今日、稲穂がすでに出ていることに気付いた。毎日、その田んぼの傍らを通っているのに気が付かなかった。当地では、稲刈りが始まるのは10月の中頃からだが、県北の棚田ではすでに稲刈りが始まったようで、数日前の新聞にコンバインで収穫している様子が大きく載っていた。
午前中、雨が降ったり止んだりした。強い雨脚の時間帯もあり、野菜が久々に一息ついたようだ。
「農!黄金のスモールビジネス」という本の広告が、山陽新聞によく出ている。農業のことをよく知らない人は、こういう語感に弱いのかなあと思う。
農業は、頭で考えることと、実際に体感することは大きく異なると思う。実際に身体を動かしてみないとわからないことが多い。
農業においては、その人にはできても、当人にはできないということが、かなり多いと思う。農業のスタート前であっても、それまでの人生経験から、真似る(同じようにやる)ことができるかどうか、大体は判断がつくと思う。ブドウを専門作物として選択する人は、ぶどう棚を見て、修理や補強くらいは自分にもできると思っただろうし、トマトを専門作物として選択する人は、トマトハウスを見て、これくらいは教えてもらえば自分でできると判断したのだろうと思う。
自分の場合は長年農業をしているので、田んぼ見学をさせてもらっても、これは自分にできそうか、できそうでないかはすぐに判断がつく。簡単そうに見えても、いざ自分の田んぼで同じことを真似ようとしても、身体が思うように動いてくれない。そういう時、相手には簡単であっても、自分には難しいということを悟らされる。
ワンパック形態しかできないなと思う方へ
個人の顧客を探すには、友人や知人に紹介を依頼したり、野菜のいろんなイベントに出かけてワンパックのチラシを配ったり、リビング新聞等に広告を入れたりする。
自分の場合は、最初は近くの団地を「軽四で引き売り」しながら、買ってくれたお客さんにチラシを渡して、野菜会員募集の営業をした。
業務用の場合は、職業別電話帳を見て電話をかけまくったり、インターネットのグーグルで検索したり、ブログランキングの料理飲食店ブログ等を見て電話をしてみるのもよい。
ワンパックの平均価格は、送料込みで3000〜3200円くらいが妥当と思う。
ワンパックのケースは250枚単位で作ってもらっている。1ロット、200枚でも作ってくれる。
春夏作も秋冬作も120サイズのダンボール箱を利用している。1枚が120円であり、250枚作ってもらうと31500円(消費税込み)である。
月4回も買ってはもらえない。月2回をベースに、月1回、年6回、年3回と、いろんな宅配パターンを持った方がよいと思う。
ワンパック宅配の場合、1月、2月、3月の農閑期は、月の内半分は休みが取れる。計算上は45日間。これだけ休みがあれば何かにトライできる。パソコンの習得でもよいし、ドラムカン炭焼きでもよいし、都会へ出かける営業でもよいし、自分の場合、ブログを始める前の数年間は、農閑期にあめんぼ通信を1冊の小冊子にしていた。
農繁期に休みがとれなくても、農閑期を楽しみにがんばることができる。
自分が出来なかったことを勧めるのは心苦しいが、ワンパック宅配と並行して、何か一つ専門作物が持てないか、ぜひ模索してみてください。ワンパック宅配と専門作物とでは、まるで違った能力ですが、これを並行処理することが、将来の展望を開く道だと思います。サラリーマンをしながら出荷野菜を作っている人を2人ほど知っています。
専門作物を並行して考える場合、できれば投資金額は50万以内くらいで、自己資金の枠内での投資に限定した方がいいと思います。実際にやってみないとわからない未知の物に、あまり多きな投資は無謀です。
昔から、百姓は生かさず殺さずと言われてきた。今後もいい時代は期待できないだろう。
(1)2本足、4本足の害獣の出没
(2)輸入の増加、輸入できない作物への企業の参入
(3)天候の異変
顧客を獲得する時は、できれば一気に増やしたい。そうすれば、どれくらい作付したらよいかとか、どれだけ時間がかかるかわかる。
ワンパックの場合、より多種類の野菜をごちゃごちゃと作りがちだが、だからこそ、ワンパックに必要な野菜だけを早くから絞り込み、それに集中して、失敗したらすぐに蒔きなおしたりの処置をする。
ワンパック宅配は、多種類作って、それを詰め合わせて送るわけだが、多種類だからといって1種類も失敗はできない。将棋の駒みたいに、それぞれの役割は決まっているので、その時期、その時期の物が1種類でも欠けると、ワンパックが組みづらい。
ワンパックに何を入れるかは暗記項目である。そうしないと、箱がぐすぐすである、あるいは、箱が一杯でもう入らないという問題にしばしば直面する。
野菜を作る時に
(1)ソウメンナンキンよりトウガンの方が病気が少ないし、料理範囲が広い。
(2)ヤーコンと山芋は、どちらか自分にとって作りやすい方を選ぶ。
(3)ミズナを作っても、秋冬野菜はボリュームの大きい野菜が多いので箱に入らない。
(4)レタス、キャベツ、ハクサイの3種類を同時に入れることはちょっと難しい。その場合、レタスは結球レタスの方が不結球レタスより場所を取るし、キャベツは小さな早生の丸玉か、通常のサイズかというふうに品種で使い分けると、うまく3種類を入れることができる。
(5)カリフラワーよりブロッコリーの方が喜ばれると思う。ブロッコリーはわき芽が収穫できるのでカリフラワーより有利。加えてカリフラワーは大型で箱に入りづらい。
(6)無農薬で作りづらいのは、アブラナ科野菜と、タマネギ、ジャガイモ、ナンキンの4種類(自分の田んぼの場合)であるが、タマネギ、ジャガイモ、ナンキンの3種類は、致命的被害はなく、収量が落ちるだけである。
(7)トマト、トウモロコシ、エダマメの3種類を入れることは、難易度が高い。
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田んぼのすぐ上にある「ため池」で、小学校を卒業するまで、夏休みには泳いでいた。今はもう、その面影すらない。3度も池の改修工事が行われた。たった45年ほど前のことなのに、あまりに変わってしまった。世の中も、このため池のように変わっていったのだろう。
江戸時代に生まれていたら、世の中は、生まれてから死ぬまで、あまり変化はなかっただろう。
義務教育というものはなかった。
平均寿命は40才くらいだったのだろう。
電気はなかったから、夜が明けたら起きて、日が沈んだら寝る用意をしたんだろう。
貨幣はほとんど流通せず、多くは物々交換だった。
だから、お金を出して買うということはなかった。お金は「流通の手段」ではなく、物と物の交換、もしくは手伝ったり、手伝われたりが「流通の手段」だった。
家も手作りの簡素なものだった。家人や親戚や地域の人の応援を受けて作った藁小屋だったのだろう。
とにかく、食べ物を確保する必要があった。
食べ物は米のように長く保存できても2年だった。
天日乾燥をしたり、魚を燻製にしたりしても、長くて1年ほどしか保存できなかった。
漬物も半年ほどしか保存できなかった。
店などはなかったので、自分や家族が食べる物を用意することが、1日の大半の仕事だった。
でも、その仕事は意外と楽しい仕事だった。
江戸時代でも、天候不順で米のできない年はあった。
そんな時は、前年の備蓄を少しずつ食いつぶしながら、日々をしのいだ。しかし、そんなにひもじい思いをすることはなかった。
里の物は不作でも、山の物、川の物が、何らかの恵みをもたらしてくれた。
山に行けば、
春はタケノコ、ワラビ、イタドリ、その他の山菜
夏はあまりなかったが、
秋になると、山栗、山ぶどう、山芋、マツタケやシメジ
冬には、鳥やシカやウサギの猟をして、肉類にありつけた。
川には春夏秋冬、川魚がいなくなることはなかった。コイ、フナ、ナマズ、ドジョウ、川エビ、川ガニ、シジミ。特に、梅雨の雨とともに、下流から上流へと上ってくるウナギなどはご馳走だった。
