あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

集落の歴史

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 今日は年末でもあり、日頃お伝えすることの少ない当集落の歴史を書きます。

 田んぼのすぐ上にお墓があるのはご存知と思います。そのお墓に右の画像のような方も祭られています。これに刻まれた「正徳三年巳」というのが、いつの頃なのかわからなかったが、今日グーグルで検索すると、1713年であることがわかった。今からちょうど300年ほど前の時代だった。

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 お墓の入り口付近に「六地蔵」がある。これはどこの集落墓の入り口にもあるようです。死んだあと生まれ変わる人々を助ける六種の分身だそうです。
 
 六地蔵のちょっと先に、右の画像のような水平な石が置かれています。これは23年ほど前まで、まだ「土葬」だった頃、集落から担がれてきたお棺が最後にこの石の上に置かれて拝まれた後、掘られた墓穴に埋められた。24年前に亡くなった祖父は土葬だったが、22年前に亡くなった母は火葬だった。


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 お墓の入り口のすぐ上に「牛神様」が祭られています。これはどこの集落にもあると思う。。今から45〜50年ほど前までは、たいていどこの家にも1頭の黒牛がいて、牛耕に用いられていた。牛はとても大切に扱われていて、家の玄関わきの、特等の場所で飼われていた。そこは家人の目がいつも行き届くような場所だった。
 牛の無病息災を願って、このような牛神様が祭られたのだろう。 年末には、その年の集落の役員が掃除をして、新しいお飾りを供えている。
 

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 その牛神様のわきを通り抜け、30メートルほどゆるやかな坂道をあがると、ちょっとした峠のような場所に出ます。ここにも、何かが祭られた後があります。ここから今度はゆるやかな下りになり、隣の集落に通じる道になっています。今は車があるので、こんな道を通ることはありませんが、自転車もない、明治、大正時代には、ここがメインストリートだったと思います。


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 お墓の右側の低い山の頂上付近には巨岩があり、集落の春の農業祭と秋の農業祭は、この巨岩の前で神事がとりおこなわれます。お神酒と一口のご飯が出ます。その後は山を下りて公会堂で茶菓子の供宴があります。

 こんな巨岩はここしかなく、古くから集落の祭り事がされてきたようだ。


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 巨岩の左の石段を上がると、その先に左の画像のようなものが祭られている。年号らしき物は何も書かれていないが、日向石神社と書いてある。
 お墓から歩いて2分ほどのこの巨岩まで上って来るには、真ん中の画像のような急勾配の道を上がってくる。その上がり口には右の画像のようなものがあるが、何を意味するのか自分はよく知らない。




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(今日の夕飯)
年越しそば・・・かまぼこ、かき揚げ、ニンジン、ネギ
ブリの照り焼き、ロケットのかか和え
ハム、ブロッコリー

 今年1年、当ブログを訪問してくださった皆様、まことにありがとうございました。来年もこつこつ続けますので、同様のご支援をよろしくお願い致します。


 

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もう一紙購入

 夕方、大晦日と正月用品の買い物に行った。買った品は、
(1)豆もち1キロ・・・・・1000円
(2)ぶり切身・・・・・・・・1218円
(3)年越しそば4袋・・・・232円
(4)寿かまぼこ・・・・・・・・298円
(5)かき揚げ4枚・・・・・・550円
(6)焼き穴子・・・・・・・・・756円
 現在、田舎でも、お餅を家で作る人が何軒あるだろうか。集落42軒の内、多くても3軒ほどだと思う。稲を作っている家は現在10軒である。
 
 
 今朝から急に寒くなった。だからあわてて次の事をした。
(1)サトイモの畝に籾殻を追加した。
(2)残っていた紫イモを麻袋に入れ、籾殻を入れた。
(3)トリ小屋に籾殻を入れた。
 サトイモやサツマイモは6〜7度以下が続くと腐敗する。トリ小屋は雨漏りがして床がかなり湿っていたので籾殻を入れて水分調整をした。保温にもなる。
 
 
 元旦にアップするための、ある作物を今日デジカメで撮ったが、1枚もうまく写っていなかった。明日やり直し。
 
 
 1月1日から朝日新聞を購入することにした。山陽新聞、日本農業新聞に加えてこれで3紙。全部読めるだろうか。ブログが朝日新聞を手招きした。新聞以外の定期購読誌は以下の2誌だけである。
土と健康(日本有機農業研究会発行)年間6000円
園芸新知識(タキイ種苗)年間1980円
 
 現代農業(農文協)1冊800円(年間9600円)にしようか、朝日新聞にしようかちょっと迷ったが、朝日新聞にした。インターネットで新聞を読むという人もいるが、インターネットがそこまで使いこなせない。インターネットで物を買うこともうまくできない。インターネットが使えるのはブログだけ。

 今まで山陽新聞だけだったから年間36000円ほどですんでいたが、3紙となると10万円。いや〜高い。とりあえず半年間は購入してみよう。

 
 ブログの毎日の更新は結構金額がかさむ。
(1)デジカメ代、デジカメの付属品代
(2)パソコン教室代
(3)農業新聞、朝日新聞
(4)しばしば出歩くようになりガソリン代、昼飯代
(5)そして時間
 

 有機農業技術を評価する指標の在り方を探るため、有機農業学会が、技術の全国調査を始めたらしい。
 稲作や果樹には有機農業の技術的なものがあるのかも知れないが、野菜に関しては有機農業に技術などあまりないと思う。自分の場合は有機農業に関する技術的なものはほとんでゼロ。技術が進歩しないタイプかも知れない。スタートして5〜6年は進歩したように思うが、それ以降は止まっている。
有機農業に対する自分の方法や考えを列挙してみた。
(1)規模を大きくしない。一人なら40アールくらいまで
(2)一つの種類をたくさん作らない
(3)できるだけ多種類作る
(4)旬に徹底的に忠実な作付をする
(5)できればハウスを利用しない
(6)できれば黒マルチを利用しない
(7)他所から肥料を持ち込まない(堆肥類を含む)
(8)肥料を購入しない(化学肥料)
(9)肥料は、地域の材料を使って自分で作る
(10)大型機械を使わない(購入しない)
(11)水をどこから調達するかよく考える
(12)いずれかの動物を少数飼う
(13)少数の動物飼育はエサが自給できる範囲の数にとどめる
(14)果樹や花も作って、いろんな生態の昆虫や生き物が集まるようにしておく
(15)木を見るより森を見るような見方をする
(16)地域にあるものを使い、できるだけ購入しない。
稲ワラ、麦ワラ、すくも(籾殻)、焼きすくも(クン炭)、落ち葉、土手草、山草、田んぼの草、自家製の鶏糞、ヤギ糞、ウサギ糞、及び、米ぬか
(17)堆肥、土着菌を使ったボカシ、液肥
(18)輪作をきちんとする
(19)イネ科、アブラナ科、マメ科、セリ科、シソ科、ウリ科、ナス科など、バランスよく作る
(20)稲ワラや麦ワラがもらえなければ、少量を自分で作る
 農薬に関しては、アブラナ科野菜には必要最低限の農薬は仕方がないように思う。他の野菜に関しては、病気や害虫が発生しても、今の所、放任できる限度内である。


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(今日の夕飯)
カレイ
焼きそば
ロケットの胡麻和え



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文化のギャップがセラピーになる

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 田んぼのすぐ上に池があり、池の北側の山の中腹に10アールほどの畑がある。右の画像でそれがよくわかると思います。今から42年ほど前まで、この畑で「葉タバコ」を作っていた。水の便のいい田んぼは稲を作付するので、葉タバコはこんな山の斜面に作っていた。もちろんこんな畑は、1世代前の人が、トウグワ1本で開墾した畑である。
 こんな開墾畑が現在、使い物にならないのは、トラクターが使えないことに加え、異常気象で雨の降り方がおかしくなったからである。


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 葉タバコを止めてからは、画像のようになったが、日雇いに出るようになってからも、父は1年に1回、草だけは刈っていたようである。だから自分も同じように冬の農閑期に草だけは刈っている。
 刈った草は下の田んぼに下ろし、ナンキン等の敷き藁に利用している。刈っておけば、3月末〜4月中旬にワラビがたくさん生える。

