あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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太陽がいっぱい

  まぶしい太陽、ほとばしる汗、太陽がいっぱい、飛び散る汗。ああ気持ちいい、と思うのは一時だけ。今までずっと日照不足と梅雨のじめじめが続いていたので、梅雨明けを思わせるような太陽の輝きに感動しているだけである。


 炎天下での過激な労働は長くは続けれない。早朝6時頃から10時頃までの4時間ほどと、3時半~4時頃から7時頃までの3時間ほどが百姓時間である。朝早い分、昼食後は2時間ほどの昼寝つきである。


 農業はやればきりのない職業なので、どのあたりまでは手をかけて、後は手抜きしてもよいとか、この作業はどうしても今日しておきたいとか、ポイント、ポイントは押えておかなければならないのも農業という仕事の特徴である。農業の場合は冬に農閑期があるが、5月から12月までの7ヶ月間(自分の場合)の農繁期には1日たりとも、なかなかゆっくりはできない。


 自分の場合、月、水、金の出荷の日は出荷作業に追われて、まず農作業はできないし、雨天や雨天後で農作業に不適切な日、集落の行事や出仕事、葬儀参列等が、年間平均すると週に1日くらいはあるので、正味、農作業ができるのは、週に3日ほどである。つまり、農業、農業といっても、実際の農作業は週に3日くらいしかできないのである。


 このように、ボクの農業時間の半分は出荷作業(収穫、仕分け、納品書や送り状の記入、振込用紙や通信の同封、箱詰め作業、宅急便の営業所まで持参という流れ)である。他の農業形態を選択している人は、出荷作業は全農業時間の何割を占めているのだろうか。ワンパック宅配形態を選択している同業者は出荷作業にどれくらい時間をとられているのだろうか。そして、約半分の時間が出荷作業にとられるワンパック宅配形態は、やはり、この点に問題がありはしないだろうか。ワンパック宅配は出荷作業がとても煩雑である。それでも個人客(個人の家庭へのワンパック)だけが対象なら、たとえば当日に8軒送るとすると、8軒のキュウリとか8軒のピーマンというふうに、収穫においても、仕分けおいても納品書記入においても、スピードはあがるが、ボクのように、個人客は2割ほどで、イタリア料理店への業務用が8割ほどで、業務用は店ごとに注文の品や量が異なるという場合には、収穫、仕分け、納品書、箱詰め作業がより煩雑となる。でも個人客だけにするわけにはいかない。個人客は長くは続けてくれなくて、結局、減り続けて今の顧客軒数になったのだから。


 キュウリ、ナスビ、ピーマン、オクラ、ニガウリの5種類は、収穫適期に達しておれば、その日の出荷軒数に関係なくすべて収穫しておかないと、植物体に負担がかかり、以後成らなくなる。でも個人客だけなら、収穫できたものを、その日の出荷軒数で均等割りすればよいのだから、比較的簡単である。青シソ、エンサイ、ツルムラサキの3種類は、葉野菜であり、収穫適期幅は比較的長く、当日の出荷軒数分だけ収穫して、残りは次回の出荷時の収穫にまわすこともできる。タマネギ、ジャガイモ、ナンキンの3週類は在庫野菜であるから、当日の収穫はなく仕分けだけである。以上、野菜だけの収穫の場合は8種類で終わる。他に、インゲン、ニンジン、ミョウガがあれば、それも収穫する。