里の幸、山の幸、川の幸。腹はふくれなかったかも知れないが、自然はいつも、生きていくための最小限の食べ物は提供してくれたのだった。
生まれて死ぬまで
変わらぬ里の風景
変わらぬ山の風景
変わらぬ川の風景
死んだら魂は、
里や山や川に戻って行く
自然の中で生きて、自然の中へ還っていく
未来永劫
変わらぬ風景
変わらぬ家族
変わらぬ地域社会
今、我々は、変わり続ける社会の中で生きている。変わらないのは、
22才で行く会社が決まり、
60才まで勤め続けなければ、生活ができない。
22才で失敗したら、チャンスは35才までしかない。
35才までに正社員になれなければ、
もうほとんど絶望的。
そんな社会を生きている。
よそ見をせず、疑問を持たず、野心を持たず、
60才まで、属している組織にしがみついていくしか、
生きていく手段がなくなった社会。
固まってしまった社会を生きるには、
固まった生き方しかできない。
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今日、宅急便営業所からの帰り道で、イチジクを専門的に作られているHさんに出会った。数分、立ち話をさせてもらった。その後、自分なりにイチジクに関する以下の項目について考えてみた。
(1)イチジクは、暴風、カラス、タヌキ避けに、全面を暴風ネットで覆う。
(2)暴風ネットで覆うためのパイプ支柱とネット代金は、通常のハウス価格の3分の1くらいでできるらしい・・・25万円くらいか?
(3)ハウスのようなビニールは使わないので、これに関する費用はゼロ。暴風ネットは、耐用年数が10年以上あるのではなかろうか。
(4)10アールあたり、何本の苗木が必要で、いくらかかるのだろうか。
(5)7月中旬〜10月末頃までが収穫期らしい。10アールあたり、どれくらいの概算売上になるのだろうか。
(6)Hさんの集落にはイチジクの組合があり、7軒ほどがイチジク栽培をされているらしい。
(7)組合があると、定期的な講習会や見学会があると思う。そういう点では、1人でするより心強い。
(8)イチジクの剪定や冬場の処置など、詳しいことは組合が教えてくれるだろう。
(9)イチジクもかなり大量の水を必要とする。元々は田んぼであるし、川が近くに有るから、水には困らないらしい。
(10)イチジクの木の寿命は何年くらいなのだろう。一度植えたら30年くらいは持つのではなかろうか。30年持てば、ほぼ一代である。
(11)果樹は一度植えたら、後は、野菜のように何度も耕転する必要のない不耕起栽培である。冬に堆肥や落ち葉を大量に敷き詰めたり、草押さえに稲ワラなどを全面に敷いているようである。
(12)イチジクは、モモやブドウに比べて、農薬散布回数はかなり少なくてすむらしい。
(13)・・・たら、もし・・・、ではないが、もう10年若い44才で、そして、5アールあたりの暴風ネットと、ネットを支えるパイプ支柱と、作ってもらう人件費の合計が30万円以下ほどですむなら、ワンパック宅配と並行して、イチジクのような専門作物も考えてみる価値が十分あったような気がする。54才の今では、後何年、農業が出来るかを考えると、新しいことには挑戦しづらい。
(14)イチジクの起承転結で、自分の得意とする箇所があるだろうか考えてみたら、得意と思えたのは、単純作業の収穫だけだった。「単純なやつ」と思わないで下さい。全農作業のほぼ半分は収穫、仕分け、出荷作業であり、「手早に収穫する」というのは、大切な農業適性の一つである。
(15)ハウスのビニールのように、1〜2年に一度張り替えという手間もなく、暴風ネットはビニールのように破れたりする心配はないので、トリ小屋の建物のように、一度設置すれば、後はもう暴風ネットに関しては何も手間がかかることはないと思う。
(16)仮に今44才であるとしても、イチジクに対する諸々の投資(暴風ネット、設置人件費、苗木代、その他)の合計金額が30〜40万円ほどかかるとすると、やっぱり自分はこれだけの投資には勇気がなかったと思う。あまり冒険しない性格である。そして、それだけの投資をしても、確実に成功する(儲かる)という保証はない。
(17)以前、農業を全く知らない人から、「ある程度は投資しないと、ビジネスにはならない」と言われた。有機農業は、他の農業ジャンルに比較したら、投資金額はごく少ない方だと思う。それでも、軽四74万、物置とトリ小屋41万、井戸27万、管理機9万、エンジンポンプとホース8万、草刈機6万、乗用トラクタ(父が購入していた)、そして電気柵8万・・・これだけで173万の投資になっている。農業を始めると、次から次へといろんな必要経費が出てくるから、下手に手を出すと持ち出しだけで終わる。何もしないほうがよっぽど得。
(18)投資するなら、自己資金の範囲内でとどめておいた方がよい。借りると農業収入では返済できない。結局自分には、ちょっと冒険をする30〜40万の手持ちがなかった。
(19)集落内で何軒か作っているというのは、競争になる反面、教えてもらったり、相談したりと、助かる面も多いと思う。45年前の「葉タバコ」に関しては、集落内の生産者の競争ばかりが、子供心に目に映り、あまりいい思い出はない。でも集落内に同業者がいるというのは励みになったのか、集落内の生産者のほとんどが葉タバコ栽培を止めたのは、1〜2年の間の同時期だったように思う。
(20)果樹をするなら、やはり、次の代がイメージできた方がいいのではないかと思う。その人の一代限りなら、果樹に投資するのは、投資金額が大きすぎるような気がする。
(21)台風、長雨、少雨、高温障害、低温障害など、最近はおかしな気候が目立つ。特定の種類を専門的に作ると、豊作の年と不作の年がはっきり分かれてしまうのではなかろうか。
(22)新しいことを試みたいために、今までしていたことと並行して進めるというのは、肉体的にも精神的にもきついが、並行して進めるのは2〜3年の間と思う。2〜3年の間に見えてくるというか、気持ちの踏ん切りがつくと思う。農業の世界で華麗に農業形態を変えていった人は、この並行処理がうまかった人である。
農業形態を変えれるほどの人は、農業の世界でもエリートである。凡人は変更する能力がない。
(23)野菜の不耕起栽培をするなら、果樹の不耕起栽培の方がはるかに報われると思う。果樹は元々、何十年という期間、不耕起栽培である。不耕起栽培というのは20〜30年というスパンで考えるものだと思う。2ヶ月〜長くて8ヶ月ほどで回転する野菜の不耕起栽培は、少し無理があるような気がする。
(24)ニューファーマーズの人は多分こういう農業への入り方をするのだと思う。作物がイチジクとすると、
○イチジクの営農組合もしくはイチジク団地ができている産地の高齢化が進み、後継者もいないため、産地を維持するため(畑潅設備や集荷場等の、行政や農協からの補助金でできた莫大な投資を短期間に無駄にしないため)に都会へ就農希望者の募集をかける→補助金もあり。
○すでに産地化されている地域へ入るのだから、指導体制はきちんとできている。要は、就農希望者がそれをやってのけれるかどうか、問題はただそれだけだと思う。
○最近は、初期に大きな投資をすることなく、例えば、イチジクの田んぼを管理する賃借料を支払って就農するパターンも多いようである。これだと、イチジクの苗木を買う必要もなく、幼木から成木になるまでの期間を待つ必要もなく、水の問題を考えることもなく、イチジクの木の管理方法さえわかり、それがさほど苦手でなければ、2〜3年の内に、一人前のイチジク生産者になれる。レールを敷く能力はいらない。レールの上をうまく走る能力があればよい。レールを敷く能力と、レールの上を走る能力は、かなり違った能力だと思う。
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左が昨日、右が今日の液肥。今日の方がより盛り上がっている。水は8分目までしか入れていないが、メタンガスが出ているのか、ヌカを押し上げている。
これ以上だとこぼれだすので、今日はヌカを少し取り除いた。