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 山の中腹と言っても、池の土手から30メートルも歩けば、この畑にたどりつく。この30メートルの区間は、名づけて「哲学の小道」。たまにしか歩かないが、45年ほど前にすぐにタイムスリップできる道である。今日は「画像の森林セラピー」を目的にアップした。


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 その雑木林の中にシイタケの原木を少し置いている。夕飯の「水炊き」によく出てくるのは、このシイタケです。

 毎日、山のそばの田んぼで農作業をしているので、自分の場合、森林はあまりセラピーにはならない。逆に、週末に大都会の繁華街を歩いたり、高層ホテルの一室に宿泊したりして、文化のギャップを全身で感じることがセラピーになると思う。つまり、大都会の空間と、雑木林の空間を行ったり来たりできることが最大のセラピーになる。

絶えず、田んぼや山の中だったり、
絶えず、大都会の一室だったり、
絶えず、グルメだったり、
絶えず、粗食だったりすることが、ストレスになる。


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 左は土手の上から写した田んぼ風景。土手の上は一つのデジカメポイントになっている。今日その土手に上がったら、土手の一画が、かなり掘り返されていた。明らかにイノシシの仕業である。イノシシの密度が高くなったら、自分は農業を続けられなくなるかも知れない。イノシシを防御するような作業(電柵とか囲い)は極めて不得意である。

 
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(昨日の夕飯)
ハクサイの水炊き・・・鍋に水を入れて鶏肉少々とシイタケを入れ、沸騰したらハクサイを入れ、ハクサイが煮えてきたらシュンギクを入れて出来上がり。10分もかからないのでよく作る。
 いつもはユズ酢醤油で食べるが、昨日は「青しそドレッシング」。このドレッシングは安くておいしい。これとコンビの「中華ごまドレッシング」もあり、我が家の定番です。

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 数日前に漬けたビール漬けをちょっと食べてみた。少し味が薄い。ダイコンから水が出て、漬物石の中ほどまで上がってきたので、2日後に水をかなり捨てた。少し乾かしたダイコンを使った方がよかったかも知れない。
 右のブロッコリーはホウレンソウと日替わりのようになっています。

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(今日の夕飯)
すき焼き・・・ハクサイ、ダイコン、ネギ、フ、アゲ、糸コンニャク、牛肉少々。
牡蠣フライ・・・近くに住む姉にもらった。


 

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しめ縄作り

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 金光教を知っておられますか。金光教は広島県境に近い、岡山県浅口市金光町に本部があります。全国的に信者がいるのかどうか知りませんが、3月に四国の祖谷温泉に行った時、その道中で金光教の看板を見て、こんな所にも信者がいるんだなあと思った。その昔、まだ瀬戸大橋がない頃、船で布教活動に行ったのだろう。

 我が家は代々、熱心な金光教信者だった。その反動か、自分は全く信心していない。特に父親は金光教が趣味というくらい入れあげていたので、逆に自分は否定的である。
 でも一応、世間的には信者ということになっている。だから、父親が亡くなると隣村の教会の先生から「正月のしめ縄作りに来てもらえんかな」という声がかかった。行かざるをえないだろうと思った。12月28日はそのしめ縄作りの日である。だから、1年に1回だけ、金光教の行事に参加している。

 年末には出荷も終わっているので、さほど忙しくはなく、参加するのは一向にさしつかえないが、自分はしめ縄作りのような作業が大変苦手である。稲ワラを使って手で細い縄を編んだりすることが、何回教えてもらってもうまくできない。だからこのしめ縄作りも、作業をする人にワラを手渡す役目である。ところが、このしめ縄作りも高齢化していて、自分が一番年下で、60代が一人、70代が二人、80代が一人である。80代の一人は別の作業をされるので、実質4人でしめ縄作りをする。要(かなめ)の人、要の人の左右に二人、そして左右の二人に稲ワラを渡す人が一人。つまり菱形のような格好で作業をする。要の一人が大事で、要の人の指図で左右の人がワラを編んでいく。
 常々、メンバーを見渡しながら、この要の人が来れなくなったら、このしめ縄は作れなくなるのでは・・・と感じていた。
 現在の金光教は布教活動など聞いたことがないし、どこかの巨大宗教集団のように若い人を勧誘する話なども聞かない。だから自分のように、親は熱心でも子供は全く無関心のこともあるし、サラリーマンだと28日はたいてい仕事納めの日で休めない。

 去年も一昨年も、しめ縄作りのメンバー不足の危機感を強く感じていた。だから、数日前に、教会所の先生の息子さんに次のようなメールを出した。

○○様

ごぶさたしております。 
 もうお正月ですね。28日には、お金光様の「しめ縄作り」があります。 毎年行かせてもらっているのですが、実はそのことで○○さんにお伝えしておきたいことがあります。
 
 以前は「しめ縄作り」に6〜8人ほど来られていたのですが、現在は私を含めて4人になっています。一人は義兄の○○ですが、あと2人の方の名前をよく知らないのですが、どちらも山田の方です。その山田の方のお一人は73歳くらいの方ですが、その方が中心になってしてくれています。
 
 その方がずっと来て頂けるなら問題ないのですが、その方が病気等で来られなくなったら、ちょっと問題です。というのは、私がしめ縄作りに参加 させてもらうようになったのは、父が亡くなった翌年からですから、もう13年ほどになります。13年もすぐそばで手伝っていながら、縄一つ編むことができません。つまり私は、こういうしめ縄作りは「極度に苦手作業」なのです。いくらでも補助作業はできますが、中心の位置で作ることはできません。これは自分の怠慢ではなく、単に、こういう手先の仕事が極めて苦手な次第です。
 私のブログを時々見てくださっている○○さんですから、私が「超不器用」ということは、理解いただけると思います。農作業でも10年1日のごとく、全く上達してくれない農作業もあります。それと同じことが、このしめ縄作りです。
 
 先生がこのことをちょっと理解されてなくて、73歳の方の後継者は私のように思われている節がありますが、補助作業はいくらでもできますが、要の位置でしめ縄作りをすることは、私にはちょっとできそうにありません。今、中心(要)になってしてくれている73歳の方も、もうそんなに若くないので、誰かそれを引き継いでくれるような人が来てくださればと思います。私ができればすぐにその役を、お引き受けするのですが、家の小さなお飾り作りもしていなくてスーパーのお飾りを購入しているくらいですから、ご理解頂けると思います。
 今日、メールをさせてもらったのは、もし28日に休みが取れるようでしたら、一度○○さんにしめ縄作りのやり方を見て欲しいと思ったからです。 以前に頂いたメールから、器用な方だとお見受けしております。
 
 いつも中心になってしてくださる方が、今年も来てくださると思いますが、やはり、もう一人は要の位置でできる人が必要と思います。
 
 先生に、私が「要の位置でのしめ縄作りはできない」ということを理解してもらうのは難しく、もし28日に時間が取れるようでしたら、○○さんにしめ縄作りを覚えて頂きたいと思った次第です。 なにとぞよろしくお願い致します。

 
 このメールの効果は絶大だった。今日は新メンバーが一人来られた。自分と同世代の方である。そしてすぐに、この人は次の「要の位置」を引き継いでくれる人だとわかった。先生の息子さんが即座に手をうってくれたようだ。このメールを1年後に先送りしなくてよかった。
 以下、しめ縄作りの手順を画像でアップします。 

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 金光教は、お供え物も飾り付けも、とてもシンプルなのがよい。


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農業という逃げ場

 山陽新聞の今年の連載小説は、石田衣良さんの「シューカツ」である。また、「私の就職活動記」として、今年4月に入社された人の話が時々新聞に出ている。
 
 この国では、22〜23才の時の就職先の決定で一生が決まるみたいな風潮がある。
就職とは、そんなに大事なものか・・・。
60才の定年まで同じ会社に勤め続けるのか・・・。
しかしよく考えてみれば、日本で生きていくには、そういう選択しかないような・・・。
30年余り前の自分の新卒の就職の頃も、今と同じようだった・・・。
 状況はほとんど変わっていないように見える。
 
 学生時代の友人たちは、たいていの人が新卒で入った会社に行き続けている。
自分の20代、30代の頃は高度成長の時代だったので、退職しても、次が比較的早く見つかった。もちろん正社員扱いである。今は、新卒で入った会社を一旦退職すると、次に探そうとしても、正社員の口がなかなか見つからないようである。
 