 ボクの場合はそれ以外に、ハーブ9種類(レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラス、タイム類、ミント類、セイジ、ローズマリー、イタリアンパセリ、スイートバジル)を収穫するので、野菜の8種類と合わせて合計17種類の収穫をする。仮に1種類の収穫に10分かかったとすると、合計で170分(2時間50分もかかってしまうので、そんなに時間を費やすことはできない。キュウリ、ピーマン、ニガウリ等は5分ほどで収穫を終わらせる。逆に言えば、5分で収穫を終わらせれる本数しか定植していない。ハーブ類は収穫適期幅が比較的長いので、その日の各ハーブの注文単位数だけを収穫する。少し多く収穫して、残ればサービス品にまわす。5時45分頃から収穫を始めて、収穫がすべて終わるのは8時10分~8時20分頃である。収穫作業だけで2時間半ほどかかってしまう。その後すぐに、収穫した17種類を仕分けしていく。これに1時間余りかかる。最後に、散らかった新聞紙を片付けたり、ニワトリにエサをやったりして終了。10時頃になる。家に帰って朝食兼昼食をして昼寝。目覚めてから、納品書、送り状の記入。振込み用紙、あめんぼ通信の同封。その後、箱詰め作業をする。箱詰め作業の時に、納品書と作物の種類、もしくは注文数の間違いを起こさないこと。ここで間違いをしばしば起こすようでは、ワンパック宅配に、あなたはむいていない。出荷形態を変えた方がよい。青空市中心に切り替えてもよいし、野菜だけにして野菜の作物を減らしてもよいし、大規模単作にして、市場出荷という方法もある。野菜でなく果樹の単作の場合も、納品書が複雑になったり、煩雑になったりすることもない。もちろん、納品書を記入せずに、ワンパックの単価を固定するという方法もある。自分のやりやすい方法でやればよいし、自分に適した方法がわからなくても、4~5年もすれば、知らん間に、自分のやりやすい方法に集約されていくように思う。

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ニワトリのエサ

 今日は雨は降らなかったが、田んぼはぬかるんだ状態が続いているので、農作業はできない。でもニワトリが30羽ほどいるので、1日1回はエサやりに田んぼに行かなければならない。


 トリ小屋は田んぼの一角にある。4坪半(畳9畳の広さ)に、メンドリ30羽、オンドリ2羽を飼っている。買ったエサはあまりやらない。今の時期はヌカしかないので、ヌカを中心に、家の台所から出る多少の食べ残り、それに田んぼから出る野菜くずや、雑草である。それが原因か、あるいは、かれこれ1ヶ月ほど続いている日照不足が原因か、タマゴを全く産んでくれない。産まなくなってすでに10日が過ぎた。やっぱり大きな原因はエサにあるのだろう。近日中にエサを購入するつもりである。購入エサは安全性に問題があるといっても、自給エサだけでは、このようにタマゴをほとんど産まなくなる場合もある。


 自分の場合、稲秋が終わると、義父からたくさん「米くず」をもらえるので、12月~翌年5月頃までは米くずを中心に与える。ナンキンやトウガンの敷きワラ用に麦類を3アールほど蒔くので、5月中下旬~6月末頃までは、その麦の穂先を鎌で刈って適宜与える。7月~11月の約5ヶ月間が米くずも麦もない時期であるが、6月中下旬には、一括収穫を終えたジャガイモのくずがたくさん出るし、8月には収穫末期の未熟ナンキンがたくさん取れるし、9月中旬以降は収穫が始まったサツマイモのくずがたくさん出始めるし、11月にはヤーコンのくずが出るし、サトイモのくずはそのつど土中に埋めておいて、一定の量になったら戸外用の大釜で煮て(サトイモはそのままトリ小屋に投げ込むとあまり食べないので)与える。その他に、季節の野菜くずや雑草類をかなり大量に与えて、それで腹をふくらませるようにしている。時々牡蠣ガラをカナヅチでたたいて小さくしてから与える程度で、ほとんど「菜食主義」のニワトリにしている。だから、糞があまり臭くないし、糞の肥料効果も少ない(魚粉や大豆くず等の窒素分が含まれていないから)。


 ニワトリを飼っている以上、第一の目的はタマゴが欲しいからだが、自分の場合は、田んぼから出る出荷できない「くず野菜」をニワトリの腹を通して循環させて、安全なタマゴと少しの鶏糞(肥料効果は少ないが)を頂ければ、それでいいかなと思っている。


 丹精込めて作った野菜だから、ひん曲がったキュウリも、ピンポン玉のようなジャガイモも、握りこぶしくらいの未熟ナンキンも、虫食いの多いナスビも、牛蒡のようなサツマイモも、半分腐ったニンジンも、たったひとかけらも粗末にはしたくない。こんなものは人にはあげれないから、ニワトリさんにあげる。田んぼの面積は40アールほどあるが、正味作付けは30アールほど。その30アールほどの田んぼから出るくず野菜には30羽ほどのニワトリがちょうどフィットする。ヒヨコで購入し4~5年ほどだらだらと飼う。プロの鳥飼いさんは1年半ほどで淘汰するらしいが、自分はその3倍ほどの年数を飼う。