ニンジンの水やりが毎日欠かせない。発芽して今日で3日目。ニンジンは針のような芽をだして、最初は糸のように細い。あの太いニンジンになるとは想像も出来ないような発芽初期のニンジン。今後はぐんぐん大きくなり、9月のお彼岸時分に最終間引きをして、11月3日頃には出荷できる大きさになる。

左がキュウリ、右がニガウリ。水が足りないと、キュウリはすぐに曲がり、尻細になる。

ホースの先にこんなジョロをつけて水やりをしているが、可能なら、稲のように水路から水を引き込んで、畝間に一晩、水をたたえるくらいたっぷり潅水した方がよい。

草に覆われて見えないが、柿の木のすぐ傍らに細い水路があり、水が流れている。だから柿の木が水不足になることはない。逆にキーウイは、物置の前(液肥の隣)にあるので、2日に1度は水やりをしている。
今日は満月に近いお月様だった。お月様だけを見ると、もう秋の気配だが、昼間はまだ猛暑。3時半頃まで田んぼに出る気がしないが、夜が早くなったので、3時半がまわると野良着に着替えて田んぼに行く用意をする。
5時から7時までの2時間は水やりの時間である。5時はまだ、照りつけるような西日だが、日が落ちると涼しくなり、7時はもうかなり薄暗くなる。2時間、エンジンポンプを回し続けても、井戸水が切れないことがありがたい。水は
(1)ため池のみず
(2)川の水
(3)田んぼのそばの細い水路を走る水
(4)井戸水
自分の田んぼは、川からは遠く離れているので川の水をポンプアップすることはできない。ため池の水も、稲を作っていないので、もらいづらい。田んぼのそばの細い水路を走る水は、ため池の水である。その水路も、稲に水が必要な6月15日〜9月20日頃の3ヶ月間ほどしか水は流れない。9年目の秋に井戸を作ってからは、井戸水しか使っていない。
水代はかなり高くついている。理由は
(1)井戸代→276000円
(2)井戸の小屋代→100000円(3年前の10月の台風23号で吹き飛んだ)
井戸に関しては合計で376000円支出している。今年の秋で10回使ったことになる。現役で出荷農業をがんばれるのは後10年ほどだろうから、使うとしてもトータルで20年しか使えないことになる。376000÷20年=18800円。つまり、年間で水代として、18800円かかっていることになる。小さい金額ではない。
野菜や果樹の産地では通常「畑潅」という設備ができていて、コックをひねれば水が出るようになっている。その場合、使っても使わなくても1反(10アール)につき7000円ほどかかるらしいので、自分の田んぼに当てはめて考えると7000円×3反(30アール)=21000円なので、井戸も畑潅もあまり金額的には大差ないと言える。 あなたの一票が、農業ルポライターへの
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8月下旬のワンパック
タマネギ・・・・・250円→5月末収穫の在庫品
ジャガイモ・・・・200円→6月中旬収穫の在庫品
キュウリ・・・・・100円→少ししか収穫できなかった
ナスビ・・・・・・・500円→多く収穫できたから×2倍出し
ピーマン・・・・・200円
オクラ・・・・・・・150円→多く収穫できれば×2倍出し
ナンキン・・・・・250円→7月下旬収穫の在庫品
トウガン・・・・・300円→8月中旬収穫の在庫品
ニガウリ・・・・・100円→少ししか収穫できなかった
エンサイ・・・・150円→確実に計算できる葉野菜
ツルムラサキ・200円→確実に計算できる葉野菜
サービス品→青シソ、ニンニク、ハーブティ用3種類
合計2400円、送料800円、総合計3200円
上記の品目をちょっと見てもらったらわかるように、7月、8月、9月のワンパックは、キュウリ、ナスビ、ピーマン、オクラの4種類さえ失敗しなければ、ワンパックを組むのは案外簡単である。ナスビは7月下旬〜8月下旬の1ヶ月休ませれば害虫は問題ないし、他の3種類はたいてい失敗しない。
でもこれを、月、水、金と常時7パック送り続けるのは簡単ではない。タマネギ、ジャガイモ、ナンキン、トウガンの在庫野菜もたくさんかかえておく必要がある。
7パック×月、水、金の3回=1週間に約20パック
20パック×4週=1月間に80パック
80パック×10ヶ月間送付=800パック
ワンパックの平均価格を3000円とすると、その内の野菜代は
3000円−800円(送料)=2200円。
800パック×2200円=176万円(年間の野菜総売上金額)
176万円−70万(年間総経費)=106万円。
しかし手取り100万の大台に乗せようとすると、かなり至難である。理由は、
(1)ワンパックの始まる5月と、ワンパックの終わる翌年2月は、どちらの月も、野菜の種類がそろわない。必然的にワンパックの価格が下がる。もしくは、送るパック数を少なくして対処する。
(2)5月、2月以外の月でも、特定の野菜に失敗すれば、その分、ワンパックの価格は下がる。他の野菜を×2倍で対応するにも限度があるし、他の野菜に負担がかかる。
(3)その年の途中で顧客との取引が終われば、その分、送付パック数は少なくなる。
対応策は、ワンパック価格の上限を3200円と考えると、
(1)野菜の単価をすべて、少しずつ値上げする。そして、ワンパックの価格は上げずに、種類を少し減らす。
(2)ワンパックの野菜の平均単価を2200円でなく2400円に常時もっていくようにする。
(3)送るワンパックの数を1回平均7パックでなく、1回平均8パックにする。
その他、ワンパック野菜の問題点として、
(1)キュウリ、ナスビ、ピーマン、オクラの4作物に関しては、その日の出荷軒数にかかわらず、収穫適期に達していれば全て収穫する必要がある。つまり収穫ロスがでやすい。
(2)例えばレタスなど、少し不結球の時から出し始め、少し過熟気味になっても、出荷せざるを得ない。
(3)タマネギに関しては、保存中にかなりの腐敗球が出る。
(4)ナンキンも保存中に何割か腐敗する。
(5)7月には出荷できたニンジンが、8月は高温障害が出て出荷できなくなる。
(6)12月には出荷できたハクサイやシュンギクが、霜で傷んで、1月中旬を過ぎると出荷できなくなることがある。
(7)10月はおいしいサトイモだったのに、いらぬ水分を吸ったり、寒さにあたったりして、1月頃には、かなり味が落ちる。
(8)緑がきれいだったネギが、年が明けて大寒を過ぎる頃になると、寒さで茶枯れした部分が多くなる。出荷の時にその部分を取り除く手間がかなりかかってくるようになる。
(9)年が明けると、ダイコンとカブは寒さ避けに、土中に埋め戻すという一手間がかかるし、カブは埋め戻すと二次成長を始めることがある。
市場出荷においても、寸法、重量、外観という高いハードルをクリアする必要があり、規格外品(ロス)がたくさん出るだろうが、ワンパックでもかなりロスが出てしまう。
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ニンジンを蒔いて5日目の今朝、黒い寒冷紗を取り除いた。何とか発芽してくれた。ただ、この暑さなので「立ち枯れ」が出ないかちょっと心配。