 多分ほとんどの会社は、新入社員の5割が残ってくれれば十分なのだと思う。半分ほどは3〜5年ほどの内に退職するのを見越して採用しているのだろう。
だから企業は退職されても痛くも痒くもない。困るのは退職した本人だけである。今度は新卒で入る時より、はるかに狭い門を突破しないと、自分の希望する会社には入れない。多分、新卒で入った会社を退職したら、それ以上の会社にはもう入れないだろう。世は「転職時代」を告げているが、大多数の人は、そんな言葉にだまされないで、さばりついてでも、同じ会社に勤め続けないと生活が成り立たなくなると思う。転職云々は、「一部の経営者層」や「できる人」だけの話だと思う。
 
 自分は転職を繰り返して、転げ落ちるような人生を歩んでしまったが、30代の半ばに農業がひらめいた。これは農家の2世だったからひらめいたとも言える。
都市生活者の子供だったら、農業がひらめくことはなかっただろう。
 
当時すでに田舎でも農業をしている現役世代は皆無だった。けげんそうな目つきで、遠巻きに見られているような気がして、いい気がしなかった。地域の人も、そして自分も、その状況に「慣れる」のに数ヶ月を費やした。
 とにかく、田舎人の自分には農業という逃げ場があった。都会人にはそれがない。企業という組織に、例え不向きであろうとも、もぐりこまなければ凡人には生きていくすべがない。

 田舎でも、一昔前なら成り立っていた大工さんとか左官さんとか小さな個人商店とかが、成り立たなくなった。個人事業がなくなり、田舎でも総サラリーマン化している。
今はもう、田舎でも都会でもサラリーマンという組織人として生きていくしかない。向き不向きなど関係なく、組織の歯車の一つとして生きていかざるをえない。選択肢の少ない、息苦しい時代である。

 ああ、やはり農業が逃げ場になる必要がある。この逃げ場があれば、中高年の自殺もかなり防げる。
なぜ、農業が逃げ場にならないのか。なぜ、農業で自給自足できなくなってしまったのか。
 理由は、
(1)いくらでも外国から安い農産物が入ってくる。
(2)輸入が途絶えたら、国内産の勝負になるが、野菜の価格は庶民の懐に最も影響するので、低価格に据え置くために、政府はあらゆる手立てを取ってくる。
(3)異常気象等で、一部の野菜が高騰すれば、その時こそ、農家の懐が潤いそうに思えるがそうはならない。2本足の害獣に狙われてしまうだろう。田んぼはセキュリティのきかない空間である。
(4)安い中国産の輸入が途絶えたら、待ってましたと国内の企業が新規参入してくるだろう。しかし残念ながら儲けはかなり低いので、賢い企業は農業に参入してこない。
(5)最低でも60日間もかかるという収穫までの時間効率の悪さと、その間、その設備は他に転用できないという設備効率の悪さに、第2次、第3次産業のような利潤は産み出さないとすぐに悟らされる。

 結局農業は、小さな薄利を求めて、個人がする仕事であり、個人が十分に企業と戦える産業(企業が始めても儲からない)だと思う。

 農業は、多くの資本主義難民の受け皿になる必要がある。ただ、田舎の人は「農業では食べれない」ということを骨の髄まで感じている。自分もそれは感じていたが、ここまでカネにならないとは想像できなかった。
 
消費者に直接届ける斬新な農業・・・
少々外観が悪くて、不揃いでも、市場出荷ではないから出荷できる・・・
値段も自分で決めれる・・・
 しかし、
スーパー価格よりそんなに高くは設定できなかった・・・
顧客は長くは買い続けてくれない。家族構成も5〜10年ほどの間に変化してしまう。考えてみれば、ワンパック野菜を月に2回、もしくは月に1回、3年以上買い続けてくれるということ自体が奇跡的である・・・

 ワンパックは少しずつ少しずつ出荷していく形態だから、田んぼに長期間置いているうちに、病気が発生したり、強い霜で傷んだり、天候の状態で「トウ立ち」したり、過熟気味になったり、味が落ちてきたり、外観が次第にわるくなってきたり・・・という、この形態特有の出荷ロスが出る。市場出荷方式より逆に多いかもしれないと思ったりする。

 春夏野菜では、次々に成る果菜類や、次々にわき芽が伸びる葉菜類が主体なので、その時に収穫適期がきていれば、送付ワンパック数にかかわらず、全部収穫する必要がある。顧客数から逆算して定植本数を決めていても、成り始め、最盛期、成り終わりでは、収穫量がかなり違ってくる。最盛期には×2倍入れることもある。が、×3倍は入れることはできない。

 それでもこの農業形態を維持してきたのは、他の農業形態は、自分にはとてもできそうに思えなかった(自信がなかった)からである。ある程度のめどというか、多少の可能性のようなものが見えれば、とにかく経済を最優先にした農業形態に変更したと思う。
 
 どんな農業形態であれ、農業でも最低限生きていける(最低限の生活ができる)という状況を、18年農業をしてきた自分が提示できなければと思うが、農業に未来を見出せていない。それでも、疲れ果てた人にとって、農業しか逃げ場はないと思う。


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(今日の夕飯)
シチュー・・・ニンジン、カブ、ジャガイモ、ホウレンソウ、ブロッコリー、鶏肉少々
みりん干し
ホウレンソウのおひたし



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水稲所得は10アールが3万円

 農業という仕事で、1ヶ月、差引15万円の収入になるなら、300万人ほど新規就農が期待できると思うが、1ヶ月、差引5万円稼ぐのも難しいから、現役世代は農業をすることができない。

 ホームレスの人やニートやフリーターの人に「農業という逃げ場」があれば、どんなにいいだろうと思う。

 しかし、現代の人間は、田舎でも都会でも「土に触れることさえできない状態である。 都会では土も見えない 。田舎では土は見えるが、土に触れる仕事では生活ができない。

 例えば自分がしているような、1人でする小規模なワンパック宅配を考えてみよう。

(1)農作業もあるので、毎日は出荷できない。月、水、金と週3回出荷している人が多い。
(2)1回の出荷につき、7〜8パックが労力的に限度である。9パックはしんどい。
(3)ワンパックは3000〜3200円が世間相場だと思う。家族構成も2〜3人が主体だろうから、野菜だけで3200円を超えるワンパックは送りづらい。
(4)1週間に平均20パック送付すると、1ヶ月では80パック。
(5)80パック×3200円=256000円。

(6)冬から春にかけての2ヶ月は野菜が切れるので、年間では、256000円×10ヶ月=256万円。これは総売上である。
(7)ワンパックの送料が運賃と箱代で800円とすると、年間では、80パック×10ヶ月×800円=64万円。
(8)送料以外の経費が、少なく見積もっても年間に60〜70万はかかる。
(9)だから、256万円−64万円−70万円=122万円である。
(10)つまり、手取り122万円にするには、1ヶ月、80パック送る必要がある。
(11)ボクが常々、100万の攻防をしているという意味がわかると思います。
(12)農業仲間に話すと、100万も稼げたら上出来と言う。
 

 10アール(1反)あたりの水稲所得は、3万円ほどらしい。これだと、1ヘクタール作っても30万円。10ヘクタールでも300万円の所得にしかならない。安すぎる。

 それでも稲作を続けているのは、
(1)稲作でもしなかったら、他にすることがない。
(2)農機具がまだ新しく、今止めるともったいない。
(3)稲を作付せずに遊ばせておくと草が生える。草防止に何回も耕運するのも手間である。
(4)長くやってきたから、なかば習慣的に続けている。
(5)年金も入るし、別に儲からなくてもよい。赤字さえ出なければ。
(6)多分、いくら入って、いくら出ていったか、稲作の損得計算を細かくしていない。だから、得しているのか損しているのかよくわからない。
(7)減価償却費という「からくり」で、購入時の大きな出費のない年は、儲かっているように「錯覚」する。
(8)単純に稲作りが好き。米くらいは自給したい。

 

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 有機農業を自認しているが、この黒マルチだけ、反自然的である。かなりの作物に黒マルチを使っている。