 ニワトリを飼っていると、外泊は2泊が限度である。3日分ほどのエサをトリ小屋にばら撒いてから外泊する。でもこの16年の間、2泊も外泊したのは、たった1度しかない。農業はカネにならないので、いつの間にか、1泊の外泊も控えるようになった。農業は癒しとか、スローライフとか、ちまたでは言われているが、カネにならないという激しいストレスも受け続けるものである。でもいつの間にか16年が経過して53才になった。あれ~、古希まであと16年ほどしかない。それまで生きておれるだろうか。でも、よそ見をせずに前だけを向いて農業を続けていくだろう。仕方がない・・・仕方がない・・・、運命、それとも逆に幸運なこと・・・そんな自分の中のごちゃごちゃしたものをブログに残していけたらいい。      

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ナスビ

  雨・・・曇天・・・が、このところ2週間ほど続いていて、気持ちまで滅入る。早く、からっとした晴天になってほしいと思うが、こればっかりは、お天道様次第だから、自分でどうするわけにもいかない。


 ここ数年、7月、8月の気象状況が、農業者にとってはとても厳しくなっている。普通なら炎天下が続くはずの8月に、雨が降り続いたり、台風が来たりする。ハウスは持たず、旬に忠実に、多種類の野菜を少しずつ作っているので、特定の野菜が致命的被害を被るような事は少ないし、仮に大きな被害が出ても、他の作物で何とかカバーできる。しかし、一つ一つの作物は「将棋の駒」のように、それぞれがワンパックという宅配の箱の中で重要なスペースをしめているので、そういう事態が生じると、他の作物にしわ寄せがいく。


 今の時期なら、タマネギ1キロ(250円)、ジャガイモ1キロ(200円)、キュウリ5本(200円)×2倍、ナスビ約750グラム(250円)、ピーマン350グラム(200円)、オクラ約15個(150円)×2倍、ナンキン1個250円、エンサイ約400グラム(150円)、ツルムラサキ約500グラム(200円)、ミョウガ適量200円、送料800円の合計で、ワンパックが3200円というようなパックである。これ以外に、ハーブティ用ハーブ2種類(この時期は主に、ミントとタイム)と青シソ適量をサービス品として入れる。サービス品はいうなれば送料負担分の軽減のような意味合いである。


 キュウリがたくさん収穫できなければ、×1倍であるし、オクラがたくさん収穫できなければ×1倍である。ワンパックはこのような形で、2800円~3200円の間の金額である。2800円より少なくなることはあまりないし、3200円を超えることも少ない。ボクの感覚では、」野菜のワンパックの上限は3200円ほどだと感じている。この金額は十数年変わらない。


 ナスビは7月中下旬頃には毎年きまって、テントウムシダマシという害虫が大発生してくるので、茎を半分ほど切り戻しして、太い茎だけにし、葉も1枚残らず落してしまい丸裸にしてしまう。こうすると、テントウムシダマシは食べるエサがなくなってしまうのか、新しい新芽が出始めるころ(10日後)には、この害虫がいなくなる。ただし、ナスビの隣に同じ「ナス科」のピーマンなどを植えていると、通常はあまり被害のないピーマンが食害されることもある。