秋ナスの成り始めの頃は、勢いがあまっているのか、左の画像のようなナスビがかなりある。2週間もすれば、こういう変形ナスビはほとんど出なくなる。
右の画像のように、葉が茂らずに、実がよく見えるような樹が理想である。メタン菌液肥は米ヌカが主体なので、そんなに「葉勝ち」にはならない。

キャベツとブロッコリーの種を蒔いてちょうど10日目。白い寒冷紗をかぶせて、虫避けと日避けをしている。去年までは、薄い黒い寒冷紗だったが、今年から白い寒冷紗にした。
寒冷紗をしていても、どこから虫が入ってくるのか、ここ数年、虫害が多い。多分、水やりの時とか、すそや破れた箇所などの少しの隙間から害虫が入ってくるのかもしれない。今年は今の所大丈夫だが、まだどうなるかわからない。

それぞれ、ヌカ1袋半、ナタネカス5キロほどを仕込んで3日目の画像である。上部に厚いヌカの層ができている。多分、メタン菌がメタンガスを発生させてヌカを上に押し上げているのだと思う。注意点は、
(1)9割仕込むと、ヌカが上にふきでてしまうことがある。水の量を8分目くらいにしておくと、ふきでてしまうことはない。
(2)上のようなことがあるので、蓋をかたくしめないように。
一昔前は、ヌカはとても貴重なものだったので、出回ることはなかったが、45年後、ヌカは廃棄物のような存在になった。純国産のこんな有益なものを使わない手はない。無料で手に入るので、これを大いに肥料として活用することである。しかし、生ヌカでは害があるので、このように液肥にすると効果的である。
理論や理屈ではなく、実際に使ってみて、とても効果的なので、勧めている。