(1)無マルチにくらべて10項目以上のメリットがある。
(2)自分の場合は、メタン菌液肥とセットになっている。
(3)右の画像のように、草や、稲ワラや、麦ワラや、土手草や、山草等を黒マルチ代わりに敷くのは、労力的に大変。
(4)トウモロコシを原料にした「土に戻るマルチ」は、現在ではまだ、普通マルチの4倍ほどの価格である。
(5)原油が高騰し、原油が原料の黒マルチも高騰しているが、従来の2倍くらいまでなら、まだメリットの方が多い。
(6)黒マルチを使った方が、自分の身体が楽で、作物の出来もかなりよく、後作の草の生える量が少ない。

 この農閑期にも、産業廃棄物業者に黒マルチを有料で引き取ってもらうので、黒マルチがその後、どういう経過をたどるのか、よく聞いてこよう。まだ30代前半と思える、親切でていねいな業者だから、具体的に教えてくれると思う。

 黒マルチの使用を減らすには、唯一「作付面積の縮小」であるが、将来、自給用の野菜だけを作るようになったら、この黒マルチの使用を止めるだろうか。止めれないような気がする。

 農業は環境によいこともしているが、環境に悪いこともかなりしているので、相殺されて、プラスマイナス、ゼロである。



2007_12262007年12月26日0011

(今日の夕飯)
野菜炒め・・・キャベツ、ニンジン、ホウレンソウ、豚肉少々
クリームコロッケ・・・市販の惣菜を買った
ホウレンソウのおひたし

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冬の1日

 朝から2時半頃までずっと、農業新聞を読んでいた

 ニワトリにエサをやりに行かなければならない。最近はエサの時間が不規則で、ニワトリが怒っているだろう。

 田んぼに行く前に、昨日仕込んだダイコンのビール漬けの状態を見た。水がすでに漬物石の上まであがってきていた。漬物石を出して、天地返しするようにかき混ぜてまた漬物石を戻した。

 田んぼに着くと、物置小屋に置いてあるコゴメを鍋に2杯ほど与えた。昨日は朝9時半頃に与えたので、今日はそれより5時間も遅い。食べきれずにころがっていたサツマイモのクズもきれいに無くなっていた。

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 卵を10個産んでいた。年末の贈答品に助かる。水を入れ替え、カブのクズや病気のキャベツを収穫してトリ小屋にばらまく。

 田んぼに出る頃、今日の更新の題名は「冬の一日」にしようと思ったので、それに見合った田んぼ写真をデジカメで50枚ほど写した。

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 年が明ける頃には、シュンギクは寒さで傷んでくるので、左の画像のネギに比重がかかってくる。
 
今年はダイコンがよくできた。右の画像のように、ハクサイとカブはかなり虫害を受けているが、ハクサイは何枚も外葉を取り除き出荷している。カブは葉をつけないので、これも何とか出荷できている。

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 ロケットは、イタリアンパセリとキャベツをコンビにして「生食サラダ用」として2月末まで出荷する。
 ホウレンソウは青ホウレンソウと赤ホウレンソウ。赤色は主に業務用に出荷している。
 右のニンジンも状態がよい。他の野菜が少なくなれば、×2倍出荷をする。


 帰る前に今日の夕飯をイメージしながらブロッコリーだけ収穫した。

 たいして何もしていないのに、早1時間近く時間が経過して、時刻は3時半をまわっている。

 長靴にはきかえて、門先の簡易水道で、よごれていたコンテナ(黄色の野菜収穫容器)を洗った。

 台所の洗い物をしてから、夕飯のサトイモの皮をむいた。大きいのは出荷にまわし、家に持ち帰るのは小さなクズ芋だから、皮むきにかなり時間がかかった。

 シイタケ(自給用に少しある)を刻み、鰯団子を入れ、醤油、砂糖、酒、みりん、ダシを目分量で入れて火にかける。沸騰したら弱火にして15分ほどで煮える。

 その後、ブロッコリーを湯がして、ハムを焼いた。

2007_12252007年12月25日0097
(今日の夕飯)
サトイモの煮物
ブロッコリー
ハム

 今日は家人は遅いので一人食べた。子供はサトイモを嫌って食べないので、マルミさんが帰ってから、別に何か作るだろう。

 夕食後、いつものようにインスタントコーヒーを作り、パソコンの前に座ると、長い夜の始まり。

 正月が近くなったが、正月に備えて準備することは、取り立ててはない。

 数日前、ホームセンターに行った時に980円のお飾りを1個買ってきた。31日に玄関にこれを取り付ければ迎春準備完了。

 今日もまた1日が過ぎ去ろうとしている。

秋冬作
(1)ハクサイ (200〜250円)
(2)キャベツ (150円)
(3)ダイコン (2本で250円)
(4)カブ    (150〜200円)

(5)ニンジン (1キロで250円)
(6)サトイモ (1キロで400円)

(7)ネギ(ネギとシュンギクで250円)
(8)シュンギク
(9)ホウレンソウ(550グラムほどで250円)

(10)秋ジャガイモ(毎年、あまりよくない)
(11)レタス→ミズナ(150円)
(12)サツマイモ→ヤーコン・山芋(300円)
(13)ブロッコリー(2個で200円、わき芽も200円)
(13)ロケット・イタリアンパセリ(合わせて300円)

送料は運賃と箱代で800円負担してもらっている。
内容物2400円と送料800円の合計で3200円(上限)。
ワンパック3000〜3200円。
春夏作、秋冬作ともに120サイズの箱で送っている。
箱はダンボール会社に250枚単位で注文している。
120サイズは1枚120円。
100サイズは1枚92円(数年に1度注文)。
運賃は送る数が多くなれば段階的に安くなる。

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農家であることのぜいたく

2007_12242007年12月24日の20057

 メリークリスマス、といっても何もない。昨晩、ケーキとフライドチキンを1日早く食べているのでそれで終わり。

 「今日は上の画像」といっても、自分は酒類を飲まない。「ダイコンのビール漬け」を作るために買ってきた。農業新聞に作り方が出ていたのでそれを見て作った。
ダイコン 5キロ(5〜6本)
塩     1カップ
酢     1カップ
砂糖    1キロ
ビール   500ミリリットル

 ダイコンを3等分ほどに輪切りにして、それを縦半分に割り、漬物樽に入れ、上記の調味料を入れてかき混ぜて、7キロほどの重しを載せると4〜5日で食べれるようになると書いてあった。簡単そうだったので作る気になった。下の画像がそれ。

2007_12242007年12月24日0026

 ビールは飲まないので値段がわからない。このキリン一番絞り500ミリリットルは1本が256円だった。食べ終えたらまた作ろうと思い2本買った。買う前に店員さんに、ビール漬けを作りたいんですが、どんなビールがよいかと尋ねたら、ビールにしてくださいね、ビールだったら何でもよいと思いますと言われた。発泡酒ではいけないという意味だった。

 酒好きな人はこんなビールを毎日1本ほど飲んでいるのだろうと思う。農業者は酒を飲まない。毎日、酒が飲めるほど稼げないと思う。自分が付き合っている農業者は誰も皆、酒もタバコもやらない。それでも自分のように365日、全く口にしない者は少ないかも知れない。父親も全く酒類は口にしなかったし、体質に合わないのかも知れない。我が家は親子ともに女の方が酒をたしなむ。

 タバコはヘビースモーカーだったが、農業を始める2年前に肺炎がきっかけで運良く止めれた。その当時でも1ヶ月1万円ほどかかっていたので、タバコ代が節約できるようになっていたことは農業をする上で大助かりだった。

 晩に酒を飲む習慣があったら、ちょっとブログは書けないと思う。
逆に甘い物が好きで、この悪癖も困る。それを少しセーブする意味で、シーズンには下の画像のものをよく作る。
2007_12242007年12月24日0023 


 ふかし芋。サツマイモが掘れるようになる9月中旬頃から年内いっぱいの3ヵ月半ほど、台所のテーブルの上にはたいていこれが置いてある。3〜4日かけて食べるが、なくなったらすぐにまたふかしておく。これを食べると少し甘いもの(アンパン)が控えれるし、ブログの合い間の9時〜9時半頃に食べるふかし芋は腹にもたれなくてよい。この時間帯に甘いものを食べると胃にこたえる。 

