シイタケ
ホウレンソウのおひたし
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