大好きな青シソ。トーフやソーメンの薬味に大活躍してくれる。収穫し続けないと、すぐに葉が固くなる。収穫すればするほど、わき芽が伸びる。新しいわき芽は、葉がしわくない。
9月は、葉シソから花シソに移り変わる季節である。もちろん花シソもきれいで、風味があり、ワンパックに入れると喜ばれる。
24日付山陽新聞より「企業の農業参入セミナー」
「農業分野への参入を希望する企業を対象にした、岡山県主催のセミナーが市内のホテルで開かれた。三菱総合研究所の主任研究員が講演し、利益を上げるには、有機栽培を始め、山菜のタラノメのように一般の農家が手掛けない作物を選ぶことが必要とアドバイスした。農業機械を購入するための低利融資制度の説明や個別相談もあった。
セミナーは国の構造改革特区が始まった2003年に2回実施。2005年9月の改正農業経営基盤強化促進法施行で、企業の農業参入規制が緩和されて以降、県に手続きや参入事例などの問い合わせが増えているのを受け、あらためて企画した。」
個人営農はすでに壊滅的であるから、農業分野に企業も参入してもらわないと、日本の自給率はもっと下がる。
ただ、企業としては、
(1)イノシシやシカが荒らすことのない「施設型の農業」をするだろう。
(2)盗難防止のセキュリティのできる農業しかしないだろう。
(3)広い面積は確保できないので、必然的に作付品目は限られてくるだろう。
(4)輸入ができにくい品目に限られるだろう。
農業分野に参入しても、下記の理由で利益はごく少ないだろう。
(1)たとえば「コマツナ」や「ホウレンソウ」のように、収穫までの期間がごく短い野菜でも、50〜60日もかかる。その間、施設は他の事に流用できず、そのことだけにしか利用できない。
こんな時間回転率ではたして企業利益が生じるだろうか。
(2)「コマツナ」の施設は「ホウレンソウ」の施設に転用できても、「キュウリ」の施設には転用できないと思う。儲かる作物は一定ではない。多くの企業がコマツナに殺到した場合、どう対応するか。
つまり、企業が参入しても、農業は甘い世界ではないと思う。そして、春夏作のナンキンとかサツマイモ、秋冬作のハクサイとかキャベツのように、作る上で大面積が必要な野菜は、どう考えても企業が参入してくるとは考えられず、個人営農も、勝負できる品目は限られてくるかもしれないが、十分に生き残れる。
いろんな農業分野に補助金をばらまくのではなく、逆に「国営農業」として、国が農業に参入し、全国一律「年収180万で受け入れ」みたいな形で、100万人のフリーターの働き口を作ってあげることはできないだろうか。
「資本主義」と「農業」の関係はどうなんだろう。企業は、多くの個人営業の仕事を奪って、個人営業を成り立たなくしてしまったが、最後の砦というべき「農業」ではどうだろう。
(1)時間回転率のあまりの悪さ
(2)2本足や4本足の害獣からのセキュリティの問題
(3)農業施設の運用と効率、転用の問題
はたして企業は、農業をも、うまく資本主義に取り込むことができるでしょうか・・・これは見ものである。
種に関しては、国内の大手2社(タキイ種苗、サカタのタネ)が独占的である。野菜もそのようにできるなら、企業が農業で大儲けするだろう。
ニワトリに関しては、資本主義的飼い方(大規模、大羽数)が、鳥インフルエンザの発生を促したと自分は考えている。そして資本主義的飼い方は、たった一つから発生しただろう、ごく小さな微生物に対して何の方策もとることができない。
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野菜を作る上で最も大切なことは、旬のものを旬に作ることだと思う。旬に忠実にしていれば、あまり害虫はこないし、とにかく作りやすいし、収量も多い。旬のものだけ作っても、ワンパックに入れる品数は十分揃う。
野菜の種類は多いように見えて、意外と少ない。
春夏野菜・・・・15種類
秋冬野菜・・・・10種類
冬越野菜・・・・ 4種類
主な野菜は、たった29種類である。
春夏野菜
(1類)タマネギ・ジャガイモ
(2類)キュウリ・ナスビ・ピーマン、オクラ
(3類)ナンキン・ニガウリ・トウガン
サトイモ・サツマイモ・ヤーコン
(4類)エンサイ・ツルムラサキ・青シソ
秋冬野菜
(1類)ニンジン
(2類)ハクサイ・キャベツ・ダイコン・カブ・ブロッコリ
(3類)ネギ・シュンギク・ホウレンソウ
(4類)レタス
冬越野菜
エンドウ類・(タマネギ)・春キャベツ・春レタス
地域によってかなり違うと思うが、当地では、秋冬野菜は8月のお盆明けからスタートする。秋の野菜作りは以外と簡単である。ニンジンは発芽さえすれば成功だし、2類のアブラナ科野菜は、もし害虫がこなければ、ほとんど手間がかからないし、3類、4類は失敗したことがない。
秋冬野菜はナスビやピーマンのように次々と成ったり、エンサイやツルムラサキのように次々とわき芽が伸びる野菜ではなく、1回収穫すると終わる野菜なので、広い面積がいるが、寒さに向かう秋は草があまり生えない。
エンドウ類は代表的な冬越し野菜であるが、タマネギも冬越し野菜である。冬越し野菜は4月中旬頃から取れ始め、5月から本格的な収穫が始まる。
春夏野菜の内、オクラ、ニガウリ、トウガン、ヤーコン、エンサイ、ツルムラサキ、青シソの7種類は特殊と思われるかも知れない。これらを除くと、春夏野菜はたった8種類であり、現に家庭菜園では8種類だけを作っている人も多い。
春夏野菜の内、サトイモ、サツマイモ、ヤーコンの3種類は、春に植えつけるが、収穫は秋になってからであり、春夏野菜としてだけでなく、秋冬野菜としても出荷をする。
秋冬野菜は2月末で終わり、冬越野菜は主に5月に入ってから収穫なので、3月と4月は野菜の大きな端境期である。せいぜい自給用くらいしか、野菜は確保できない。
秋冬野菜が収穫期に入るのは11月に入ってからであり、11月、12月、1月、2月の4ヶ月間が秋冬野菜の出荷である。
秋冬野菜は霜に2〜3回あたった12月上中旬頃から最もおいしくなるが、年を越して毎日のように霜にあたりだすと、逆に傷み始める。
冬越野菜の出荷は5月である。5月は野菜の種類がそろわないので、ワンパックに苦労する。豆類×3倍、レタス、キャベツ×2倍、ハーブ類を多めに入れたワンパックである。
春夏野菜の出荷は、6月、7月、8月、9月、10月の5ヶ月間である。冬越野菜が終わり春夏野菜はまだ生育途上である6月上旬も種類が揃わない。ジャガイモを早堀りしながら、タマネギは×2倍、春に蒔いたコマツナとレタス、冬越しのキャベツ、収穫末期の豆類を入れたワンパックである。
7月は豊富。8月はナスビがないだけ。9月はサツマイモが収穫できるし、秋ナスもあるし、種類は豊富。10月は春夏野菜がそろそろ終わりに近づき、野菜の種類が少なくなる時期である。サツマイモとサトイモを主体に、端境期をフォローしてくれる3種類(インゲン、レタス、ハヤトウリ)を入れる。
インゲンを春夏野菜にも秋冬野菜にも加えなかったのは、収穫期が2週間(ツルあり品種は1ヶ月)ほどと短いからである。
忙しいのは5月〜10月の6ヶ月間である。11月に入るとやれやれと思う。11月中旬のタマネギの定植が多いと大変だが、自分は1500本ほどしか植えていない。12月、1月、2月の3ヶ月間は出荷だけで農作業はほとんどない。3月から農作業がぼつぼつ始まるが、3月、4月は出荷がない。
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夕食が終わると、習慣的にパソコンの前に座る。書くことも多分「習慣的作業」なのだと思う。3度の食事をするみたいに書きたいと思う。食事は1回たりとも飛ばすことはないし、作文もそんな風になりたい。
今の社会は独立してできる仕事が少ない。現在70才くらいの人では、「大工さん、左官さん」などの独立自営業の人が、集落にも3人おられるが、60才以下の世代では誰もいない。もちろん農業者など全くいない。
60才以下の世代では、元々の農家であり、田んぼも畑もあり、教えてくれる親がいても、子供は農業をしない(親も反対する)時代であるから、都会の非農家出身の人が農業を始めることは極めて難しいと思う。
サラリーマン社会での挫折、病気等の身体的事情、本人の哲学的思想などの理由により、都市の非農家出身の若い世代の人が田舎暮らしを始めているのを時々見かけるが、その人たちにも2通りあって、
(1)特定作物の専業農家をめざそうとしている人
(2)農法や環境にこだわり、自給自足が中心の人
(1)の場合、ハウス設備等にかなりの元手がかかるだろうし、本人に適性があるかどうか、成功するかどうかは未知数である。
(2)の場合、永遠にアルバイトの必要性がありそうに思う。
30代前半というのは、人生の職業の進路に関して、最も悩み多き年代ではなかろうか。
30代前半までに、きちんとした勤務先に勤めていない場合、この国ではもう、正社員になれるチャンスはかなり少ないらしい。
20年余り前、自分が30代前半の時でも、事務職で正社員になれるような会社はごく小規模であり、自分の希望する内容とは程遠い内容だった。この国では、新卒の時にしか、希望する会社には入れないし、運良く入れたら後は前だけを向いて、よそ見をせずにレールの上を走り続けるしかないのである。しかし、組織の中でうまくやっていける人は、そうたくさんはいないし、人並みに組織の階段を上がっていける人も多くはないと思う。。