 ふかし芋には、たいてい細い芋を使うが、残り少なくなって、細い芋がなく、太い芋を半分に切ってふかした。ふかし芋を毎日たらふく食べれることは、ささやかな、「農家であることのぜいたく」だと思う。

 漬物のような農産加工品がたらふく食べれることも、「農家であることのぜいたく」である。
梅漬け
らっきょ漬け
ダイコンの漬物
ハクサイの漬物
カブの酢漬け

 他にユズ茶

 果樹では
柿・・・10月中旬〜12月上旬
キーウイ・・・11月中旬〜2月下旬
ハッサク・・・1月下旬〜3月中旬
スイカ・・・7月上旬〜8月上旬

 その他、イチジク、スモモ等、カラスと競争になりながら少し口に入る。
 



2007_12242007年12月24日0014 
(今日の夕飯)
お寿司・・・近くに住む姉にもらった
ホウレンソウのおひたし
ハム

 お歳暮でもらったハムが毎年この時期には登場する。手抜き料理にとても便利。それと、毎年12月になると頻度多く登場するのが、ホウレンソウのおひたしとブロッコリーの湯通し。これも手抜き料理に最適なので、3月頃まで2〜3日おきに食べ続ける。ブロッコリーは下の画像のように、中心の大きい蕾を収穫すると、今度は次々に小さな蕾のわき芽が伸長して、このわき芽は3月のお彼岸頃まで収穫し続けることができる。
 ホウレンソウのおひたしとブロッコリーの湯通しが毎日のように食べれることも、ささやかな「農家であることのぜいたく」と思う。ささやかどころか、何事にも代えがたい、ぜいたくである。

2007_12232007年12月23日0010 


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限界集落への支援反対

 限界集落への支援反対・・・世の中の仕組みが変わり、自給自足的な生活がまわっていくようにしなければ、支援しても早晩、限界集落は消滅する。

 自分が考える支援は、ライフラインに関する支援である。ライフライン以外の支援はあまり意味がない。
(1)電気代の支援(無料化)
(2)上下水道の支援(無料化)
(3)灯油代の支援(無料化)
(4)NHK受信料の支援(無料化)
(5)ガス代の支援(無料化)

 そして、特に大事なのは、
(1)固定資産税の支援(無料化)
(2)国民年金保険料と国民健康保険料の支援(無料化)

 ライフラインが大都市も限界集落も全く同一であるということが限界集落の生じる原因である。ライフラインの支援、つまり自給自足ができる支援が最も求められる。
 都会のホームレスの人が限界集落で自給自足できるような支援がぜひ必要と思う。
 
 他の支援ならいくら支援しても意味がない。早いか遅いかの違いだけで、限界集落は消滅の運命にある。それが高度資本主義の現実である。
単なる延命措置(無意味な支援)には反対である。
 

 「食と農を考える」というトークショウが頻繁に開催されているが、食と農は国内の農業という狭い範囲で捉えるのではなく、地球全体の中での食と農という捉え方をしないと、問題は何ら浮かび上がってこない。地球資本主義という立場で考えれば、
(1)国産より輸入品が安ければいくらでも輸入品が入ってくる。
(2)農作物は、国の施策の面からは、物価の最もベースになるものだから、原油価格の高騰で日用品のあらゆる価格が上昇しても、食料だけはできるだけ価格を抑えておきたい。だから、あらゆる措置が取られるはずである。
(3)いつでも輸入品が入ってくる状態の時は問題ないが、輸入が難しくなったり、国産品が不足したりすると、安全どころの話ではなくなる。
(4)自給率アップといっても、サラリーマン収入と農業収入では桁違いに収入が違う。農業者は国内の生産者とだけ競争しているのではなく、地球規模で、他国の農業者とも競争しているわけである。国内の競争に勝っても、国際的な競争力で負ければ、やっぱり負けたことになる。

 こういう論点で考えると、今後も農業には経済的に未来がない。企業が農業をせざるを得ない時代になると思う。しかし、その企業もかなり生産性を上げないと、中国野菜等に勝ち目はない。農業は、企業もしり込みしてしまう、地球競争の世界である。近未来には、国家間の奪い合いが生じて、国内では盗みが横行するだろう。
 

 シーラカンスの解剖が新聞に出ていた。シーラカンスと言えば、亡きA先生を思い出す。ISDNからADSLへの電話回線の変更と、DELLのノートパソコン(XP)をたった9万円で買ってくださったことが、現在のブログライフの幕開けになった。
 初めて買ったパソコン(ウインドウズME)に5年間ほどしがみついていた自分を「パソコンのシーラカンス」と言って、がらりとパソコン環境を変えてくれた。1年8ヶ月前の4月のことである。初期設定はすべてA先生がしてくれた。
 「困った時のグーグル頼み」という言葉をしばしば発せられていたのを思い出しては、グーグルで検索している。今このノートパソコンは毎晩4〜5時間フル回転してくれている。
 

 鳥害から柑橘類を防ぐ簡易防鳥網のことが農業新聞に出ていたが、カラスは柑橘類にも悪さをするのだろうか。今の所、当地ではユズ、キンカン、ハッサクには全く被害はない。柑橘類は食べないと思って、この秋、温州みかんを5本植えた。カラスが狙う果樹はできるだけ植えないようにしている。

 
 地球温暖化により異常気象が続発すると言われている。大雨、干ばつ、台風、大雪、梅雨に雨が降らない、秋雨前線が雨をもたらさない等の気象により被害を受けるのは農家である。こういう異常気象の影響を最小限にとどめるには、
(1)旬のものを旬に作る
(2)特定の種類のものだけを大規模に作らない
(3)多量の水が必要な作物は回避する
(4)ハウスは持たない方が無難・・・超大型台風
(5)重油をたいて加温・・・効果がない場合もある
(6)産地のような畑潅施設がない場合・・・井戸も考慮する
(7)少量多種類にして危険分散をはかる
(8)災害に強い作物を主体にする。強いのは
 イ ハーブ全般
 ロ エンサイ、ツルムラサキ、青シソの春夏系葉野菜
 ハ ネギ、シュンギク、ホウレンソウの秋冬系葉野菜
 ニ サツマイモ
 ホ エンドウ類・・・作付の時期が被害の少ない時期
 ヘ タマネギ、ジャガイモ・・・被害の少ない時期
 

カードなしのクリスマス
 環境問題に配慮し、紙のクリスマスカード送付は廃止します・・・英環境、食糧、農村省は、昨年から、可能であれば紙の郵送に代えて、電子メールなどの利用を呼びかけている。
 日本でもそのうち、ハガキの年賀状からメールの年賀状になるかも知れない。


2007_12232007年12月23日0051

(今日の夕飯)
今日は1日早いクリスマスだった。
フライドチキン・・・モスバーガーで買ってきた
シチューとケーキ・・・これは子供が作った
サラダ


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農業は環境に負荷を与える産業

 今日は朝から雨脚の強い雨が降っている。こんな雨はいつ以来だろう。9月、10月、11月、12月とこの4ヶ月間、こんな雨量の多い雨は降っていない。時すでに遅しという気もするが、この雨でダイコン、ニンジン、キャベツ、ホウレンソウはまだ大きくなるだろう。秋冬野菜はこれで十分に湿り気は足りた。これ以上の雨はいらない。これ以上過湿になると今度は病気が出る。
 果樹にもとてもいい雨だった。この秋はいろんな果樹や花木を20本ほど植えたので、この雨で活着したはずである。
 
 昼過ぎにニワトリにエサをやりにいったら、トリ小屋の中に大きな水溜りが二つできていた。トタン屋根が老朽化して雨漏りがしている。春の農作業が忙しくなる前に大工さんに頼んでトタンを新しくする必要がある。
 
 雨の中、ニワトリにやる青菜を刈りながら、30羽だから雨でもこうやって草を与えることができると思った。
 
 現在の農業は専門的に特化されているので、多種類作ったり、ヤギ1頭とか、牛1頭とか、ニワトリ30羽を片手間に飼う人は少ない。分業化、専門化、大規模化、機械化が資本主義の大前提だからである。しかしこういうシステムが地球温暖化や環境破壊をもたらしているのだから、システムを変えていく必要がある。
 