 ナスビはこのようにして、7月中下旬~8月下旬の1ヶ月ほどを休ませると、8月末頃から、見事な秋ナスが成り始める。プロのナスビ専門農家は、1ヶ月休ませたりすることなく収穫を続けるようだが、家庭菜園や有機農業の場合、このような方法を取ることをお勧めする。ボクの場合、ナスビの無い間は、トウガンやニガウリがナスビのスペースを補充してくれる。というよりも、ナスビを切り戻す頃には、トウガンやニガウリが成り始めるような植え方をしている。トウガンやニガウリの成り出すのが、梅雨の長雨や曇天続きによって遅れた場合には、ピーマンを×2倍とか、ジャガイモを×2倍とかで対応している。この場合、多少多すぎても、顧客は理解してくれるものである。エンサイやツルムラサキは病気や害虫が少ない(少量作付けの場合)ので、ほとんど失敗することはなく、ボクの場合は「きちんと計算できる葉野菜」である。青シソも失敗は考えられない葉野菜である。ボクはこの青シソが好きで、冷えたトーフにのせたり、ソーメンの薬味に利用している。炒め物に少し混ぜてもおいしい。自分が大好きなものは顧客も好きだと思っている。だから、青シソのある間はサービス品として必ずワンパックに入れる。青シソは葉シソ、花シソ、穂シソと出荷できるので、6月中旬頃から9月上旬頃まで約3ヶ月間、ワンパックに入れる。作る手間はほとんどかからず、害虫や病気も考えられないし、収穫や仕分けの手間もほとんどかからない。自分の場合、少量(こぼれ種から自然に芽生えたのをきちんとした場所に24本だけ定植)しか作っていなくて、少々の外観(見栄え)など全く問題にならないからである。市場出荷の場合には、ちょっとの外観の悪さも商品価値はゼロだから、放任栽培(無農薬栽培)というわけにはいかないのではなかろうか。ボクの場合は収穫後はさっとジョロで打ち水をして、適当な量を目分量で新聞紙で包んで終わりである。


 これはちょっと虫食いが多すぎると思えるナスビなどの場合でも、単価を落すか、サービス品にして、ワンパックに入れる。旬のものなので、ワンパックに入っていないのはやっぱり寂しいと思えるから。ナスビの皮をむけば問題ないし。


 8月に1ヶ月間休ませるといっても、家庭菜園の場合、冷蔵庫に入れておけば2週間ほど保存可能なので、この場合、正味ナスビが切れるのは残り2週間ほどである。半分だけ切り戻し、残り半分は成らせ続けるという方法だと、残り半分にテントウムシダマシが移動するので、良いことにならない。秋ナスに向けてすべて更新(切り戻し)をした方がよい。ナスビの定植本数は毎年44本である。定植本数が2本多くても、もしくは少なくても、微妙によくない。経験が蓄積された「44本」なのである。

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鹿の出没

 鹿が出始めたということは知っていた。その鹿に、去年初めてキュウリを食べられたので、網で防御した。今年はその鹿に、サツマイモの葉を食べられた。サツマイモの葉を食べられるとは想定外の出来事だった。


 近くの家庭菜園のおばさんに「黒大豆の葉を食べられてしもうたんじゃけど、何が食べたじゃろうか」と聞かれて、カラスやタヌキはそういうものは食べんし、鹿しか考えられんなあと返事したが、それから数時間もたたないうちに、自分の田んぼのサツマイモの葉もかなり被害を受けているのを見つけた。昨日はどうもなかったので、昨晩やられたらしい。他に食べるものはいくらでもあるだろうに、そして、サツマイモの葉よりおいしいと思えるキュウリがすぐそばにあるのに、それは食べていなくて、今年の場合はサツマイモの葉だった。サツマイモの葉を全部やられたらショックは大きいが、被害は15%ほどですんだ。しかし、600本ほど植えているので、100本近い苗の葉が食べられた。まだ、挿し木(サツマイモはイモ類の中では珍しく、種芋ではなくて挿し木をした苗に芋が入る。それもたった3ヶ月ほどで)をしてから1ヶ月ほどしか経過しておらず、まだ7月の中旬だから、まだいくらでもツルが伸びて葉も繁ってくると思うが、その部分の収穫は1ヶ月ほど遅れるだろうし、収穫量も減るだろう。


 その後は、鹿は田んぼに来ていない。毎日のように来られたらたまったものではないが、他にも食べるものはいっぱいあるのだろう。今年は初めて「イノシシ」に竹の子を食べられた。


 16年前、農業をスタートした時には想像もしなかったのに、迫り来るこれらの害獣に対して、自分はどのように対処していったらよいのだろうか。今まで「ひとごと」のように聞いていた、田畑に出没する害獣の被害に対して、自分も初めて、ひとごとではなく、身に迫る危険を感じさせられた。でもすでに53才なので、今さら農業を止めることもできない・・・。農業を継続することがますます厳しくなっていると思える今日この頃である。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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