新卒で入った会社に定年まで行き続ける人はいったい何割くらいなのだろう。半分くらいだろうか。新卒で入った会社でうまくいかなかった人も、30〜35才くらいまでに、何とか希望通りの次の会社で正社員になれた場合はよいが、それもうまくいかなかった人は、どういう人生を歩んだらいいのだろう。
自分は30代前半の頃まで、なにをやっても、どうもうまくいかなかった。努力もしたつもりだったが、学生時代の4年間に何もしなかった冷え切った鉄を力任せに打ち続ける、空回りの努力だった。未来が見えなくなった時、農業がひらめいた。
農業を選んだことに後悔はしていないが、経済生活は超低空飛行が続くことになった。多分、特に優秀な農業者を除いて、後に続く農業者は自分と似たり寄ったりの道を歩むことになるだろう。18年目の農業に未だ活路が見出せないとは情けない。しかし、54才の自分に今更何ができるだろう。農業に転身した時から、もう他への転身は考えられなかった。こんな時いつも思い起こす言葉は、「生涯を通して、決意した自分に絶望的に賭けるのだ。変節してはならない」という岡本太郎さんの言葉である。今まで17年間やってきたことを続けるしかない。
発達した資本主義の下では、農業をしても、いいことにはならない。それはここ45年の農業の歴史が教えている。そしてこの傾向はますます顕著になっていくだろう。農業は、
(1)やってのけれる特別の才能のある人の世界である。
(2)いくらでも輸入で対応できる。
(3)輸入が途絶えることになれば、その時こそビジネスチャンスなので、企業が新規参入してくる。
(4)値がよければ、盗まれ続けるだろう。米しかり、サクランボしかり、ブドウしかり。
(5)害獣が加速度的に増えており、ますます防御に手間隙がかかるようになる。
体力の衰えも少し自覚しながら、何とか現状をキープしながら、70万ほどの年金ライフへつないでいこうとしている。自業自得、身から出たさび・・・。
まだ30代、40代の若い農業者であるあなたに、ボクの現況から、何か学んで欲しいと思う。人生が引き算になる50代からは、なかなか新しいことはできない。できるのだったら、40代末頃までにできているはずである。
都会に住む30代前半の、正社員ではないあなたに、農業という新しい道への選択肢を提示できればよいのだが、現在の自分は農業に展望が見出せないでいる。でも、しゃにむに農業にしがみついている。他の世界はもっと絶望的に見えるから。
大多数の人間は今、土のある生活から、完全に切り離されている。多分それは生涯にわたって土から切り離された生活である。しかし自分は、土に根ざした生活ができていて、かろうじてそれが自分自身の拠り所になってくれている。
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農業に必要な経費を、過去3年間の総勘定元帳を見ながら、平均値を書き出してみた。
ガソリン代・・・・年間6万円ほど。自分が持っている車は農業用軽四のみ。田んぼ見学、田んぼの往復、宅急便営業所の往復。
農具消耗品費・・・・年間5万円ほど。収穫ハサミ、カマ、麻ヒモ、育苗用土、黒マルチ、黒マルチ処分料、地下足袋、防鳥ネット、トラクターの軽油等。
事務消耗品、通信、雑費・・・・年間9万円ほど。パソコンインク、コピー用紙、カットバン、目薬、メールビン(宅急便)、パソコン指導料、ガムテープ、切手代、納品書、ポリ袋代、各種封筒、インターネット料金。
作業用衣料費・・・・年間1万円ほど。軍手、軍足、作業ズボン、作業ポロシャツ。
田んぼ見学費・・・・年間4万円ほど。
種苗費・・・・年間5万円ほど。タキイ種苗、ナント種苗、サカタの種、ジャガイモの種芋代、苗代。
肥料費・・・・年間5千円ほど。ナタネカス、米ぬか(もらいにいけば無料、急ぐ場合は買う。買うと1袋100円)。
飼料費・・・・年間5千円ほど。コゴメがきれた場合に購入。
農薬費・・・・年平均千円。アブラナ科野菜に使う農薬を買う年もある。
修繕費・・・・年平均1万円。農機具店支払い。
月刊誌・・・・年間6千円。有機農業研究会(土と健康)
車検料・・・・2年に1度。年平均6万円。
自動車保険・・・・1万8千円。
乗用トラクタ、軽四の税金・・・・5600円。
借地料・・・・1万2千円(22アール)。田んぼの半分は借地である。
飛び地を合計すると、私有地は90アールほどあるが、畑作に適した土地は少なく、早朝収穫時に、軽四での移動時間はとれない。
減価償却費・・・・年間8万2千円ほど。内訳(物置とトリ小屋12000円、井戸8000円、軽四車庫波板取替9000円、パソコン一式22000円、軽四31000円)。
電話代・・・・年間7万円ほど。イタリア料理店への電話代。IP電話にしたので、今年から少し安くなるはず。
振込手数料・・・・年間2万3千円ほど。郵便局の振込料は当方負担。この金額が以外と大きい。近いうちに、先方負担にしてもらおうと思う。
合計すると597600円であるが、年平均で60〜70万かかると、頭に入れている。農業者それぞれ、どんな必要経費がかかるか違ってくると思うが、農業生産物を売ろうと思えば、案外と経費がかかる。
なお、ケース代(ダンボール代)とクロネコ運賃(送料)は、先方負担なので、ここには計上しなかった。地域フリー、120サイズで800円負担してもらっているが、3品ほどサービス品を入れるので、実質先方負担送料は300円ほど。これくらいにしないと、買ってはもらえない。
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ナスビに水やりをしている。毎日はできなくても、1日おきくらいにした方がいい。夕方たっぷり水やりをしたと思っても、翌日の夕方にはもうからからである。
ナスビは毎年44本定植している。ナスビの一生を追ってみた。
(1)ここは前年の秋冬作でロケット(ハーブ)を植えていた。
(2)ロケットの畝をそのまま、ナスビに利用することにした。
(3)3月中下旬、ロケットにしていた黒マルチをはがして、メタン菌液肥とクン炭(焼きすくも)を施す。肥料はこれだけ。トリ小屋の鶏糞を少々使うこともある。
(4)井戸水をポンプアップして、液肥を10倍ほどに薄める。
(5)翌日、あまり乾かないうちに、かまぼこ型の畝(中央を高くする)にして、すぐにまた黒マルチを敷く。
(6)これでナスビの定植準備は完了。
(7)毎年、4月上旬頃、義兄がナスビの苗をくれる。44本だけ定植する。すでに6〜7年、この本数を定植している。
(8)市販の苗を購入すれば、44本×60円=2640円。ナスビのように定植までの育苗期間が長い作物は、種からスタートすると手間がかかりすぎる。種代は70粒で525円(品種、黒陽)もかかるし、育苗は50〜60日間もかかる。
(9)定植後、たっぷり水やりをして、場合によっては、遅霜避けに、ごく薄い毛布のような資材をべた掛けすることもある。
(10)活着後、ある程度大きくなったら、風で倒れないように、簡易な支柱を1本(自分の場合は120センチのポール支柱)して、ナスビを支柱に結ぶ。
(11)これでしばらくは放任。
(12)ナスビに1番花が咲いたら、一番花のすぐ下のわき芽を2本残して、その下のわき芽は取り除く。
(13)もらう苗は市販のよりかなり大きいので、6月上中旬には成り始める。
(14)44本で、収穫時間は最盛期で10分ほど。月、水、金と収穫。
(15)茎葉が茂って、倒れそうになったら、もう1本の支柱をして十字にする。
(16)7月20日が過ぎる頃には、ニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)という害虫が大発生するので、茎を3分の1ほど切り戻し、葉は全部落とす。この剪定に44本で1時間ほどかかる。
(17)35日ほど経過すれば、秋ナスが成り始める。今年は7月23日更新→8月20日にはもう収穫できたので、1ヶ月もかからなかった。
(18)秋ナスには、自分の田んぼでは、全く害虫がこない。
(19)例年、お盆の前頃から、水やり作業が加わる。1日おきにナスビに要する水やり作業は10分ほどである。
(20)害虫はこないが、9月は台風が来る。簡易支柱にしておいて、早く倒れた方が被害が少ない。
(21)台風後、すぐに起こすが、44本なので、1時間もかからない。
(22)元肥だけで、例年、追肥はしていない。それでもよく成る(ナスビの専業農家がどれだけ成らしているのかよく知らない)。
(23)ナスビの株間に、11月10日頃、エンドウ類の種を蒔くので、蒔く前日に鋸でナスビを切り倒す。つまり11月9日がナスビの最終収穫日。
(24)夏ナスビの収穫は6月上中旬〜7月20日頃までの40日間。
(25)秋ナスビの収穫は8月末〜11月9日の75日間。合わせて4ヶ月足らずがナスビの収穫期間となる。
(26)44本のナスビの内、40本は最後まで生き残る。定植直後にネキリムシの被害で1〜3本やられる年もあるが、台風でやられることは少ない。しかし、台風後は傷ができて、1週間ほど出荷しずらい場合もある。