 農業が癒しになるのは、適度の面積で、何か動物がいて、少量多種類の野菜や果樹を、できるだけ農薬や化学肥料や各種化学資材を使わないで作る農業と思う。地球環境にもこういう農業が理想であるが、「経済と反比例」する。

 ニワトリでも牛でも、エサの大半が海外からの輸入物というのも、かなり不自然である。大量の燃料を使って輸入しても、まだ国産物より圧倒的に廉価であるという現実。こういう現実も、輸入飼料の高騰という事態に遭遇するまで、全く省みられることがなかった。
 
 一昔前は、エサが自給できる範囲内で牛やニワトリを飼っていた。牛だと1頭、ニワトリだと20〜30羽ほどである。経済的な採算は合わなくても、本来のこういう飼い方に戻していく必要があるのではなかろうか。
 
 旬のものを旬に作ればハウスもいらない。まあハウスは仕方がないとしても、ボイラで重油をたいてハウス内を加温するのは、やりすぎだと思う。原油の高騰でこういう農法は、先行きが見えないことがはっきりしたと思う。
 
 農業は環境によい産業ではなく、ここ40年ほど、環境に最も負荷を与え続けてきた産業ではないかと思う。
農業現場から出る産業廃棄物、間接的な二酸化炭素排出、農薬、化学肥料、除草剤の多投による河川の汚染等・・・環境にいいどころか、現在も環境を破壊し続けている産業だと思う。
 
 
 この農閑期にはいろいろとすることがあるのに、ブログを優先していると、どうもおろそかになる。しかし何歳になっても自分が夢中になれることがあるのはありがたい。心の病も気の病も更年期障害も、夢中になれることがあれば忘れれる。
 

ミカンの新品種育種の2人(農業新聞より)
現在70才の小原幸晴さん・・・30年前、「宮川早生」の細い枝にたった1個、ほかのとは違う、濃い赤色の果実を見つけた。食べてみると印象的に甘かった。小原さんは観察を始め、翌年には少し太くなった枝に3個の実がなった。この枝を別の「宮川早生」に接ぎ木して、10年ほどかけて少しずつ増やしていった。
 濃い赤色のミカンが日の目を見たのは十数年前。県農業試験場やJAが注目し、1993年に、発見した小原さんの名を冠し「小原紅早生」と命名され、品種登録された。
 現在、栽培面積は30ヘクタールほど。今では香川県を代表する特産ミカンに成長。
 
 松山市の苗木生産者、重松明さん(69才)が育種を始めたのは19年前、かんきつ50種類の種をまき、翌年には5本の苗を選び出し、温州ミカンに高接ぎしたが、着果するまでには10年かかった。「なかなか実がつかず、途中で断念しかけた」と打ち明ける。
 それでもポスト伊予カン育成の夢を捨て切れなかった重松さんは辛抱強く栽培を続け、高接ぎから10年後の2000年、ようやく着果した。「あきらめないで良かった」と笑顔を見せる。5本の高接ぎから最終的に1系統に絞り込み、05年10月に農水省の品種登録に出願。翌年7月には出願公表された。今年12月中旬には現地調査を受け、審査結果を待っている。
 
 70才と69才、2人とも長い歳月をかけて成功に導いている。何でも10〜20年とこつこつ続けないと結果はついてこないようである。しかし、そういうがんばろうと思う対象に人はなかなか出会えない。自分も今頃になって「ブログ」という、そんな対象に出会った。


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(今日の夕飯)
冬野菜のサラダ・・・カブと輪切りでないニンジンは生です。特にニンジンは生で食べた時に味の違いがよくわかる。
コロッケ・・・市販の惣菜


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主要12品目、ハーブの現在

 ハーブは難しいというイメージがあったが、野菜よりはるかに簡単だった。そして必要なハーブはたった12種類だった。多くのハーブの本は、多種類のハーブを列挙して、わざとわかりづらくしている。

ハーブティ用ハーブ 6種類
料理用ハーブ     6種類

 ハーブを作り始めたのは8年目に入ってからだった。野菜の個人客の出入りが激しく、野菜以外に何か手を広げなければと思い、イベント収入や、ドラムカン炭焼き、百姓塾、ハーブに手を広げた。
 収入につながったのは結局ハーブだけだった。

イベント・・・広告を入れたが、あまり人が来なかった。
ドラムカン炭焼き・・・苦手作業が多く、長く続かなかった。
百姓塾・・・これで稼ごうと思い、トータルで10万円ほど広告を出したが、生徒はほとんど集まらなかった。

 ハーブも趣味では続かないと思い、どこか売り先はないかと考え続けたが、イタリア料理店かフランス料理店しか思い浮かばなかった。そして電話営業を思いついた。神戸、大阪の職業別電話帳から、イタリア料理店に電話をかけまくった。

 今はイタリア料理店からは、ちょっと引き気味。理由は、
(1)よく閉店する
(2)継続して買い続けてくれない

これからハーブを売ろうとする人へ

(1)営業に遅すぎるということは一切ない。安くて鮮度がよければ、すぐに変わってくれる。
(2)とにかく、1本の電話を入れなければ何も始まらない。
(3)取引が始まってからも、なかなか先方からは注文の電話をもらえない。2週間に1度くらいのペースで定期的に電話を入れ、注文をもらう。
(4)個人客はこちら都合の野菜を送れるが、業務用の場合は注文を受けた品を送る。ここが個人客と業務用の決定的違い
(5)送り状、納品書、振込用紙記入、この事務処理に結構時間がかかる。
(6)職業別電話帳でもよいし、インターネットの料理、飲食店ブログ等からでも、各ジャンル別にいくらでも探せる。
(7)口コミの紹介も期待できる。個人客より業務用の方が横のつながりは広い。

ハーブティ用ハーブ

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 左からレモンバーム、レモンバーベナ、レモングラス。これらは春夏作のハーブなので、霜とともに出荷は終わる。
 レモンバームは寒さには強いので、このまま越冬。春先に枯れた枝を刈り取る。
 レモンバーベナは、株元に籾殻を敷いて少し防寒している。春先に枯れた枝を株元から切り捨てる。
 レモングラスは画像のようにして防寒している。青々とした部分が残っていれば越冬成功。当地ではレモングラスの冬越しは難しい。


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 左の画像はスペアミントとブラックミント。
 右の画像は、レモンタイム、コモンタイム、セイジ。
 ミント類、タイム類、セイジは、ハーブティと料理、兼用である。


料理用ハーブ

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 左から、ローズマリー、イタリアンパセリ、スイートバジル。
 このローズマリーは植えてから10年近くになる。ただ、両側は他所の田んぼであり、田んぼの境になる「畦」もなく、どちらの方も除草剤を使われるので主に冬だけ出荷している。他に3箇所、ローズマリーを植えているのでそれを春〜秋出荷している。
 イタリアンパセリは周年収穫ができるが、植え場所によっては「青枯れ病」が多発する。
 スイートバジルは春夏作のハーブなので、初霜の到来とともに終わる。枯れてもバジルはきれい。


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 左からロケット、ディル、チャービル。
 ロケットはホウレンソウとそっくり。出荷する時、間違えないように注意する。耐寒性もホウレンソウなみ。
 ディルはニンジンの葉に似ている。秋冬作のハーブであるが、大寒の頃には寒さで茶枯れして出荷しづらくなる。
 チャービルも秋冬作のハーブであるが、今年は失敗。グルメのパセリと呼ばれている。寒さには強く、大寒でも傷んだりしない。ディルとチャービルは直播がよい。そして混み合った所を間引いてそれを定植する。

その他のハーブ

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 左からジャーマンカモミール、ルバーブ、ラベンダー。
 カモミールはタマネギとのコンパニオンプランツなので、タマネギの畝間に植えるが、これは植えたのではなく自生。前年カモミールを植えていた場所には、こぼれ種から大量に生えてくるので、それを定植すればよい。
 ルバーブはジャム専用のハーブ。5月の1ヶ月間だけ出荷しているが、秋が深くなるとまた元気になるので、11月中旬〜12月上旬にも出荷できる。業務用の注文はないので個人用に少しだけ作っている。
 ラベンダーは個人用のワンパックに、6月の花期にサービス品として入れている。


2007_12212007年12月21日0018

(今日の夕飯)

ヒラ
ホウレンソウのおひたし・・・昨日の残り
味噌汁・・・朝の残り+卵


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今日のひとりごと

 定年帰農で60才から農業をスタートする場合、とても新鮮な気持ちになると思う。ただ、残り何年元気に農業をできるかは人それぞれである。平均寿命等から考えて12〜13年であり、長くて15年ほどではなかろうか。 田舎移住は、残りの年数を計算してのことになると思う。
 
 自分の場合はいつも、人の最後尾を付いていくような人生だったが、農業に転身してしばらくしてから、やっと人並みに安定した職業につけたような気がした。
 
 60才になった時、23年の農業経験が積めれていることは、現在の世の中では、一つの大きな財産だと思う。
 
 農業は確かにカネにはならないが、自分自身を誇り高く保つには最適の職業である。一流企業の取締役という肩書きよりも、現在の農業という職業に気高い自負を感じている。土の大地を踏みしめてきた自信だろうか。
 経済面から自分は農業を否定的に捉えているが、最低限の生活が成り立つなら、これほど自分自身の独立と尊厳を保てる職業はないと思う。
 
 
 
 農業新聞に「わたしと食」というコーナーがあり、ご飯の味の違いについて書いていたが、自分はご飯の味の違いがほとんどわからない。11月末に農家民宿へ行った時にも、経営者が、このご飯は「コシヒカリ」と話されたが、毎日家でたべている「ヒノヒカリ」と、味の違いがほとんどわからなかった。非農家の人だったら、いろんな種類の米を食べているだろうから、味の違いがわかるのも知れない。その点、野菜は味の違いがわかりやすいと思う。たまに食べる他所の野菜のおいしさにびっくりすることもある。サツマイモやニンジンなどの根菜類は味の違いが出やすく、果菜類や葉物類は味の違いがわかりづらいように思う。そして、ハウス物より露地物の方が味はよいし、旬にできたものは、旬をわざとずらして作った物(値がよいから)より味がよい。
ただ、ほとんどの消費者は、今何が旬の野菜であるか知らないと思う。
 野菜の味は、農薬を使ったか使わなかったかは関係なく、肥料と土質と気候風土の3つで味が決まってくるように思う。味に最も大きなウエートを占めるのが「肥料」であり、その次が土質や気候風土と思う。
 
 
 

 野菜によっては雑草化するほど強い作物もある。「キクイモ」がその一つである。数年作ったが、こぶんこぶんしていて、出荷もしずらく、料理もしずらい。そして高木になり、台風で倒れやすい。果樹の根元などに芋を投げていたら、そこに根付くこともある。土手などにも雑草化したキクイモを見かけることがある。
 現在は5〜6株だけ、絶やさないように(場合によってはすぐに増やせるように)作り続けている。名の通りの菊の花が咲くので、秋のお彼岸の墓花にもよい。1メートルほどになったら中心の枝を半分に切り戻して低くする。すぐにわき芽が伸びてくるが、わき芽も低く切り戻す。台風の前などにも、烈風で倒れない高さに切り戻す。
 料理法も味も「ヤーコン」に似ている。しかし、ヤーコンの方が外観がよいので出荷しやすい。逆にヤーコンよりキクイモの方が過湿や乾燥に強くて作りやすい。ヤーコンは過湿にかなり弱く、乾燥にも弱く、強い直射日光や高温にも弱いように思う。


2007_12192007年12月19日0019 2007_12192007年12月19日0023
 
 師走になって、高病原性鳥インフルエンザの発生事例が、世界で急激に増えてきたと農業新聞に出ていた。自分は鳥インフルエンザの発生原因は、
(1)エサ
(2)買い方のシステム(小さな檻の中で前後にも動けない状態)
 の2つに原因があると思っている。渡り鳥などに原因があるとは決して思っていない。渡り鳥に原因があるなら、渡り鳥が大量に死んでいる現場に何度も出くわすはずである。
 毎日青菜をたっぷり食べ、太陽の光にあたって、動き回れるスペースがあれば、少々の病原菌には耐性があると思う。
 ニワトリでも牛でも現代は飼育現場が人間の目に触れることがほとんどなくなった。それくらい閉鎖的な空間で大規模に飼われている。これではそのなかの一羽(一頭)が病気にでもかかれば、あっという間に広がる。だから余計に病原菌や衛生面に敏感になり、各種抗生物質を多用するという悪循環に陥りやすい。大量飼育、密飼いという資本主義的飼い方のシステムに最大の原因がある。
 近在で発生しても、我が家のニワトリにうつることはないと思うし、自分の鶏舎が発生源になるとは、全く考えていない。
 ニワトリはますます自然環境から遠ざけられつつある。野鳥との接触の危険性があるので、屋根のない放し飼いは封じ込められようとしている。


2007_12202007年12月20日0002

(今日の夕飯)
ホウレンソウのおひたし
お歳暮でもらったハムとブロッコリー
目玉焼き

 家人が忘年会等で帰りが遅い。一人早く食べた。


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企業が農業に参入できない理由

 一昔前の自給自足システムが資本主義によって破壊されてから、農業で生活をすることが難しくなった。農業は「儲ける」というより、百種類の仕事(百姓)をして自給するという生き方が本来だから、「農業で儲ける必要性」が出てくると、農業がストレスになる場合も多い。
 
 
農業を見て、
(1)よくああいう仕事をやるなあと、半ばあきれ気味に見ている人
(2)ああいう仕事を自分もしてみたいと、願望としてみている人
 二通りあると思う。しかし昔と違って、農業に転身することは相当のエネルギーがいるようになった。これは都会出身者でも農家の跡取りでも同じである。企業も容易には参入できない、かなり危険な産業である。
(1)地球的規模での気象異変
(2)地球温暖化による病害虫の増加
(3)資本主義は弱肉強食の世界だから、中国野菜より安く作れなければ、企業は農業に新規参入できない。
 
 大規模農業で国内の農家は簡単に凌駕できても、中国の農家に単価で負けまいと思ったら並大抵のことではない。農作物は地球的規模で回転しているから、国内の農家に勝てても、国外の農家に勝てなければ、企業は農業に参入できないという仕組みである。

 日本の個人農家が生き残るには、野菜でも米でも果樹でも「顧客との直販」に活路を見出していく場合だろう。

 農業は負の要素だけでなく、
風景セラピー、地下足袋から伝わってくる大地のセラピー、ハーブセラピー、ニワトリセラピーなどいろんなセラピーの恩恵を受けるので、経済だけでは比較できない職業である。

 

 本(小冊子)だったら、80冊で8万円ほどかかるが、自費出版で80冊さばくのは大変である。よくさばけても60冊ほどだと思う。
 ブログもパソコン代やデジカメ代やパソコン教室等で、平均すると毎年小冊子を出すくらい費用がかかるが、ブログの方が人の目に触れる機会は圧倒的に多い。
 自分の場合、商業出版の完全な挫折が、ブログに対してわらをもつかむような気持ちになった。ブログの存在を1年早く知ってもいけなかったし、1年遅く知ってもいけなかった。運命的なタイミングだった。
 小冊子にしていた時も、2000字ほどの短文を50項目ほど寄せ集めるという方法だったので、元々、本よりもブログ的だった。
 
 
 去年の8月末、当地に始めてイノシシが出てから、サツマイモは採算が合わなくなった。
(1)電柵を動かす手間、電柵を張る手間
(2)電柵の周囲の草刈に2倍手間がかかるようになった
(3)電柵に草や芋ずるが伸びていないか、しばしばチェックする手間
(4)黒マルチを張る手間、黒マルチをはがす手間
(5)収穫にも時間がかかる
(6)野ネズミの被害が多い
(7)クズ芋もかなり出る。
(8)出荷時の選別に手間取る
(9)年内に出荷を終えないと、年が明けると寒さで腐敗が多くなる
(10)挿し木なので直射日光に弱く、水やりしてすぐに黒い寒冷紗をかぶせる手間。
 
 イノシシは電柵を張るという自分の苦手なところを突付いてくる。電柵を張る必要があるのは今の所、サツマイモだけであるが、これが、ナンキン、ジャガイモ、ニンジンにまで被害が広がったら、農業を続ける気持ちが後退していくかも知れない。当地はまだイノシシの密度が低い。