昨日蒔いたニンジン等に、寒冷紗の上から今日も水やりをした。

夕暮れの集落。

暑いのに、ニワトリはくっついて寝る。

いじめられている3羽は、巣箱の中で寝るが、今日は3羽がすべて一つの巣箱で寝ようとしている。暑かろうと思い、2羽を巣箱の上に出してやったが、すぐにまた、同じ巣箱の中に入った。
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山陽新聞には、作家の高村薫さんの「現論(現代を論じる)」がよく出てくる。この女性作家の論考には、いつも納得させられる。尊敬しているが、まだ一冊の本も読んでいない(読む時間がとれない)。
今日の新聞の「団塊世代の生き方」という現論に
「国民年金の受給者層は60を過ぎても働かざるを得ず、悠々自適とは生涯縁がないと思われる」・・・自分のことを言われているような気がした。わずかな金額(年間67万ほど)の国民年金が支給されるだろう65才くらいまで働き続ける必要があるなら、
(1)楽しく農業を続けれるように、今以上に工夫する。
(2)無理をしない農業で稼げる金額を見通す。
「この国は老いにお金がかかる社会であり、将来的にこの傾向がさらに進む現実から目をそらすことはできない。安定した老いは大部分、老いる者自身の責任である」・・・老いに対する準備資金はゼロ。元気で、ある日突然バタンキューと逝かせてもらえるように運命に祈ろう。
「自身の社会的役割を縮小すると同時に、生活全体のサイズをも少しずつ縮小し、物理的にも身軽になってゆくべきである」・・・農業を始めてから、身辺を限りなく身軽にしてきた。そうしないと農業を継続できなかったから。酒、タバコ、ギャンブル、旅行などは一切なし。田んぼに出ることが、自分自身の遊びであり、癒しになるような農業をしてきたつもり。最近、ガソリン代がバカ高いが、ふら〜っと出かけるドライブや、田んぼ訪問が楽しみ。それだけ。

今日(19日)、ニンジンの種を蒔いた。週末は雨のマークだったが雨が降らず、来週も全部晴れのマークだったので、今日蒔くことにした。
ニンジンの他に、ツルナシインゲン、レタス4種類、ディル(ハーブ)を蒔いた。

上の画像の管理機で再度きちんと畝上げをした後、2条にがんぎ(蒔きみぞ)を切り、種を蒔く。ニンジンは光好性種子のため、種を蒔いた後は土はかぶせず、片足を蒔き床に置き、よく鎮圧(土と密着させる)して歩く。
インゲンは、かまぼこ型に畝上げをして、その真ん中にがんぎ(蒔きみぞ)を切り、50センチ間隔ほどに、種を3粒ずつ落とす。インゲンは種に土をかぶせる。

種を蒔いた後、クン炭(焼きすくも)をたっぷりふる。目的は、強い日差し避けと、湿度を保つためと、強い雨にたたかれないようにするためである。

ニンジンの右側に、育苗床として、レタス4種類とディル(ハーブ)を蒔いた。つまり、育苗して定植する野菜である。ニンジンよりちょっと広めの畝立てをして種を蒔いた後、画像のフルイを使って、育苗床に細かい土を落とす。フルイを使うのは、育苗床に種を蒔いた後、土をかぶせる時だけである。その後、クン炭をふるのは、ニンジンと同じである。
秋ジャガイモの仮植え(芽出し)は、あまりに高温なので4〜5日遅らせることにした。

ニンジンの左のツルナシインゲンには、クン炭の上からまた、すくも(もみがら)をふったが、すくも(もみがら)をふったのは無意味だった。 その後、エンジンポンプで井戸水をポンプアップし、50メートルホースの先に取り付けたジョロで、たっぷりと湿らせた。

その後、黒い寒冷紗をべた掛けした。あまりに暑いし、寒冷紗をかぶせておけば、湿り気が長く保持できると思った。稲ワラがあれば稲ワラでよい。
育苗床には、白い寒冷紗をトンネル状にしてかぶせた。高温なので、レタスの種蒔きを少し遅らそうかと思ったが、毎年、ニンジンと同じ日に蒔いているので、今回もそうした。
ニンジンは5日間で発芽するので24日(金曜日)には発芽するはずである。インゲンとレタス類は何日で発芽するか、記憶に残っていない。発芽したら、黒い寒冷紗はすぐに取り除き、白い寒冷紗はそのままにしておく。
過去17回の経験を総動員して18回目に生かす。でも技術的には4〜5年で、自分の場合は頭打ちだったので、後はワンパターンの繰り返しになった。まあ、微妙に毎年少しずつ蓄積はあっただろう。
ずらし蒔きはしない。最適期に、どんぴしゃ1回で成功させる。そうしないと、種代が2倍、手間が2倍、面積が2倍、時期がずれると、余分な手間、収量も違ってくる。
ずらし蒔きは春夏作のキュウリ(4回)、秋冬作のシュンギク(2回)、ホウレンソウ(3回)、ロケット(4回)のみ。