 
2007_12192007年12月19日0077 

(今日の夕飯)
ハクサイの水炊き・・・シイタケ、豚肉、鰯団子、シュンギク
             ユズ酢醤油で食べた

 最近、自分が作ることが多い。水炊きは簡単で便利。
 
 昨日の画像をうっかり消してしまったが、昨日はダイコンの煮物だった。これも簡単なのでよく作る。材料は、シイタケ、鰯団子、平天。これにダイコンを入れて火をつけ、醤油、砂糖、酒、みりん、ダシを適量加えて、沸騰したら弱火にして15分ほど煮ると出来上がり。たいてい翌朝、翌昼も食べる。


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起業しました

 今日、起業しました。1円もかけずに。

 起業の発想は田んぼで生じた。いつものように独り言をぶつぶつ言いながら農作業をしつつ、今日のブログの更新のことを考えていた。今日は「森林セラピー基地」について書く予定だった。ここ数日、農業新聞に森林セラピーのことが取り上げられていて、これなら、自分の田んぼと山で十分できるのではなかろうかと考えていたら突然「森林セラピーの起業」を思いついた。そしてすぐに、森林セラピーもよいが、自分の18年の経験とノウハウを生かして「田んぼセラピー(田舎へのパスポート)」を起業することにした。
 
 田んぼセラピーの主な項目は

(1)岡山県での新規就農相談 有機農業、不耕起栽培

(2)定年後の田舎移住 投資はせず借地借家での移住

(3)現役世代の、借地借家での山村移住、就農相談

(4)田舎での自給自足の方法、年収120万以下で生活している人を紹介

(5)自分のネットワークの中で、希望する農業形態の農業者を紹介

(6)田んぼの散策(野菜、ハーブ、ニワトリ)


時間      午後1時〜4時頃までの3時間
定員      1日1人もしくは1家族、1グループのみ
金額      5000円
実施日     月、水、金以外の日
その他     七輪で作るハーブティ、ゆで卵
 
 メールでのお問い合わせをお待ちしております。
 
アクセス
 山陽自動車道の備前インターで下りて→260号線→岡山ブルーライン(無料)へ。ブルーライン邑久インターから当地まで15分(備前インターから当地までは40分)
 
 田んぼから歩いて10分の所に、「美しい森」の公共宿泊施設(素泊まり1泊2000円)
 
 当地から車で25分で牛窓へ。ペンション、前島の民宿、旅館、ホテル等多数有り(1泊2食付8000〜12000円)
 
 
 今までもこういう起業はしばしば考えていたが、営業広告をどうするかがネックだった。そしてブログを広告塔にすることを思いついた。それにはブログの「更新力」と「集票力(ランキング順位)」がカギとなる。
 
 野菜やハーブという物ではなく、18年の経験とノウハウを生かしたい。これは自分のオンリーワンであり、誰も真似をすることができない。1円の投資もない簡易起業ではあるが、流した汗と日々の努力を情報という価値にして提示したい。
 
 自分はもう人生の最終章に入ろうとしている。70才までの残り15年間が自分のラストステージである。ボランティアではなくビジネスとして、きちんとした「起業」にするつもりである。

 田んぼの風にふかれながら、あぜ岸に座っていっしょに語り合いませんか。

都会には逃げ場がない

田舎にも逃げ場はないが、何とかなるかもしれない。

それには、よい出会いをする必要がある。

自分がその橋渡しになれればと思う。

自分も農業に救われた一人である。

都会のあなたには、家なし、田んぼなし、農具なし、先生なしであるが、
その状態からスタートしている人も多い。

都会には未来は見えない。

田舎にも未来は見えないが、都会に比べると、まだ何とかなるかも知れない。

農業に依存しない田舎暮らしも考慮の余地がある。

いろんな田舎暮らしをしている人を足で訪ねて、自分で話を聞くことが田舎への一歩になると思う。
 

 今回、ブログで始めての営業を試みた。今後も時々・・・。


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果樹農家は年々頭がよくなる

 自分は果樹のような「気の長い作物」は、あまり向かない。1年後もしくは2年後を見越して、枝をどのように伸ばしていくかとか、この枝は将来こっちの方向に伸ばそうとかいう悠長な遠大な農作業をする果樹農家は、そういう農作業をすることによって「先を見通すように」なり、段々と頭がよくなっていくような気がする。そういう点では、野菜は2〜6ヶ月でくるくる変わるので、行き当たりばったりの農作業でもまわっていく。

 つまり果樹は、 1年後、2年後、3年後を見越した作業が多い。野菜にはそんな農作業はない。長くて半年後である。

 果樹をやっている人を見ると、いつも「ようやるなあ」と感心する。それは自分にはとてもできそうにない作物だからである。果樹は
(1)初期投資の金額が比較的大きい。
(2)苗木を植えてから成り始めるまで、2〜3年待たなければならない。
(3)野菜と違って、技術系の人の仕事だと思う。
(4)棚作りとか、雨避けのビニール張り
とか、誘引作業等、かなり器用さも要求されると思う。
(5)1年に1度だけの収穫であり、野菜のように1つ失敗しても他の野菜があるというわけではないので、1年1作、必ず成功に導く必要がある。

 
 50代前半の人が脱サラして果樹を始めるとすると、70才まで元気に働けると仮定しても15回(15年)ほどしか収穫できない。そして果樹も
(1)カラスやタヌキ、イノシシ、シカ、サルの被害が大きい
(2)場合によっては台風でその年の収穫が激減することもある
(3)水をどうするか、水の問題が大きい。果樹産地ではたいてい「畑潅水設備」が整っているようだが、最近の異常気象のもとでは、果樹のような「単作」は、影響が大きいのではなかろうか。
(4)果樹でも大規模に少量多品種栽培、減農薬でされている人を知っているが、野菜の少量多品種栽培、無農薬より、数段難しいのではなかろうか。
(5)軌道にのれば、農繁期と農閑期が稲作と同じような形で取れるので、野菜のハウス栽培のように1年中忙しいということはない。
(6)東北のリンゴ農家では顧客への「直販」だけですべてのリンゴをさばいている人もおられるようである。果樹のような嗜好品は野菜のワンパックと比較して、案外、直販の顧客がインターネット等で見つけやすいような気がする。野菜のように、特定の野菜の量が多いとか少ないとか、家族構成が変化して食べきれないとかの問題は果樹のワンパックでは少ないように思う。
(7)ブドウならブドウだけに集中すれば、野菜に比べて技術の上達が早いと思う。
(8)一代で終わるなら、果樹は大きな投資になる。最近では、高齢の果樹農家の施設をまるごと引き継いで「賃借」のような形で新規就農されている人もおられる。
(9)植えた幼木が成り始める2年後、もしくは3年後までの期間が、ある意味、勝負になると言われる。生活をいかに維持していくか。

 
 近くの集落にブドウを始めた人がだんだんおられるが、真似をしたくても、自分は果樹のような作物は到底無理。一口に農業といっても、いろんな形態の農業やいろんな作物がある。誰もがその中の自分にできそうな小さな一点でがんばっているのだと思う。
 ただ、農具や施設に合計で300万円以上の投資をするのは、かなり勇気がいると思う。いったん投資すると、引き返せなくなる。

 過去にいい投資を見たことがない。
(1)稲作に投資しても、米価の低迷。
(2)47年前、豚が大ブームになり、集落の人がこぞって豚小屋を立て、豚を飼い始めたが、豚は6〜7年の内に集落から全く姿を消した。後には投資した豚小屋だけが残った。
(3)葉タバコに投資して、葉タバコの乾燥庫(建築)だけが残った。
(4)大型台風で何度も倒壊しているハウス 。
(5)水に関わる投資は金額が張る。
(6)ハウスのビニール、ポリ、マルチ等、原油価格高騰による農業資材の高騰。廃棄処分料もばかにならない。
(7)動物飼育なら、飼料の自給ができる範囲内で。

 その他、 2本足の害獣も頻繁に出没。農機具の盗難、作物の盗難が毎年のように新聞に出る。

 どんな農業形態を選択するにしても、生活ができるような収入をあげることは至難だと思う。