ニンジンと道を隔てた田んぼの畝上げをした。キャベツ、ハクサイの定植、ダイコン、カブの種蒔き用地であるが、早く液肥を散布して、次の仕込みをしておかないと、秋冬作は液肥の使用が9月に集中する。高温時に仕込んでおくと、出来上がりが早い。
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メガネをとっかえひっかえしている。パソコンをする時はパソコン用メガネ、それ以外は遠方がよく見えるメガネ、つまり老眼と近眼を合わせた遠近両用メガネ。
ブログを始めてから、メガネ一つでは間に合わなくなった。4月にパソコン用メガネを買うまで、8ヶ月もよく我慢したと思う。パソコン用メガネはパソコンにピントを合わせてあるので、かなり見やすい。それでも最初はパソコン用メガネを長時間かけていると目が痛くなったり、疲れたりした。しかし、こういうものは慣れるしかないんだと思って、かけ続けているうちに、あまり抵抗がなくなった。とっかえひっかえにも慣れたが、めがねの購入頻度が増した。4月6日にパソコン用メガネを52000円で購入したが、年内、もしくは来年の夏頃までには従来の遠近両用メガネもすでに寿命がきているから、新しく購入した方がよいと言われた。メガネは3〜4年サイクルで購入しているが、1つならまだしも、2つになったので、維持費も結構かかりだす。
江戸時代には士農工商という封建的差別制度があった。確かに差別はあったのだろうが、格差はほとんどなかったと思う。武士と農民がごっちゃに集落内で住居を構えているということはなかったはずだから、日々、差別を意識する状況に見舞われることはなかったと思う。
現代は差別はないが、同じ集落内で、収入格差が顕著になった。皆が農業をしている時代には、収入格差は2倍もなかったはずだが、集落の皆がサラリーマンをしている現代では、勤務先によって収入に大きな格差が出る。そしてその収入は往々にして勤務先によって給与額が想像できる格差である。3倍、4倍の差が歴然と誰にでもわかる「ガラス張りの差」である。格差は差別以上に精神的ダメージを当人や家族に植え付けるのではなかろうか。
現代は身分差別制度に代わって、給与格差制度が確立されている。まあこれは、能力差、勤勉差、努力の差という資本主義精神から考えると当然なのかもしれないが、凡人にとって資本主義精神はかなり厳しい精神である。自分は資本主義の世界から途中下車してしまったので、比較の対象にもならないが、格差は差別以上に人間の心をすさんだものにする。
資本主義の枠外の世界、つまり自給自足主義の世界で生きたいと思っても、ライフラインや各種税金(自動車税、住民税、固定資産税)、社会保険料という3つの鎖が自給自足主義の足にからまって離れない。
3時前に起きて田んぼに行く用意をして、3時過ぎには田んぼについて、いざ始めようとしたが、まだ暑すぎる。日陰に腰を下ろしてぼう〜っとしていたが、3時半がまわってまた動き始めた。仕事があまりはかどらない。4時半頃から日課の水やりをした。結局、水やり以外の農作業は、午後は1時間ほどしかできない。
秋風がまだ吹かない。お盆を過ぎる頃には、田んぼを横切る風に秋の気配を感じるのに、今年はまだそんな気配がない。9月10日を過ぎれば彼岸花が芽を出し始めるはずだから、後20日間ほどであるが、地下ではすでに季節の変化を始めているのだろうか。
マラソン選手は、ゴールしたらアンパンかケーキを食べようと、食べている姿を思い浮かべながら苦しい地点を走り続けるらしいが、農業者も、やがて来る秋を心待ちにしながら、今日の暑さをしのぐ。秋のイメージは、
1994年、秋
夏と秋の間にドアがあるなら、9月14日がそのドアになる。ボクはこの日にダイコンの種を蒔くことに決めている。日中は残暑のきびしい時もあるが、日が落ちるとめっきり涼しくなり、窓を開けて寝ても、夜中に目が覚めて窓を閉める。コーヒーもアイスに変わってホットにしたくなる・・・。
1997年、秋
秋雨前線がもたらしてくれる雨を待って、種を蒔き、秋雨前線の雨と共に、日1日と成長する秋冬野菜。梅雨のような激しさはなく、しとしとと、しとしとと降ってくれるはずである。秋雨前線というより秋雨戦線と言った方が適切なくらい、農家はその動向に注意を払い、一喜一憂しながら、種蒔きや定植の段取りを考える。
2000年、秋
梅雨前線のおかげで、稲作農家が成り立つなら、秋雨前線のおかげで、畑作農家は成り立つ。畑作農家にとって、この「秋雨前線」はそれほど重要な意味を持つ。
秋雨前線は一雨ごとに、暑気を振り払い、乾いた大地をしっとりと湿らせてくれる。9月12日、9月13日、9月14日の、この3日間のうち、どの日かで、ダイコンの種を蒔く。これより早いと害虫の被害が大きすぎるし、これより遅いと、収穫が遅れる。ダイコンの種を大地に落とした時、夏の扉が閉まり、秋の扉が開く。毎年同じことの繰り返しだけれど、ダイコンの種を蒔く時、今年も秋が来たんだなと思う。
秋雨前線はまだ来ない。早くても9月10日頃である。ダイコンやカブの種蒔き、キャベツやハクサイの定植は、秋雨前線がやってきてからであるが、それより20日間も早く、残暑で土がからからに乾いている8月のお盆明けに、ニンジンの種を蒔かなければならないことに、ニンジンの難しさがある。
秋冬作のニンジンの種蒔きの最適期は8月18日〜8月22日の5日間ほどである。発芽さえうまくいけば、成長期が秋雨前線に寄り添うような形となり、水やりの手間がかからず、途中休みせず、すくすくと大きくなってくれる。
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毎日がとても暑い。野菜の水やりが大変であるが、農業を始めた頃は、野菜にこんなに水が必要とは思わなかった。4年目の秋にエンジンポンプを購入し、9年目の秋に井戸を作った。水に関しては周囲との揉め事の種になりやすいので注意した方がよい。
長年の経験で、
(1)早朝2時間半で収穫できる範囲の作付量
(2)1日おきに水がやれる範囲(作物を半分に分けて毎日水やりをしている)の作付量
というのは、大体わかっているので時間が足らないということはないが、水やりをしなくてすむなら、他の農作業がはかどるので、その分、身体が休まる。
昨年、自分の田んぼにイノシシが出現したことは、一つの衝撃だった。その時に始めて、イノシシの出る地域で農業をしている人の苦労がわかった。それまでは見聞きしていただけで、実際に体感したことはなかったので、同じ痛みとして共感はできなかった。そして、電柵などを設置することが、かなり苦手な自分には、農業の継続がまた一段と厳しくなったのを感じた。子供は農業をする気は全くないが、この時に、自分の中で実感として、次の代が農業をするには、現在より数段手間のかかるものになるだろうと思った。
50代半ばというのは厳しい年齢である。現状をキープするしかない自分というものを感じる。農業はきちんとこなす必要があるし、ブログも続けて、第一線を退くまでつなげたいし、差し迫った健康にも留意する必要がある。つまり、
(1)仕事
(2)ライフワーク(ブログ)
(3)健康
の3つをバランスよく続けていかないと60代が充実しない。自分の場合、どうしても(3)がおろそかになる。田んぼで動いているから、多少は動いていると思われるかもしれませんが、農作業の動きは、たいてい同じような動作が多いので、かえって、特定の場所を酷使してしまうことになる。
アルバイト収入くらいにしかならなくても、だから余計に、(1)の比重が大きくなるが、そのために(3)を害したら、結局その方の支出の方が、軽く(1)を上回ってしまう。でも、どうしても(3)のための時間が捻出しづらい。
62才で亡くなられた山尾三省さんは、屋久島に移住された25年間におびただしい量の著作を残し、60才で亡くなられたパソコンの先生は、東京から帰られてからの、たった7年間で、地域のコミュニティーのボランティア活動や、パソコン関連のビジネス、NPO活動に多くの実績を残された。それに比べて自分はどうだろう。彼らとそんなに年が離れているわけではない。わずか6〜7才である。なのに、何にも残っていない。だからブログを残したい。
自分の野菜やハーブは市場では相手にされない。市場で相手にしてもらうには、寸法、重量、外観、一定量の箱数と4拍子揃ったものが要求される。農業者の誰もがこのような野菜が作れるわけではない。それぞれ得手、不得手もある。
自分の農業は、イタリア料理店と個人の家庭に送るワンパック宅配である。これなら寸法、重量、外観、一定量は考慮する必要がない。ただ、顧客に長く続けてもらうことは難しい。個人の場合は家族構成の変化等から、イタリア料理店の場合は店を閉めたりすることも多い。減った分の顧客が安定的に補充できるようになれば、このワンパックもいいと思う。ただ、1回につき送れるワンパック数は、1人では7パックほどである。8パックとなると、かなり忙しくなる。7パックと8パック、たった1パック違うだけであるが、1パックの差は大きい。
数年前まではコンスタントに1回平均7パックほどを送ることができていたが、最近はそれより少ない。今はインターネットにイタリア料理店やフランス料理店がたくさん出ているので、電話営業ができるし、個人の家庭には、以前購入してもらったことのある顧客に、時々、案内状のハガキでも送れば、随時コースで、何人かの注文は頂けると思う。ただ、もうあまり若くない。上述した、仕事、ライフワーク、健康を1日の中に取り込もうと思ったら、1回につき7パックを送ることは、少々しんどくなってきた。しかし最も重要なのは仕事なので、今以上に顧客が減るようなことになれば、上記の営業もしようと思う。
(1)仕事、(2)ライフワーク(ブログ)、(3)健康、どれも極めてあまくない。
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山尾三省さんは、屋久島で晴耕雨読の農業をしながら、